【感想・ネタバレ】桃から生まれた桃太郎のレビュー

あらすじ

桃太郎のように元気で身体も大きな娘の結婚相手は大男の日本男児と夢見ている頑固親父。だが、娘の恋人は……。抱腹の向田ドラマ

早く妻を亡くした獣医の川田竜造は娘の桃子と二人暮らし。性格も体格も男まさりの娘を父親は「桃太郎」と呼んでいる。その桃太郎もすでに年頃、父親は男っ気がないのを心配しているが、娘にはすでに相手がいた。そして実は父親にも……。善意からおこる父と娘の行き違いをユーモラスに描く向田ドラマの十八番。

文庫版 1999年8月 文春文庫刊
この電子書籍は文春文庫版を底本としています。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

再読。母と娘を描いた小説と父と娘を描いた小説。女性作家にとっては前者の方が遠慮なく書きやすいように思うのだがどうだろうか。父と娘は家族でありながらも互いにもう一歩踏み込めない距離があり、本音で話しているようで大事なところを隠しているような遠慮がある。その遠慮の具合が温かさを醸し出していて微笑ましい。

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2020年05月30日

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