北方謙三のレビュー一覧

  • チンギス紀 十四 萬里

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     トクチャルは死んだ。一度、口に出して呟いた。
     戦場で、死んだのだ。自分の長子ではあるが、ひとりの兵として死んだ。数えきれないほどの、兵の死のひとつである。
     二刻ほど、ジョチはひとりでいた。
     それから大きな部屋へ行き、将校を集めろと従者に命じた。(320p)

    1巻まるまるホラズム国との戦いである。一進一退。驚くほど何も進まなかった。その間、後衛のチンギス弟カサルが病死し、チンギス息子ジョチの息子トクチャルが戦死し、無敵だった遊撃隊隊長ムカリが、ジャムカ息子マルガーシと一騎討ちして亡くなった。亡くなった漢たちは、それぞれに戦う意味、生きる意味、死ぬ意味を探していた。見つかったのかどうかは

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    2026年01月06日
  • 森羅記 一 狼煙の塵

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    北方謙三の本を初めて読みました。

    フビライ、北条頼時を中心として色んな登場人物が出てきて、物覚えの悪い私は何度も巻頭にある登場人物の一覧を見ながら、地図も見ながら読み進めました。
    この一覧があるのは大変助かります。

    これが北方謙三の本なのか…

    今まで他の人が書いた歴史小説とは一味違う、
    カッコいい小説だなと思いました。

    早く続きを読みたいと思いました。

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    2026年01月05日
  • 三国志 十三の巻 極北の星(新装版)

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    止まれなかった。

    やめられなかった、、、、、
    もう。本当に。
    とうとうここまできた。
    最初からいた人間も誰もいなくなって。
    最後は孔明。

    劉備玄徳。
    張飛。趙雲。
    関羽。

    呂布。


    あぁ。


    ただ、最後まで読んだけど。

    わたしは水滸伝がやっぱり好きかもな。

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    2025年12月31日
  • 水滸伝 十 濁流の章

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    呼延灼、敵ながらあっぱれな好漢。そしてそんな傑物をしっかり呆れさせてくれる高俅こそが梁山泊を作り上げているとも言える。

    作中でも触れられているが、民が不満を待たない国であったら梁山泊は存在できないのだ。

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    2025年12月31日
  • 水滸伝 九 嵐翠の章

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    林沖は亡き妻の傷をいつまでも抱えていて弱いが、馬に乗り槍を持てば誰よりも強い。
    北方水滸伝はそんな人間のいびつさ、境遇や立場からなる今をやり抜くしか無いということを何度も書いているように思える。
    鄧飛もやり抜くことに燃え、そして散る。

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    2025年12月31日
  • 水滸伝 七 烈火の章

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    包囲され、絶体絶命の宋江。そして救出劇の中で華々しく散る雷横。

    死を惜しまず、むしろ死にきれぬことこそを恐れるキャラクターたちが北方水滸伝の魅力だな。

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    2025年12月31日
  • 水滸伝 六 風塵の章

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    秦明将軍が梁山泊に加わる。
    思想としては完全に官軍を見限っていながらも、軍人の忠義を持った秦明とそこを説得する魯達。

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    2025年12月31日
  • 水滸伝 四 道蛇の章

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    李逵の登場巻。李逵は中国では人気キャラクターらしいが、殺人を好む悪漢という日本にはなじまなそうなキャラクター。
    北方水滸伝では、天真爛漫ゆえに無邪気に殺人をするキャラクターに調整されている。

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    2025年12月31日
  • 三国志 四の巻 列肆の星(新装版)

