向田邦子のレビュー一覧

  • 父の詫び状

    Posted by ブクログ

    黒柳徹子の留守番電話の話は何度読んでも笑える。電車の中で読むときは要注意です。笑い死にしそうになりました。

    0
    2021年02月10日
  • 阿修羅のごとく

    Posted by ブクログ

    シナリオ形式で書かれている。
    それに慣れてしまえば、もうあとは最後まで目を離せません。
    ト書きは、人物の感情とかが一切書かれていないので、逆に脳内で映像化しやすいです。そしてト書きには一見それまでの話と関係ないじゃん、と思うようなことも書いてあるんですが、それを脳内で再現すると、超現実的なことに驚きました。(スミマセン・・・シナリオ初めて読んだので)そして人物の心情が反映されてたり、それを際立たせたり、見事です。
    もっと長生きしていたら、日本のテレビの歴史も変わったかもしれませんよね。

    0
    2012年12月08日
  • 寺内貫太郎一家

    Posted by ブクログ

    当然、フィクションだとわかってはいます。あくまで理想のひとつに過ぎないのもわかっています。けれど家族間での悲しい事件が少しも珍しくなくなってしまった今では、ちょっと物騒だけど毎日のように喧嘩を繰り返しても愛情と信頼で結ばれている寺内貫太郎一家のような家庭の風景が、昔はどこにでも広がっていて、今もどこかにあると信じたいのです。貫太郎が不器用にも程があると言いたいくらいに不器用なのですが、それが可笑しくて、愛おしくて、格好良くて、泣かせてくれます。時に本気でぶつかりあいながらも、支えあう家族の姿は素敵です。

    0
    2012年11月06日
  • 冬の運動会

    Posted by ブクログ

    なんてことのない家族なのですが
    いろいろと複雑な事柄が絡んでいます。
    ちょっとだけタブーは扱っていますが
    いたって明るいのでそこは不愉快にならないはず。

    だけれども言えること…
    心地のよい場所はいつか別れを告げないといけないこと。
    そう、逃避場所、ですね。
    そしていつかは道を決めねばらなぬこと。
    最後のあの場面が深いですね。

    確かにどこか変わったけれども
    大きくは変わらないのです。でも
    それが普通なのかも…

    0
    2012年07月08日
  • 父の詫び状

    Posted by ブクログ

    はじめての向田邦子です。

    この歳になってようやく向き合い、じっくり読ませていただきました。

    とにかくとっても文章が「綺麗」です。
    それから構成が絶妙。

    この本に出会ってはじめて、これからというときに
    逝ってしまったことも知りました。

    沢木耕太郎さんの解説ならびに、引用していた「ねずみ花火」が、私にも印象的です。

    0
    2012年06月10日
  • 寺内貫太郎一家

    Posted by ブクログ

    20120607 リアルにテレビで見ている時より感じるものがあった。活字の良いところだと思う。今のドラマにはこの泥臭さが必要かも。

    0
    2012年06月08日
  • 女の人差し指

    Posted by ブクログ

    うまい。面白い。さすが。今読んでも全く古臭くなく、感性豊かでウィットに富んでいる。自分のことをちょっと蔑んで、それを楽しんでいる感じがとっても素敵。

    0
    2012年02月08日
  • 阿修羅のごとく

    Posted by ブクログ

    一気に読みました。やっぱり向田邦子ってすごい。
    かなり昔にNHKのドラマで見た覚えがある。
    チラ見だったので内容はおぼろげだったけどキャストがドンピシャだったなぁ~という記憶があります。
    確か長女役が加藤治子、次女役八千草薫、三女役いしだあゆみ、四女役風吹ジュンだったような。

    血の繋がりがある4姉妹でも性格や生き方はそれぞれで、時にはぶつかり合い、ののしりあい、それでも何も無かったようにケロッとして笑いあう生き物であり、血が繋がらなくても男は男同士かばいあう生き物なのだと感じた。

    0
    2012年01月27日
  • 父の詫び状

    Posted by ブクログ

    初、向田邦子さん。
    エッセイってパラッとサラッと読むものだと思ってたけど熟読しました。
    黒柳徹子さんの留守電の話には電車の中なのに声をあげて笑ってしまい、東京大空襲のあとの食事の話には涙しました。
    たわいない話もこの人にかかれば風景や匂いが想像でき、ずいぶん昔の話なのに身近に感じました。
    ずっと手元に置いといて歳をとったらまた読みたいなと思いました。

