【感想・ネタバレ】追悼者のレビュー

あらすじ

おにいさん、ちょっと遊びませんか? 「東電OL事件」をモチーフに描く傑作ミステリー。読み手の予想が見事に裏切られる、大人気「――者」シリーズ!

浅草の古びたアパートで絞殺された女が発見された。昼は大手旅行代理店の有能な美人ОL、夜は場末で男を誘う女。被害者の二重生活に世間は沸いた。しかし、ルポライター・笹尾時彦はОLの生い立ちを調べるうち、周辺で奇妙な事件が頻発していたことに気づく……。「昼と夜」2つの貌が招く残酷な復讐&逆転劇。

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Posted by ブクログ

最後の最後まで正解が分からない… 様々な予測を全てひっくり返されるのが、なんだか楽しい。

丸の内OLは何故殺されたのか…こんな執念深い悪意があるものなのか?と思ったけど、全ては因果応報に尽きる。
殺される時に名前を言わなかったのは本当に分からなかったのか、それともそれを越える悪意で言わなかったのか

どこの世界にも、こんな丸の内OLみたいな女っているんだよな〜関わらないのが一番です。どんなに恨んで反撃やら復讐やらしても、想像を超えた悪意で結局ヤられてしまいますから。

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2022年07月01日

Posted by ブクログ

最後犯人が明かされて、それはいいけど、、
ほかの人物がはっきりしない点がすっきりしない。
でも、面白く読めました。

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2014年08月09日

Posted by ブクログ

 東電OL殺人事件をモデルにしたミステリー。

 とはいえ、それは導入だけでどんどんはずれていくのでむしろ安心しましたww

 殺されてたOLの周りでは、子供のころから事件がおこっていた。
 それを雑誌記者が調べて行くのだが、生まれてからを丁寧に描いているから、どうしようもなくいつも間にか歪んでいく彼女の人生が切ない。
 
 面白かったけど、この手のモデル小説は…。
 折原氏は、普通にとっても面白いから、こういうのって<蛇足>だと思んだよな。

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2013年09月15日

Posted by ブクログ

東電OL殺人事件をモチーフにしたミステリー。
ノンフィクションライターが、関係者にインタビューをしながら事件を追う。
最後のどんでん返しはいつもの折原流。
ちょっとややこしかった。

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2013年05月24日

Posted by ブクログ

いちばん怖いのは人間、みたいな話だった。
途中から違和感があったので、個人的には犯人の意外性はなかったものの、とことん二面性の話だったと思う。
後半にかけて、語り手が頻繁に変わることや主観、語られることと語られないことから混乱を招く。あと、不幸が続く描写は普通にゾッとした。
実在の事件をモチーフにしている場合、多くは犯人の心理や生い立ちにフォーカスしている作品が多いが、事件の特性やモチーフになった事件が未解決なこともあり、想像の余地が生まれていると思う。

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2024年11月04日

Posted by ブクログ

東電OL事件を元にした小説。
途中まではグイグイと引っ張られる様に読めたのだけれど、終盤あたりで段々と訳が分からなくなってしまった…。
ちょっと残念。

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2019年01月08日

Posted by ブクログ

 「東電OL事件」以下は同事件を題材にした小説
鳴海章『鹹湖 彼女が殺された街』(1998年、集英社)
久間十義『ダブルフェイス』(2000年、幻冬舎)
桐野夏生『グロテスク』(2003年:文藝春秋、2006年:文春文庫)
真梨幸子『女ともだち』(2006年、講談社)
折原一『追悼者』(2010年、文藝春秋)

2017年4月16日時点で
追記:『鹹湖 彼女が殺された街』『追悼者』二冊は未読

早速、折原一『追悼者』(2010年、文藝春秋)読んでみた。『鬼畜の家』 2011年4月/原書房 は探偵で『追悼者』フリーライターっていう違いはあるが、容疑者たちのインタビュー形式っていうところがとても似ている。『鬼畜の家』の著者が新人ということもあって、折原一『追悼者』影響を受けたってこともありうる。そう勘ぐって読むと面白い(笑 

 『追悼者』についてはラストで思わぬ展開がある。アッと驚かせるにはかなり間延び感が否めない。話しが長すぎて退屈極まりない、推理小説としては致命的である。

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2017年04月30日

Posted by ブクログ

この物語を読み始めたとき、最初に頭に浮かんだのは「東電OL殺人事件」のことだった。
実際の事件はまさにこの物語と同じような経緯をたどった。
被害者であるはずの女性は私生活を暴き立てられ、メディアによって晒し者にされ、悪意ある好奇心の的にされた。
メディアが伝えた被害者女性の私生活の描写には捏造ともいえる情報が多く含まれており、被害者遺族にとっては耐え難い出来事だったろうと思う。
折原さんの作品を読み終わると、いつも「ん~」と思ってしまう。
裏の裏を読もうと、ついつい疑いをあちこちにはさみながら読むのだけれど、結局いつも見事に「してやられた!!」と思うのだ。
中盤以降に登場した殺害されたライターの残した謎の言葉。
いったい誰が犯人なのか。犯行の動機は?
すべてが被害者・大河内奈美を中心に起きていることは間違いない。
しかし、本人が死亡している以上、残された容疑者は限られているはずなのに犯人像がまったく見えてこない。
読み応えがあった。
物語としての面白さだけでなく、考えさせられる(考えなければならない)ことも多かった。
たったひとりの短い証言。メディアが喜んで飛びつきそうな悪趣味な話題。投げ込まれた悪意のこもった餌。
この世で何より怖ろしいのは人の心だとつくづく思う。
すべての謎が明らかになったとき、いろいろな意味でゾッとする。
唯一笑えたのは、腰がほぼ直角に曲がっている(と形容されている)煙草屋のおばあさんだろうか。
女はいくつになっても侮れない。

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2017年02月28日

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