向田邦子のレビュー一覧
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ネタバレ1981年8月22日に飛行機事故で亡くなられて、今年で没後40年の向田邦子さん。
今作は編集の途中でお亡くなりになった向田さんへの、編集者たちからの追悼の気持ちの込められたエッセイ集とのこと。
家の冷蔵庫にビールを欠かさない程の酒豪。
打ち合わせ等でご自宅は常に来客が絶えない。
向田家の手料理・海苔弁、葱雑炊、麻布の卵、枝豆の醤油煮等も食べたくなるものばかり。
向田家の台所がTVドラマを観ているように、目の前に浮かんでくる。
特に印象深かったのは『手袋をさがす』。
向田さんの若い頃から培った信念がよく分かった。
妥協しない潔さ。
熟考に熟考を重ねて、でも結論はさっぱりと。
向田さんの自分に -
Posted by ブクログ
絵本『字のないはがき』がどうも私の中でしっくり来なくて、あらためて向田邦子さんの原作が読みたくなり購入した本です。
なにげない日常が文章によってかけがえのない日常になっている気がしました。
祖父のことを書いた文章の最後の一文が、祖父の名前で締めくくられているところが好き。
他にもたくさん好きな部分があって、思わず書き留めたものも。
以前読んだ『父の詫び状』でも、この本でも飛行機についての記述があることに少しドキリとしてしまう。
全て私が生まれる前に書かれた文章。
ちょっと時代を感じる表現はあるけれど、古くさくない感性、ユーモア、そして謙虚な姿勢。
うまく言えないけど、読んで良かった -
Posted by ブクログ
ネタバレ最近よく手にしてしまう向田邦子。昨日もふと購入(誰に何と言われようと紙媒体が好き)したこの短編を、スタバで全部読んでしまったのだが、その間私はコーヒー片手にうんうんと唸り、大笑いし、挙句泣くと言う感情の起伏を人目を憚ることなくやってのけてしまう。
わたしが生まれる少し前の、わたしが生まれた後もかろうじて残っていたその時代の雰囲気に背筋を正され、今も昔も変わることのない人の営みに涙が出てくるというかね。
脚の悪い同級生の母親が遠足にクラスメイトにわたしたゆで卵。1人で徒競走を終えようと懸命なその子に伴走する教師の姿、それを愛と考察した件に号泣。そう、そうなのよ、と。行為そのものだけじゃなくて -
Posted by ブクログ
高校生の時に読んで以来の再読。
向田邦子による放送台本を中野玲子(諸田玲子)が小説の形にしたものだけど、向田邦子自らによるノベライズだと勘違いして手に取った人もいただろうと思われる。それぞれの人物の関係性とそれに伴う空気感というか、生活感というか、そういったものが特に四姉妹の台詞に宿っており、この「」の中の会話は完全にそこに存在しているというか、生き物から発せられていると感じる。からかって敬語で皮肉を言ったりするところの自然な感じなんかもまったく「創作の会話・家族」という雰囲気がない。
先日「夜中の薔薇」を読んでからというもの、向田邦子にとても興味がわいてきた。来年は没後40年とのこと。いい機