    0
    2011年10月21日
  • 隣りの女

    Posted by ブクログ

    向田邦子さんの良さを知った一冊となりました。
    代表作「隣の女」も好きですが、「胡桃の部屋」はやっぱり
    外せないです。

    0
    2012年02月15日
  • 寺内貫太郎一家

    Posted by ブクログ

    頑固なオヤジ。優しくも強い母。
    今は無きあたたかな家族の物語。
    ホッとしたり、怒ったり、
    時には涙も流したり。
    胸の奥の方がキュッとなる作品です。

    0
    2011年08月31日
  • 女の人差し指

    Posted by ブクログ

    エッセイなんだけど、短編小説を読んでいるような感覚。

    小説でもそうだけど、背景の匂いが漂ってきそうで…聞いたことの無い向田邦子さんの笑い声とか聞こえてきそう。

    0
    2011年08月26日
  • 寺内貫太郎一家

    Posted by ブクログ

    日本の家父長制度の典型的な家族像がある。父は無口で、手が早く、でも情に厚い。母はそんな父を支えながら、子供や周辺に明るく振る舞う。
    笑いと涙が自然にこみ上げる向田邦子ならではの代表作。

    0
    2011年07月03日
  • 隣りの女

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    久々の向田邦子!
    独身の時と違い、それぞれの女の立場がよりわかる世代になり、趣がありました。知らない男と全く違う世界に行きたいって、わかるような。。。

    0
    2011年05月05日
  • 隣りの女

    Posted by ブクログ

    あぁ・・・・・。

    思わず声が漏れちゃう。

    そう来たか。うまい。

    向田さんの小説を読んでいると、小説って人間を描くことなんだって思う。

    0
    2010年02月02日
  • 隣りの女

    Posted by ブクログ

    「胡桃の部屋」が個人的には面白かった。その次の「春が来た」も。

    どこにでもありそうな、誰にでもありそうなドラマ。それをこうして描ける著者はすごい。

    0
    2009年10月04日
  • 阿修羅のごとく

    Posted by ブクログ

    作者買い。エッセイで人となりに興味をもってから、
    作品側を読み始めた。出てくる人がみんなシュッとしてる。

    0
    2009年10月07日
  • 寺内貫太郎一家

    Posted by ブクログ

    口下手で怒りっぽく、涙もろい。
    そんな古き良き日本のお父さん・寺内貫太郎と、家族の日常を描いた物語です。

    時代を超えても物語が面白く新鮮に感じられるのは、登場人物の一人一人に魅力があるからだと思います。
    例えば、思いやりに溢れて時にはきちんと叱ってくれるお父さんは、読者に「こんなお父さんがいるといいなあ」という憧れの気持ちを持たせます。
    同時に「うちのお父さんとも似たところがあるなあ」という共通点や親しみやすさを抱かせます。
    憧れと共通点を兼ね備えてこそ、人間味があり、魅力的な登場人物が出来上がるのです。

    向田邦子は、作中の人物にそのような魅力を持たせることがとても上手だと思います。

    0
    2009年10月07日
  • 父の詫び状

    Posted by ブクログ

    とても頭のいい人だと思う。
    ひとつのテーマのなかで次々話題が変わるのに、最後は落ちつくべきところへ落ちつく感じが、読んでいて気持ちいい。

    0
    2010年10月25日
  • 寺内貫太郎一家

    Posted by ブクログ

    喧嘩早くて涙もろい、石屋の親方貫太郎を柱に、くせのある家族のてんやわんやを人情味豊かに描くホームドラマ。貫太郎一家の日常が展開されていくんだけれど、その日常がとにかく騒々しい。口より先に手が出るタチの父、貫太郎は、ことある毎に家族を張り倒す。妻、息子娘はもちろん、お手伝いの少女や他人の子供ですらちぎっては投げの奮闘振り。殴られた方も食って掛かるので、家族の団欒、夕食の席は決まって乱闘騒ぎである。しかし父の鉄拳は、家族への隅まで行き届いた心遣いから出るもの。「貫太郎は好きな人間しか殴らない」とは彼の母の言葉。家族ひとりひとりが抱える悩みを、不器用ながらも体当たりで向かっていく貫太郎の温かさ、大き

    0
    2009年10月04日