折原一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ここしばらく、折原さんの本を讀んでゐなかつた。
折原一といへば、やはり敍述トリックなので、地の文では誰のことを描寫してゐるのかをいつも注意しながら讀んでいつた。
それでも、やられてしまふのだから、もはや折原ワールドに身を委ねるしかない。
今囘は5つの誘拐と8つの殺人事件が起きるが、それぞれ誰が犯人なのかは最後の方までよくわからない。
といふか、犯人はとある人物であるかのやうに書かれてゐるのだが、それがその通りなのかは、なかなかわからないしくみになつてゐる。
それにしても、本書では折原一にしてはめづらしく、胸の惡くなるやうな描寫が多い。
現實世界の出來事でなくてよかつたと、しみじみ思ふ。
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Posted by ブクログ
ネタバレ時間軸の違う2つの話を交互に書く叙述トリックで、結末は確かに予想できなかったけど、自分の名前を実刑まで受けても頑なに明かさない理由とか、その理由だった祖母が亡くなった後でもそれを世間に知られたくない理由とかがいまいちピンとこなくてうーんって感じだった。
でも普通にこそこそ嗅ぎ回られているのは嫌だろうし、嗅ぎ回ってた人が殺されるのは自業自得感があってしょうがないところはある気がする。
2つの別々の復讐が一日のうちに行われたことでこんなに大きな事件になったわけだけど、普通に田沼家の孫たちが可哀想だったな。特に弟は、実の父親に罪をなすりつけられ、父の犯した罪のせいで理由もわからず殺され、死後も犯 -
Posted by ブクログ
ネタバレ五十嵐、片山、高森と3人の男が撲殺された現場で黒い服を着た女が逃げ去るのが目撃される。
興信所を営む伊達のもとに記憶をなくした女性が自分は何者なのかを探してくれと迷い込んでくる。
松本理沙はホームから転落してしまうが、ギリギリのところで助けてくれた高森と不倫関係になるが別れ話もあり精神を病む。
理沙の身辺調査を依頼に来た婚約者の男性の母を名乗る女性は何者か。
怪しさしかない展開だし、記憶をなくした人と微妙に正体がわからない文体はこんな展開かと。
でも犯人の正体に驚きも少ないし、3人殺した動機がうーんという感じでした。
オチが雑なのか?なんだかイマイチな展開でした。