向田邦子のレビュー一覧

  • 隣りの女

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    短編集。どれもなかなかよいです。
    表題作の隣の女は、官能的な情景の描写が上手い。向田さんにしか絶対出来ないと思う。

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    2009年10月04日
  • あ・うん

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    男の書く文章と女の書く文章は超えられない違いがあるものだろうか。違いの原因はあるのだろうか。それとも個性の違いとして理解すべきか?


    女性の作家をしばらく読んでないな、と思い、そして偏った文章ばかり読んでいる気もして、この本を手に取ってみた。

    先入観もあるのかもしれないが、ドラマのような場面展開で、人物の語らせ方もセリフのように読んでしまう。戦前という舞台設定に関わらず、現代的な感じがするのは、“戦前もの”によくある翳りを感じないからだろう。
    友情もの、恋愛もの、家庭ものいかようにも見方ができるけれども、読みながらずっと女性のにおいをずっとしたいた。美醜に関わらない女性の符牒のようなにおい

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    2026年06月23日
  • 新装版 夜中の薔薇

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    向田邦子さんの文章を初めて読んだ。
    少し昔の方のエッセイなので、
    知らない俳優さんや映画監督さんもたくさん。
    たまにピンとこないお話もあったけど、
    この時代に、自立して強く生きた
    たくましい女性だったんだなあと分かる。
    堂々としていて素敵だなと思った。

    特に心に残ったお話↓

    夜中の薔薇
    玄関前に置かれたくたびれた薔薇の花束。
    贔屓にしていた花屋が店じまいしたため、
    売れ残りを置いたらしかった。
    どう見ても生き返らないと思われるものは、
    諦めて捨てようかというとき
    タクシー運転手の話を思い出す。

    その人はノモンハンの生き残りであった。
    ひどい負傷をしていたが、軍医が間違えて
    青札をつけたお

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    2026年06月17日
  • 思い出トランプ

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    一話15-6ページの短編集ですが、テレビドラマのようにどれも話がくっきりとしているようで、人物の心の動きがしっかりと描かれていて飽きずに読み切りました。向田さんの本は今読んでも古びた印象がないですね。

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    2026年05月02日
  • 新装版 夜中の薔薇

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    ネタバレ

    ほのかに体温が感じられるようなエッセイ集だった。言葉選びに人柄が出ている気がして、ふとした時に品と色気が漂ってくる。
    時代が時代なので仕方のないことだとは思うけれど、偏った男性観・女性観のようなものが見え隠れする部分は、読んでいて疲れた。
    インタビューした誰かのことを書いている文章よりも、ご自身の日々のことや子ども時代のこと、家族のことなどを書いた文章のほうがおもしろかった。
    見知らぬ人からもどんどんご自宅に電話がかかってきているのが、今なら考えられない。律儀に対応しているところも人間味があって好ましい。
    食へのこだわりは、こちらもお腹が空いてきてしまって困った。
    もっと長く生きて、書き続けて

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    2026年03月27日
  • 思い出トランプ

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    若い頃に読んだ思い出トランプ
    作家は日常生活を描くのが上手い
    それも無駄の無い文章で読ませてくれる
    ずいぶん年齢を経て読んだけど
    戦前や戦中の文章はちょっと分からないのもあって驚いた

    ちょっと出身した男は女を囲いたがる
    囲われた女は整形に関心をもつ
    生活のちょっとした行きずりから付き合いが始まる
    長年暮らした夫婦でも分からない相手
    出世の為に上司に告げ口する男
    親戚関係などなど
    よくこんなに書けるものだ
    凄い

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    2026年03月07日
  • 思い出トランプ

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    再読シリーズ。

    昭和55年に刊行されたもので、当然その当時の時代感や空気感はありつつも、日常の中に潜めている人の業みたいなものが描かれていて、ぞわぞわする感じ。傍から見ているとなんてことない日常を過ごしていそうな人達を覗き見させられている感覚。

    どれも主人公が何かに気づかされることで終わる。そこが容赦なくてリアルで、何となく怖い決まりの悪さに、向田邦子さんのすごさを感じるお話たちでした。

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    2026年03月01日
  • 父の詫び状

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    向田邦子さんのエッセイ集てす。落ち着いて品のある文章をとても好もしく感じ、また、昔テレビで見た原作のドラマを懐かしく思い出しました。

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    2026年01月25日
  • 阿修羅のごとく

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    冒頭だけ読んだ。よく見たら、ドラマの脚本を元に、向田邦子さんとは別の方が小説にされたそう。小説というかドラマの副音声のようで断念。ドラマは大好きです。

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    2026年01月12日
  • 思い出トランプ

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    お互いに何かしら文句を言いながらも夫婦でい続ける、昭和の夫婦間、家族間。
    特に女性については容姿に関する描写が多い。

    だらだら坂なんかは太った女性(トミ子)を白いピカピカに光った大きな鏡餅と表現。ある時、なぜ濃いサングラスをかけているのかと思ったら、二重まぶたの整形をしており、「どうして、俺に黙ってそういう真似をしたんだ」と小突かれて泣き出す。
    その後、表情も増えて自信がついてきたようで、きっとこれから他の箇所も整形して痩せていって、前みたいな安らぎのある女の子ではなくなるんだろう〜と嘆く。
    男性の気持ちもわかる。無理して自分を変えることはないし、それはそれで良さがあるということ。しかしトミ

