向田邦子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ向田邦子さんの小説は「あうん」以来です。登場人物のキャラが濃い、話が面白いのはもちろんなんですが、特に、この小説はストーリーの組み立て方が際立っているなと思いました。
細かいところは間違ってるかもですが、分かりやすくそう感じた箇所を具体的に書くと、、、
国立の実家で三女の滝子とその恋人である勝又が、四姉妹の長女・綱子と次女・巻子を迎えて会話をするシーン。滝子が勝又のダメ男ぶりを姉達に話す。冒頭、勝又の話しが下手で順序がまるでなってない!と滝子は勝又の愚痴をこぼし始める。もともと口下手な勝又は所在なげな顔、「彼氏を立てなさいよ」と諌める綱子と巻子の姉達。
そこへ、浮気の調査を行う興信所に勤め -
Posted by ブクログ
先日舞台を観た作品
この舞台があるときいて
行きたいと思い
行く前に読んでおきたいと
思って手に取った作品
向田邦子さんといえば
わたしのなかでは寺内貫太郎一家、だいこんの花かなぁ。どちらも小学生の時に見ていたドラマ。なかでも寺内貫太郎一家は印象に残りすぎ。
どれも家族がテーマ。
阿修羅もこの時代だから当たり前のように読める作品だが。
この時代にしたら内容はちょっと刺激すぎるのでは
と思ったぐらい
それは違うかな。
自分が大人も大人。おばさんになったからかな(笑)
娘たちの家族の場面場面の展開が後半になるほど早く
情景がサッサッと変わって映像をみてるような気分になりました。
四姉妹。みんな -
Posted by ブクログ
ネタバレ原作・向田邦子さん、文・角田光代さん、絵・西加奈子さんという豪華な顔ぶれの絵本が出たと知ったときから手に取りたかった一冊。
ストーリーは知っていましたが、どんな絵になるのか、装丁になるのか興味しんしんでした。
西さんの絵が温かみがあってしみじみ佳いです。
厳しくて怖いお父さんが、小さなかぼちゃを取ってしまったらいつもは怒るお父さんが、小さくなった小さな妹をだきしめて、おおんおおんと泣くシーンは何度読んでも涙が出ます。
悲しみややりきれなさ、戦争に対する理不尽さも込められた泣き声なのではないでしょうか。
読後、表紙の可憐なたんぽぽにまた涙が誘われてしまいます。 -
Posted by ブクログ
読み終えるまでに何ヶ月もかかった。それだけこの世界観に浸っていたい、終わってほしくないと願ってしまったのだ(実際は長い放置期間を挟んだ)。彼女の目や心を通して観る昭和初期の風景、家族の営みが、決して派手ではないけれどささやかなユーモアに満ち満ちている。断片的なのにしっかりテーマとリンクした思い出の数々は、時々ゾッとするものもありつつ、けれどそれらを見つめる眼差しはあたたかい。彼女のような文章を書けるようになりたいと素直に思う。そして彼女にとって大切な、身も心も移り変わる時期を過ごした鹿児島が、わたしにとっても「転」の地であることを誇りに感じた。