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    ネタバレ

    ・劉備、曹操からの独立を決め徐州ゲット!からの秒で奪われる。敗因は曹操が抱く敵対心を読みきれていなかったことかなぁ。関羽が唆された時はハラハラしたけど、戻ってきてくれて良かった。次は劉表をどう攻略していくかが実物。
    ・曹操vs袁紹の戦い。それにしても曹操は本当にギリギリの戦いが多い。絶体絶命に陥って力を発揮しきれるのは覇者として強いよな。鄒氏を倒したのもびっくりしたな。曹操の間者と孫権の間者、どっちがより優秀なのか気になる。
    ・個人的には袁紹ってそんなに悪いことしたかなぁという印象だったので残念ではあるが、臣下の話を聞けなくなったら終わりなんだなと思った。
    ・それにしても孫策ゥ...お前って奴

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    2025年12月30日
  • 水滸伝 十二 炳乎の章

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    ネタバレ

    燕青!燕青がこんなに活躍する巻が来るとは!そして、心の内を読めたことは、すごく面白かった。
    宣贊も!宣贊たちの生活も垣間見れて楽しかった。

    戦事態は、安易に勝てなくなっているのだなぁと実感。大きな結末の前に、様々なキャラクター達の思いを読み解きたい。

    韓滔が好きだったから、早くも退場はツラい。

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    2025年12月28日
  • 水滸伝 十一 天地の章

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    ネタバレ

    まさかここで晁蓋殿が亡くなるなんて思わなかった。まだちゅうばんではないか…。でも、あの勢いであるばしょうがないのか。

    さて、物語としては、杜興の片想いというか主人を失った空洞をどうしていくのかを見ていくのが楽しかったし、切なかった。

    樊瑞も変わった男で、彼がどう動いていくのかを見るのも楽しかった。

    大きな戦ではなく、登場人物たちがそれぞれ悩みながら進む過程を読めるのが面白い。まだまだ期待する。

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    2025年12月28日
  • 三国志 三の巻 玄戈の星(新装版)

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    ネタバレ


    ・牧だった劉焉を継ぐ劉璋 vs 五斗米道の国を作りたい張衛(益州)
    ・曹操と呂布を戦わせる作戦を思いつく劉備(徐州)。さすが徳の将軍...言い方悪いが曹操の懐にも呂布の懐にもつけ込めるのすごい。
    ・曹操、呂布との戦いを目の前にしつつ、劉備を味方にしたいけど力ありすぎて怖いかもと思い始める。
    ・呂布、赤兎との別れ。表が怖い人って裏返すと良い人だったりするんだよな。最期までかっこいい漢だったよ...あまりに辛い。成玄固、赤兎を頼む。どうか穏やかに暮らしてくれ。
    ・袁術と絶縁した孫策と周瑜。揚州を固めるため徐々に動き出す。
    ・袁紹 vs 公孫瓚(幽州を賭けて)
    ・曹操、袁紹と戦う前に朝廷の鼠(?)

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    2025年12月25日
  • 渇きの街

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    奥付け 1988年 10月25日 第1刷

    一体何年眠らせていたのだろう。そして何のタイミングで、積読本の山の中から現れて読むことになったのだろう。

    ついこの間読んだ、「ババガヤの夜」にまるで導かれたような気がする。「ババガヤ」が今のハードボイルドなら「渇きの街」は40年前のハードボイルド。

    典型的なクライムノベルでおり、バイオレンス小説である。しかし圧倒的に「ババガヤ」の方が新しく、「渇きの街」は古臭い。
    悪く言えば陳腐であるのだ。男と女の関係ひとつっても。でも、そこが良い。殊に私世代の人間にとっては。

    北方謙三のいい読者ではない私だが、この初期のハードボイルド作家の北方も、今の時代

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    2025年12月25日
  • 水滸伝 十 濁流の章

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    ネタバレ

    前々から噂されていた呼延灼がようやく仲間になった。今回も最終決戦に向けての狭間の巻と感じた。韓滔と彭玘がよい味を出している。多くの登場人物に自分を重ねるが、今回は魯達であった。というか、魯達のように一皮剥けたいと思った。
    次巻も楽しみ。

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    2025年12月21日
  • 水滸伝 九 嵐翠の章

