折原一のレビュー一覧
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幸福荘というアパートで南野はるかという女性をめぐって起こる数々の事件。果たして犯人は…、という感じなのだがどこまでが虚構でどこまでが本当なのか…。最後まで読んでも、いや最後まで読んでこそわからなくなった。こういう本を読むと軽い酩酊状態になるのだけれどそれが気持ちよくて良い意味で困るねぇ。Posted by ブクログ
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密室が好きすぎて失敗ばかりの黒星警部シリーズ、新装版。
今回は密室で襲われそうになっている虹子からの救援要請で黄色館なる屋敷にやってきた黒星だが、最初から躓いてしまう。だが事件は密室殺人や、いかにもなドロドロ人間関係や、純金製の黄金仮面の盗難やら、もう黒星警部を歓喜させるものばかり。
肝心な時に寝...続きを読むPosted by ブクログ -
覆面作家、西村香にまつわる短編集。主に手紙やファックス形式でのやり取りで読みやすい。だが、たぶん少し経ったらもう内容忘れるだろうな…。似たようなオチの話が多く、誰かに成りすまされたり、危機一髪で逃げたり…。そして毎回、執筆依頼を断るのに美女が現れるとコロッと折れるとこが、笑ってしまう。結局謎のまま?Posted by ブクログ
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どこかのほほんとした雰囲気。粛清の言葉が腹立たしい。秋葉への制裁は卓郎の存在だけ?先生にはむしろ幸せになってほしい。幸せかな?女性の描写が中学生男子の妄想レベルでこっちが恥ずかしくなる。Posted by ブクログ
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倒錯のロンドと同じで前半はとても惹きつけられ面白かった。
が、後半につれ、あれれ?
母親が娘の格好をして生活してるって無理ないか??
意外性はあっだが、なんとなく釈然としない終わり方だったし、これは叙述トリックと呼ぶのか??
といろいろ思うところはあるが、なぜか記憶に残るようなストーリーなのはさす...続きを読むPosted by ブクログ -
潜水中の事故で不倫関係の妻と編集者に見捨てられた推理作家が身一つで泳ぎ漂流し、娘を轢き逃げされた復讐後の漂流夫婦と合流し、生還後は船上で同乗者達が姿の見えない作家に次々殺されていく。錯綜してもわかりづらくはなく、出来事の絡み合いで紡がれる犯人の謎や遭難サバイバルさや海の神秘疑惑に引き込まれた。充実。Posted by ブクログ
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『異人たちの館』に続き、折原作品十作目。実際に起きた事件を参考にした“ —— 者”シリーズ。山岳ミステリィ。いろんな事件が合わさり、一番重要な雪彦、時子両殺人事件が隠されていた。折原さんらしい作品でした^^ 星三つ半。Posted by ブクログ