向田邦子のレビュー一覧

  • 女の人差し指

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    面白い!
    食いしん坊だから、一人暮らしだからか?読みやすい。
    昭和を感じられるけど新しい。
    読みやすいエッセイ。イメージしやすい。

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    2025年02月23日
  • 思い出トランプ

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    多分ずっと以前、10代の頃に読んだ気がする。その時は特に何も思うことはなかったんだと思う。自分が歳を重ねて、いろんな人を見ていろんな経験をして、変わったんだなと読みながら実感した。
    それにしてもわかりやすく美しい文章。登場人物の暗さや嫌らしさを悪いモノにはしてしまわない。こういうことも若いときには考えなかったな。

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    2025年02月11日
  • 新装版 夜中の薔薇

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    自分の事をいつも客観的に眺めている作者ならではの鋭くでも温かくもある文章は引き込まれる。
    気に入る手袋を見つけるまでは手袋をしないという
    全てにおいての凛としたこだわりは憧れる。
    そして人生は失敗と寄り道こそが醍醐味と気付かされる。

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    2025年02月09日
  • 阿修羅のごとく

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    ドラマの再放送を見て、この本を読んだ。
    ドラマも本も両方面白い。
    人物描写、人の感情の機微など感心する。この作家が飛行機事故で亡くなった事が本当に惜しまれる

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    2025年02月08日
  • 阿修羅のごとく

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    今から半世紀程前の放送台本を小説化された本作。
    向田邦子さんと言えば、やはり昭和を代表するホームドラマの脚本家というイメージが強くて、読んでいる最中でも登場人物が躍動しているような賑やかさを感じた。

    昭和の作品だけあって、現代と明らかに異なるのが、男女の恋愛模様や結婚観。ジェンダーバイアスなんて言葉が聞かれる程、ジェンダー問題が叫ばれる昨今の感覚からは、あまりにかけ離れているので違和感を通り越して愉快に感じる。時の流れで人の感覚って、確実に変わり続けているんだなぁと妙に感心してしまった。

    是枝裕和さんによるNetflix版『阿修羅のごとく』が公開されるのをキッカケに読んだが、イメージが固定

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    2025年01月31日
  • 阿修羅のごとく

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    ネタバレ

    四姉妹のわちゃわちゃした、愛憎溢れかえる日常が楽しいこと楽しいこと。ラスト間際の病室でのシーン大好き。

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    2025年01月02日
  • 女の人差し指

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    テレビドラマの章は脚本家としての仕事の話が主で興味深く読んだ。特に「ホームドラマの嘘」は書いている時なにか思う所が余程あったのかなと想像するぐらい。脚本家として頭を抱えることや、視聴者に切実に訴える話が主で思わず笑ってしまった。驚いたのはこの時代でもテレビで使用してはいけない不適切な言葉があったことだ。なんでもおおらかで済ませる時代だと思っていたが、今がもっと厳しいのか。時代の流れによる言葉の難しさをこの時すでに話していたのが驚き。

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    2024年12月21日
  • 思い出トランプ

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    いわば向田さんにしか撮影できない独自のフレームに収められた家族写真を眺めた気分。一見普通の家族の裏に、ゆっくり静かに流れ込む暗の部分を、決して大袈裟ではなく独特の比喩表現で描く天才だとおもう。エッセイからも分かるが日常生活で見たり感じたりする視点が違う方だったんだろうなと。世界観に浸りたい短編集だった。

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    2024年12月15日
  • 思い出トランプ

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    以前から名前は知っていたが初めて読む作家さん。昭和の世界観ですが、落ち着いた、大人の短編集でした。昔の方達はいい文章を描きます。

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    2024年11月24日
  • 男どき女どき

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    ★★★★ 何度も読みたい

    最初の4編は短編小説、あとはエッセイ集となっている作品。エッセイの方では、著者の人生哲学のようなものが簡単に紹介されている。その中でもいくつかの話には、襟を正さなくてはという気持ちにさせられた。特に『若々しい女について』『独りを慎む』『サーカス』などが印象的だった。

    「自由は、いいものです。ひとりで暮らすのは、すばらしいものです。でも、とても恐ろしい、目に見えない落し穴がポッカリと口を開けています。それは、行儀の悪さと自堕落です。」
    「誰が見ていなくても、独りでいても、慎むべきものは慎まなくてはいけないのです。」
    これらは『独りを慎む』のp125の一節だが、著者の

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    2024年11月11日
  • 字のないはがき

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    「向田邦子=原作」はもちろんだし、「角田光代=文」も解るけど、「西加奈子=絵」で少々混乱。絵を任せちゃうんだ、という驚き。しかしながら、クレヨンで描かれた西さんによる絵は登場人物の表情を(と言うか最早上半身すら)描かない徹底っぷりで、解像度の高さを感じた。

