北方謙三のレビュー一覧
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ああ、遂に終わってしまったんだなあ…と思ったら、テムジンに続くの!?
でも、私にとっての大水滸はここで終わったかな。
やはり最初の108人がつないできた物語だと思うので…。って、まだ残っていたか。ふふ。
亡くなった登場人物が作者に話しかける「やつら」を読めたことは幸甚です。
本当なら邪道なんだろうと思うけれど。
それでも作者の悔いや、揺らぎや、信念が垣間見られるのは面白い。
登場人物の人気投票は史進が1位。
妥当のような、意外のような。
イラストがちょっとイメージと違いました。
自分の好きな登場人物は誰だろうと考えると、李俊、孫二嬢、史進。
いい年の取り方をしている人が好きだと気がつく。 -
Posted by ブクログ
長い長い物語が終わった、とも、物語は終わらない、とも言える。
血沸き肉躍ったままで話を終えることはできないのだから、そっと目を閉じるように終わりを迎えるのかと思っていた。
その予想はおおむね外れてはいなかったけれど、でも、史進はさすがだ。
「死ねないなら、生きるしかない」
本来は守るべきはずの国という形を拒否した梁山泊の兵士たちは、守るべき形を持たない彼らは、本当に志のために命をかけて悔いはないのか。
何十万もの兵士の誰もが悔いなしと思っているとは、わたしにはちょっときれいごと過ぎて信じきれない。
無駄に消耗戦を続けるくらいなら、敵の将軍の暗殺を致死軍にさせたらいいじゃないのと思うくらい -
Posted by ブクログ
同時多発的に戦端が開かれる。
元々ウツウツと考えがちな項充と、李俊に置いていかれたことで生きる意味を考え続ける狄成。
真逆な二人だけれど、息はピッタリ。
やるべきことをやらねばならない。
そして今、それができるのは自分たちだけなのだ。
そしてついに史進が動く。
え?え?どういうこと?
猛烈な引きの強さで最終巻へ続く。
ところで、今更なんだけれども、岳飛伝というには岳飛弱くない?
部下のほとんどを失いながら、瀕死の状態から奇跡の復活って、それ何度目だよ。
秦容は無敗を続けているけれど、岳飛はまたまた敗走。
ふたりで連携しながら北上してきているはずなのに、南宋に入ってからはほとんど連絡も取って -
Posted by ブクログ
ここにきて瀕死の重傷を負う岳飛。
しかしそれでも死なない岳飛の生命力の強さよ。
もう結構いい年のはずだけど、看病してくれた若い女の子といい仲になっちゃって…。
緊張感を持て!と言ってやりたい。
あっちでもこっちでも最終決戦に向けての緊張が高まるなか、あえて日本に向かった張朔のその後が気になるが…。
でも、一番読みごたえがあったのが、宇梶剛士の解説。
たった6ページの中に、大水滸シリーズへのあふれる愛があり、人生への深い洞察があり、物語の向かう先への思いが込められている。
そして最後の一行。
“しかし、褚律(ちょりつ)が放っておけない……。”
全く同感。