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    2026年01月07日
  • 思い出トランプ

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    結構ドライに見える人間関係がさらっと描かれているけれど、肯定も否定もされてないのがいい

    「人間なんてそんなもの」と突き放すだけじゃなく、どこか温かい目線があって、読んでいるうちに自分の弱さもまあいいか、と思えてくる

    「家族は仲良くすべき」みたいな理想に縛られてしまったときに読むと、心がふっと軽くなる一冊です

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    2026年01月04日
  • 新装版 眠る盃

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    向田さんは1929年生まれ。戦火をくぐり抜け、戦後のやけ野原から復興し、高度成長期を目の当たりにしている方だ。私、向田邦子はという主語で綴られるエッセイは、時代を感じられものもあれば、時を超えてなお日本人の本質はそう変わらないと感じるものもある。ただの猫好きで、おいしいものが好きで、美しいものに目がない。遅筆・乱筆、苦し紛れの言い訳。一冊の中にさまざまな表情がちりばめられている。

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    2025年12月27日
  • 阿修羅のごとく

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    2025年 是枝裕和監督がNetflixでドラマ化したことで、興味をもち、読んでみた。

    1970年代に書かれた原作は、ドラマの脚本家である向田邦子の作品だ。

    「阿修羅」
    インドの神様で、崇高なようにみせて、裏では悪口や妬みを抱いている象徴。
    本作では、昭和時代の女性の強さや弱さを、緻密な心理描写で綴っている。

    50年以上前の作品なのに、引き込まれる面白さがあった。

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    2025年12月26日
  • 男どき女どき

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    短編小説とエッセイの組み合わせでした。男と女の機微な振る舞いや感情が表現されていました。私は向田邦子さんの飾らない潔さのようなものを感じる文章が好きです。

    お話の入りと結びが印象的な表現になっているなと感じました。

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    2025年11月27日
  • 男どき女どき

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    向田邦子デビューには少し理解のハードルが高かったかも、下世話な話だがふんわり終わるこの感覚をもう少し何冊か読んで楽しめるようになりたい。

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    2025年11月03日
  • 男どき女どき

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    ●短篇四篇『鮒』台所で物音がし、見にゆくと鮒の入ったバケツが置かれている。息子が飼うと言って、水槽に移して飼うことになるが、その心当たりのある父親は浮かない。過去に関係を持ち、通った女のアパートで飼われていたものだったから。

    『ビリケン』毎朝通る果物屋の主人を、こっそりビリケンと呼び、内心でバカにしていた男。ビリケンは死、男の息子が果物やで万引きを働いたことによって、男の記憶が刺激され、古本屋で万引きをした大学時代のことが思い起こされる。ビリケンはその古本屋の息子だった。

    『三角波』結婚相手である夫の部下に、好かれていると思い込んでいる新婦。部下が愛しているのは、夫だった。

    『嘘つき卵』

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    2025年11月03日
  • 思い出トランプ

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    直木賞受賞作ってことで入手したんだったか、どこかの書評で気になったんだったか、そのあたり。各方面で言及されることの多い作家さんで、ブックガイドでも色んな作品が取り上げられているのをちょいちょい見るんだけど、がっつり読むのは多分初めて。ちょっと不穏な気配が漂う日常についての短編集。なるほど、こういう感じでしたか。自分的には、是非とも他作品をどんどん読みたい、っていう風ではなかったかな。

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    2025年10月30日
  • 思い出トランプ

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    向田邦子サン祭りの2冊目。

    うーーーん。短編がやっぱり苦手なせいなのか
    私には読みにくいと言うか、ちょっと口では
    表せない薄気味悪さ(良い意味で。だと思う)
    を感じてしまった.
    向田さんの文章って、日常のヒトコマなんだけど
    誰も気づかないような視点を捉えて
    向田節と言うか掘り下げるのが巧みだと
    思っているのだけど、なんだろう。
    不気味さが感じられたり、心の奥底の本心を
    ありありと描かれ過ぎてて
    『あ、そこまで言っちゃう?』的な。

    まだまだ向田作品を理解するには
    読みまくるしかない気がします。

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    2025年10月08日
  • 思い出トランプ

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    ひと昔ふた昔前の空気を感じる作品だなと思い、巻末で確認したら昭和58年発行の本だと知り納得した。

    ただどの時代の話であろうと、人の心の闇、他人の目には見えづらい影の部分、最も人間らしいドロドロとしたものが存在することには変わりはない。

    そんな普段は心の底深くに沈んで目にする事のない、どす黒い澱のようなものをまざまざと見せつけられるので、読後感は決してよくない。卵の殻の混じったオムレツを食べたような不快感を覚えた。

    しかし、裏側からみた人間像が時として、普段の目にする表側よりも何倍も鮮やかにはっきりとその人間を浮き上がらせる。

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    2025年09月19日
  • 阿修羅のごとく

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    最初ナンジャコリャヨミニクイ、4姉妹の名前似すぎてて誰が誰状態。読みにくいがストーリーとしてはおもろい、それぞれの苦労話。

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    2025年03月25日