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    ネタバレ

    今回は狭間の章という感じがした。大きな戦が終わり、今までの登場人物たちがそれぞれ振返り、また新たな一歩を踏み出す。そんな一冊だった。亡き妻に会いにひたむきに駆ける林冲がカッコいいな、、、。久々に王進先生登場も嬉しい。ようやく半分あたりまで来たけど、まだまだどうなるか分からない。次巻が楽しみ。

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    2025年12月20日
  • 絶海にあらず(上)

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    平将門の本を読んで、藤原純友についても読みたくなり探したら、北方謙三が純友について小説を書いていた。

    北方謙三でハードボイルドな純友かと思ったけど、読みやすく親しみやすい純友像で共感しやすい。
    藤原北家といえども、本流でなければ官職にもついていないが、そもそも官職に興味もない。そんな純友が伊予掾として瀬戸内に渡り海賊を鎮圧することを命じられる。

    海賊のイメージが強い純友の人としての魅力が溢れていると思う。

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    2025年12月17日
  • 絶海にあらず(下)

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    藤原純友という人をとても魅力的に描いていると思う。
    小説として、とても読みやすかったし面白かった。

    最終章というかエピローグの部分は、夢か現か幻か。
    純友の現実なのか幻想なのか。
    生き延びて大陸に渡っているとしたらそれはそれで夢があるけど、幻想のようにも受け取れる。

    純友の後に伊予の国司として着任した紀淑人は紀長谷雄の息子で、なんとなくそんなイメージ(応天の門の長谷雄から)でちょっと笑えた。
    将門の元には道真の息子がついており、時代は繋がっているなぁと改めて思う。
    小野好古は案外良い人かも。

    北方謙三というだけで、ちょっと構えて読み始めたけど、上下巻通してとても楽しく読めた。
    他の作品も

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    2025年12月18日
  • 水滸伝 八 青龍の章

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    ネタバレ

    そろそろ馬桂が死ぬな、と思っていたが、小説にすると数行で死んでしまい、驚いた。扈三娘もそうだが、女性の扱い方がひどい気がする。なんか愚かな行動しか出来ない体で書かれているというか。まぁ、一昔前の小説だから仕方ないかもしれないが、、、。

    今巻は、解珍、解宝、李応などの心理描写が面白かった。自分の生き方に悩んでいるキャラクターがいると、どうしても気になってしまう。他には、林冲の動揺が気になったが、それは次巻への持ち越しだった。楽しみ。王進先生が登場しなかったのが残念であるが、次巻以降期待する。

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    2025年12月14日
  • チンギス紀 十三 陽炎

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     マルガーシの父親のジャムカは、戦ではチンギス・カンを上回っていたかもしれない、とテムル・メルクは考えていた。
     草原の戦を分析すればするほど、ジャムカという武将の凄味はわかった。
     ただ、チンギス・カンと較べて、ジャムカには足りないものが間違いなくあった。
     国を作りあげていく力だ。それは軍を作りあげる力とも同じだった。
    (略)
     チンギス・カンが、何度かぎりぎりのところまで追いつめられたのは、ジャムカの精鋭の力だったのだろう。
     しかし闘うたびに、チンギス・カンの軍は堅固になり、ジャムカの軍は精鋭だけになっていった、とテムル・メリクには見えた。
    「戦は、強さだけで決まるものではないな。なに

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    2025年12月14日
  • 水滸伝 七 烈火の章

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    ネタバレ

     今回も面白かった。特に、関勝が魯智深の行動によって、自分の生き方に疑問を持つ部分と、時遷の自分の人生の振返りと後進のための行動の部分に心惹かれた。まだまだ仲間集めは終わっていないのかとも感じさせる巻だった。

    攻防がどうなっていくのか、いつも読めない。それが楽しみだから、また次巻を読むのが待ち遠しい。

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    2025年12月13日