向田邦子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
男の書く文章と女の書く文章は超えられない違いがあるものだろうか。違いの原因はあるのだろうか。それとも個性の違いとして理解すべきか?
女性の作家をしばらく読んでないな、と思い、そして偏った文章ばかり読んでいる気もして、この本を手に取ってみた。
先入観もあるのかもしれないが、ドラマのような場面展開で、人物の語らせ方もセリフのように読んでしまう。戦前という舞台設定に関わらず、現代的な感じがするのは、“戦前もの”によくある翳りを感じないからだろう。
友情もの、恋愛もの、家庭ものいかようにも見方ができるけれども、読みながらずっと女性のにおいをずっとしたいた。美醜に関わらない女性の符牒のようなにおい -
Posted by ブクログ
向田邦子さんの文章を初めて読んだ。
少し昔の方のエッセイなので、
知らない俳優さんや映画監督さんもたくさん。
たまにピンとこないお話もあったけど、
この時代に、自立して強く生きた
たくましい女性だったんだなあと分かる。
堂々としていて素敵だなと思った。
特に心に残ったお話↓
夜中の薔薇
玄関前に置かれたくたびれた薔薇の花束。
贔屓にしていた花屋が店じまいしたため、
売れ残りを置いたらしかった。
どう見ても生き返らないと思われるものは、
諦めて捨てようかというとき
タクシー運転手の話を思い出す。
その人はノモンハンの生き残りであった。
ひどい負傷をしていたが、軍医が間違えて
青札をつけたお -
Posted by ブクログ
ネタバレほのかに体温が感じられるようなエッセイ集だった。言葉選びに人柄が出ている気がして、ふとした時に品と色気が漂ってくる。
時代が時代なので仕方のないことだとは思うけれど、偏った男性観・女性観のようなものが見え隠れする部分は、読んでいて疲れた。
インタビューした誰かのことを書いている文章よりも、ご自身の日々のことや子ども時代のこと、家族のことなどを書いた文章のほうがおもしろかった。
見知らぬ人からもどんどんご自宅に電話がかかってきているのが、今なら考えられない。律儀に対応しているところも人間味があって好ましい。
食へのこだわりは、こちらもお腹が空いてきてしまって困った。
もっと長く生きて、書き続けて -
Posted by ブクログ
お互いに何かしら文句を言いながらも夫婦でい続ける、昭和の夫婦間、家族間。
特に女性については容姿に関する描写が多い。
だらだら坂なんかは太った女性(トミ子)を白いピカピカに光った大きな鏡餅と表現。ある時、なぜ濃いサングラスをかけているのかと思ったら、二重まぶたの整形をしており、「どうして、俺に黙ってそういう真似をしたんだ」と小突かれて泣き出す。
その後、表情も増えて自信がついてきたようで、きっとこれから他の箇所も整形して痩せていって、前みたいな安らぎのある女の子ではなくなるんだろう〜と嘆く。
男性の気持ちもわかる。無理して自分を変えることはないし、それはそれで良さがあるということ。しかしトミ -
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●短篇四篇『鮒』台所で物音がし、見にゆくと鮒の入ったバケツが置かれている。息子が飼うと言って、水槽に移して飼うことになるが、その心当たりのある父親は浮かない。過去に関係を持ち、通った女のアパートで飼われていたものだったから。
『ビリケン』毎朝通る果物屋の主人を、こっそりビリケンと呼び、内心でバカにしていた男。ビリケンは死、男の息子が果物やで万引きを働いたことによって、男の記憶が刺激され、古本屋で万引きをした大学時代のことが思い起こされる。ビリケンはその古本屋の息子だった。
『三角波』結婚相手である夫の部下に、好かれていると思い込んでいる新婦。部下が愛しているのは、夫だった。
『嘘つき卵』