【感想・ネタバレ】桃から生まれた桃太郎のレビュー

あらすじ

桃太郎のように元気で身体も大きな娘の結婚相手は大男の日本男児と夢見ている頑固親父。だが、娘の恋人は……。抱腹の向田ドラマ

早く妻を亡くした獣医の川田竜造は娘の桃子と二人暮らし。性格も体格も男まさりの娘を父親は「桃太郎」と呼んでいる。その桃太郎もすでに年頃、父親は男っ気がないのを心配しているが、娘にはすでに相手がいた。そして実は父親にも……。善意からおこる父と娘の行き違いをユーモラスに描く向田ドラマの十八番。

文庫版 1999年8月 文春文庫刊
この電子書籍は文春文庫版を底本としています。

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Posted by ブクログ

「桃から生まれた桃太郎」(1999.8、文庫)、面白かったです。向田邦子の放送台本を、中野玲子が小説化したものだそうです。早く妻を亡くした獣医の川田竜造は娘の桃子と二人暮らし。善意からおこる父と娘の行き違いをユーモラスに描いた作品。素晴らしいです。ドラマになってるんでしょうね。見てはいないけど。読後、源氏鶏太の小説の世界に通じてる感じがしました。登場人物がみんな「いい人」です!

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2019年12月04日

Posted by ブクログ

向田邦子の脚本を小説化した物で、
向田邦子らしい 愛情あふれる家庭の物語。
言葉が 実に いきている。

桃子 もとい 桃太郎が 何とも言えず すくすくと育っている。
大柄で オンナらしさが 微塵も感じられないと
父親 竜造は おもっていた。
それが 結婚する相手があり、
その相手が なんとなく 気に喰わない。

その過程で起こる 
さまざまな 勘違い 早とちり 誤解が 笑いを誘う。

みつ子 初江 それぞれが 健気にいきている。
はっきりと言うタイプと 内にこもるタイプの二つに
別れている。

『なかなかいえない』というもどかしさが
上手く表現されて 物語の運びかたが うまく
気配りされた 作品だった。

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2014年05月30日

Posted by ブクログ

放送台本というだけあって、それぞれの状況も心情も手に取るように分かる読みやすい文章で、頭の中でそれぞれの人物に、様々なキャスティングをしながら楽しんだ。

それぞれにブレない信条がある、人を想う気持ちってのは、最後には必ず届く。当たり前だけどなかなか出来なくて、忘れがち。大切な事を教えてもらいました

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2025年08月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

再読。母と娘を描いた小説と父と娘を描いた小説。女性作家にとっては前者の方が遠慮なく書きやすいように思うのだがどうだろうか。父と娘は家族でありながらも互いにもう一歩踏み込めない距離があり、本音で話しているようで大事なところを隠しているような遠慮がある。その遠慮の具合が温かさを醸し出していて微笑ましい。

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2020年05月30日

Posted by ブクログ

あ~テレビドラマだなあ、、って感じ。
小気味よい台詞にテンポの良いストーリー展開。
読んでいて気持ちいい。さすが向田さん。
綺麗な言葉使い(上品という意味ではなく)にホッとしました。

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2011年09月19日

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