向田邦子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
初めての向田邦子作品。
4姉妹と母ふじ、彼女らのパートナーの男たちの言動が面白かった。
男は働き女は家を守る…という時代だったのだと思う。男尊女卑が当たり前の時代にこうも女は魅力的に生きていたのだな、と感心してしまった。
私がうら若き乙女だった高校時代、箸が転げてもおかしくて、通学の電車やバスでいつでも友達とおしゃべりして笑っていたのを思い出す。恋バナもあれば学校の先生の話もあればテレビの話も…たいていはしょうもない話だった。
そして今も職場でも休日でも、とりとめなくしょうもない話で花を咲かせている。
あ、女ってこういう生き物なのか。
向田作品を読んで我が身を振り返り悟った。
面白かった! -
Posted by ブクログ
今から半世紀程前の放送台本を小説化された本作。
向田邦子さんと言えば、やはり昭和を代表するホームドラマの脚本家というイメージが強くて、読んでいる最中でも登場人物が躍動しているような賑やかさを感じた。
昭和の作品だけあって、現代と明らかに異なるのが、男女の恋愛模様や結婚観。ジェンダーバイアスなんて言葉が聞かれる程、ジェンダー問題が叫ばれる昨今の感覚からは、あまりにかけ離れているので違和感を通り越して愉快に感じる。時の流れで人の感覚って、確実に変わり続けているんだなぁと妙に感心してしまった。
是枝裕和さんによるNetflix版『阿修羅のごとく』が公開されるのをキッカケに読んだが、イメージが固定 -
Posted by ブクログ
★★★★ 何度も読みたい
最初の4編は短編小説、あとはエッセイ集となっている作品。エッセイの方では、著者の人生哲学のようなものが簡単に紹介されている。その中でもいくつかの話には、襟を正さなくてはという気持ちにさせられた。特に『若々しい女について』『独りを慎む』『サーカス』などが印象的だった。
「自由は、いいものです。ひとりで暮らすのは、すばらしいものです。でも、とても恐ろしい、目に見えない落し穴がポッカリと口を開けています。それは、行儀の悪さと自堕落です。」
「誰が見ていなくても、独りでいても、慎むべきものは慎まなくてはいけないのです。」
これらは『独りを慎む』のp125の一節だが、著者の