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    2024年11月06日
  • 思い出トランプ

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    ネタバレ

    短編集、どれもはっきりした結末はない。
    他の方のレビュー通り、とてつもない昭和感、こんな時代もあったな…今はハラスメントを恐れるあまり何も口に出せなくなってることを感じた。
    どれも展開が読めず最初のかわうそ、ユーモアがありかわいい妻は、脳卒中で不自由になってきた夫の知らないところで何を企んでいるのか、そんなことを考え中、妻が外から戻り同時に
    『写真器のシャッターが下りるように庭が急に闇になった』これを51歳で亡くなるまでの間に執筆したとは驚く。
    りんごの皮の入場券の話、全く分からず調べた。

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    2024年11月01日
  • 字のないはがき

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    どこかで物語自体は読んだことがあった、いつかの教科書かな。原作は戦争時代の向田邦子さんの家族との思い出を綴ったエッセイ。そちらをもとに文を角田光代さん、絵を西加奈子さんが担った絵本。この話が現実にあったということが戦争の悲痛さをより一層感じさせる。表紙にもなっているたんぽぽは「ちいさないもうと」を象徴しているとのこと。平和に暮らせていることがどれだけ恵まれているのか、普段忘れがちな意識をこの本は思い出させてくれる。

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    2024年10月14日
  • あ・うん

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    あなたには、『阿吽の呼吸』で理解し合える友だちがいるでしょうか?

    神社や寺院の入口の両脇で一対で向き合う『狛犬』。獅子に似た想像上の動物とされるそんな存在を見るとキリッとさせられる瞬間があるように思います。一方で、よく見るとそんな二頭は顔つきが大きく異なっています。口を大きく開いた向かって右側の像と、口を閉じた向かって左側の像の違い。これらは”阿形” 、”吽形”と言い、この一対をもって”阿吽”、さらには”阿吽の呼吸”という言葉にも繋がるものでもあるようです。

    “二人以上で一緒に物事を行う際に、互いに息が合っていることを表す”言葉である”阿吽の呼吸”。元となっているものの姿を思えば思うほどに

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    2024年10月02日
  • 思い出トランプ

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    あなたは、ある女性のことをこんな風に紹介されたとしたらどう思うでしょうか?

     『ポパイの恋人で手足が針金細工のようにひょろひょろ長いオリーブ・オイルという女の子がいるが、あれを二廻り小型にしたようであった』。

    『オリーブ・オイル』?、『ポパイ』?カタカナで綴られた人の名前のような単語が二つ飛び出しました。このレビューを読んでくださっている方の年齢はマチマチです。『ポパイ』は『ポパイ』でしょう、という方から『ポパイ』って誰?と首をかしげる方もいらっしゃるかもしれません。

    『ポパイ』とは米国の漫画家エルジー・クリスラー・シーガーが生み出した漫画のキャラクターであり、1960〜70年代にテレビ

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    2024年09月30日
  • 寺内貫太郎一家

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    あなたは、こんな男を夫としたいでしょうか?

     『カッとなると、口より先に手が飛んで、相手は二メートル先にけし飛んでいる』。

    家族の内側というものは、外からはなかなか伺いしれないものがあると思います。”おしどり夫婦”と周囲から思われていたのがいきなり離婚してしまった、このような夫婦も決して珍しくはないと思います。もちろんその逆パターンもあるでしょう。けんかばかりしていると思われた夫婦が実は人も羨む仲の良い夫婦だった、このようなこともあると思います。

    また、夫婦の関係性と言うと、昨今DVが社会的に問題となっています。激しい暴力によって妻を支配する夫。そんな状況から逃げるためのシェルターの存在

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    2024年09月28日
  • 女の人差し指

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    2024.08.02
    私の直感ですが、向田先生と阿川佐和子先生のエッセイの調子って似通ったところないですかねえ。両方とも良い意味で食いしん坊だからそう感じるだけで文体とかは違うのかなあ。

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    2024年08月02日
  • 阿修羅のごとく

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    今より娯楽がなかったせいなのか、男と女はこうあるべきが強い。
    まず男、女
    それから物語って感じ。
    しかし流石の面白さ
    だれもが思い当る内なる感情を形にする術が素晴らしい。

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    2024年07月08日
  • 新装版 眠る盃

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    ネタバレ

    読みやすくて面白くてあっという間に読めてしまった。向田邦子さんの文章は無理なく親しみやすい印象があって好みだ。
    愛情深い人だなと感じるのはやはり動物に対する描写のせいかな。湿っぽくないギリギリのところで感情を表すのがうまい。
    昭和ってこういう時代だったのだと伝わってくる。時代が変わっても人間は変わっていないと感じる部分もあり、それが温かい。
    芸術の話や食レポだって面白いし、二年間住んだだけという鹿児島の思い出なんかは何年分の厚みがあるか。読めばみんな好きになってしまうんじゃないかな。

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    2024年05月31日
  • 阿修羅のごとく

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    両親と4姉妹が行き来できる距離に住めば様々なことが起きますよね。年老いた父の浮気疑惑から話が始まり…。
    「姉妹って、へんなもんね。ねたみ、そねみも、すごく強いの。そのくせ、姉妹が不幸になると、やっぱり、たまんない」@滝子。相手の奥さんに怒鳴り込まれても不倫を続ける度胸に驚くし、浮気相手への間違い電話を聴くなんて想像しただけでも恐ろしい。

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    2024年03月29日