向田邦子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
向田邦子さん……良かったなぁ!!
今から40年以上前の作品にもかかわらず、全然、
色褪せてなくて、多少の昭和感があっても、逆にエモい感じが堪んないっ❤️
短編小説とエッセイで構成されているのですが…
エッセイが素晴らしいのです。
もちろん短編も素敵です。
ハンディキャップを持った同級生とその母親とのエピソードが語られる『ゆでたまご』。
旅も恋も、そのときもたのしいが、反芻はもっとたのしい…という『反芻旅行』。
妹さんの疎開先から送られてくる『無口な手紙』。
ひとり暮らしをはじめて「お行儀」が悪くなってしまったことに気づいてしまった『独りを慎しむ』。……と素敵なエッセイばかりです。
「お -
Posted by ブクログ
『第1回親子で読んでほしい絵本大賞、大賞受賞作』
この絵本は、向田邦子さんの、「字のない葉書」(『眠る盃』所収、1979年、講談社)を原作としており、文を書かれた角田光代さんも語っているように、原作が戦争時代の向田さんの家族との思い出を綴ったエッセイということは、日常生活で起こった現実の話ということになる。
また、原作があるものを絵本にした意義として、普段活字をあまり読まない方や、まだ読むことに慣れていない方といった、より広い層の人達に手に取っていただけることと、絵本の利点の一つである、無駄のない必要最小限かつ明瞭な文体と、それを補填してくれる絵が合わさることで、絵本ならではのジワジワ -
Posted by ブクログ
ここ最近、向田邦子さんに係る本を読み漁っているがハズレがなく、その全てを面白く感じている。
その印象は本書を読み終えた今も続いている。思い出トランプは短編集で、全部で13話収録されているが、その全てが個性的な魅力にあふれている。それも、これは明るい話あれは暗い話、と宝石のようにシンプルに形容しやすい魅力ではなく、見方によって暗くも明るくも、沈んでいるようにも輝いているようにも見える不思議な魅力。石は石でもパワーストーンのような感じで、向田さんの文章は自分にとって他の人とはどこか明確に違うと再確認した。
話は逸れるが、私は数ヶ月前に「あうん」で初めて向田邦子さんの小説を読んだ。その一冊の持つ -
Posted by ブクログ
ネタバレ向田邦子さんの小説は「あうん」以来です。登場人物のキャラが濃い、話が面白いのはもちろんなんですが、特に、この小説はストーリーの組み立て方が際立っているなと思いました。
細かいところは間違ってるかもですが、分かりやすくそう感じた箇所を具体的に書くと、、、
国立の実家で三女の滝子とその恋人である勝又が、四姉妹の長女・綱子と次女・巻子を迎えて会話をするシーン。滝子が勝又のダメ男ぶりを姉達に話す。冒頭、勝又の話しが下手で順序がまるでなってない!と滝子は勝又の愚痴をこぼし始める。もともと口下手な勝又は所在なげな顔、「彼氏を立てなさいよ」と諌める綱子と巻子の姉達。
そこへ、浮気の調査を行う興信所に勤め