向田邦子のレビュー一覧

  • 男どき女どき

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    最初4篇、ザ・向田邦子!
    「V」は印象深い随筆ばかりだった。「甘くはない友情・愛情」は頷ける。女の友情は、男のようなものとは確かに違う。「黄色い服」は少し教訓じみたような内容。「無口な手紙」は中2教科書でも馴染みのある作品。他には「反芻旅行」も共感できる部分が多く好きだった。
    「独りを慎しむ」は道徳の教科書にあった。現代では古臭いと言われそうだが、古臭い中にも気付かされることがある。古い感性の中でも、守るべき不変的な良さがある。
    向田さんは「古臭い」と言われると喜ぶだろう。女が男と対等になろうと努力している時代だから(まだまだだが)。文章を読むと生きている。随筆はより血が通った文章だと思う。不

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    2025年03月19日
  • 思い出トランプ

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    向田邦子さんの作品は初めて。
    時代のせいか、昭和の香りと表現力が現代にない懐かしさとハラスメントでは?と感じる場面もちらほら。
    短編それぞれが日常の夫婦間における些細な事件に笑えたりゾッとしたりホッとしたり。
    目まぐるしい人間らしさと狡賢さ腹黒さがこれでもかと凝縮された短編でした。

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    2025年01月07日
  • 思い出トランプ

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    タイトルの理由は、13個の短編から成り立つ物語だから。
    愛する人の裏切りに関する話が中心で、そのほかもどことなく陰のあるエピソードが多かった。一つ一つはとても短いが、どれも濃密に登場人物の心情が描かれている。まるで実在する人物の、とある生活の一瞬を切り抜いたかのように、描かれたその先の余韻を感じさせた。また、日常の匂いに関する表現がどても具体的であり、それも自らが話の中に存在しているかのような錯覚を感じさせた。

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    2024年09月29日
  • 無名仮名人名簿

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     昭和55年刊行された本の文庫版であるから、現在の時点で読むと時代を感じてしまうものもある、例えば、いかにも家父長的な父の存在であったり、男らしさ女らしさについての考え方など。
     それでも、向田さんは、ちょっとしたこと、つい見逃してしまうことについての観察眼が鋭く、着眼点が秀逸だ。それをまたちょっぴりの皮肉とふわりとしたユーモアで包んでいる。「そうそう、こういうことある」と共感したり、フッと笑わされたりして、楽しく読めた。

     

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    2024年09月17日
  • 思い出トランプ

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    短編集で読みやすい
    直木賞受賞作品も挿入されている
    つわ子のくだりがとても面白かった。
    石蕗が由来なのかとあの人も言ったでしょ?いえ、つわりがひどかった時の子なのかいと言いました。
    知識をつけたと思いきや根底はやはり変わらず、ただ背中では男の成長を感じる。
    犬小屋もセンセーショナルな内容で、しかも本人がトラウマになっていない不思議さ。
    カワウソ、もゾワっと虫唾が走る話。妻の曲がった性格が垣間見れる。

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    2024年09月16日
  • 男どき女どき

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    向田さん、なんだろうなぁ。
    気が強そうで、へそ曲がり、とっつきにくい印象。
    なのに、読んでしまう。
    何か気になる。
    ドラマがあれば観てしまう。
    何故か気になる。
    そこがカリスマたる所以といったところでしょうか。

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    2024年08月09日
  • 男どき女どき

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    向田邦子文学忌 1929.11.28〜1981.8.22
    木槿忌 (むくげ) 山口瞳の向田邦子の死を受けての小説「木槿の花」より

    小説新潮で昭和56年7月から連載された短編4編とエッセイ

    最後の小説「嘘つき卵」
    不妊に悩む妻と、過去に別の女性を妊娠させたので自分に問題ないという夫。という話だけれど、この作品が最期の原稿となり、脱稿後、台湾旅行の飛行機事故で亡くなる。

    冒頭に
    時の間にも男時女時とてあるべし「風姿花伝」
    とあり、タイトルが世阿弥の能の理論書よりとられていることを知る。

    男時女時の言葉の成り立ちについては知らなかった。意味はざっくりと、男時が運が良い時。女時が悪い時ですが

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    2023年08月22日
  • 女の人差し指

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    向田邦子のかいたドラマは見たことがないが、エッセイの数々楽しく読むことが出来ました。さすがにドラマにまつわる話は「へー」くらいでしたが…。

    時代もありなかなか分かりきらない事もあるが、「女の人差し指」の括りの話は今でも十分に面白いです。向田邦子は食いしん坊ということで、食べ物に関しての描写は生き生きしています。読んでてお腹が空きます。岐阜と沖縄に行きたくなった。

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    2023年02月23日
  • 字のないはがき

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    向田邦子さん=原作、角田光代さん=文、西加奈子さん=絵と豪華な顔ぶれで制作された絵本。

    絵本の下地となっているのは、戦争時代の向田さんが経験した家族との想い出を綴ったエッセイ『眠る盃』から。

    角田さんの文章はシンプルで小さな子供にも解りやすく書かれている。

    そのシンプルさと対比するかのようにクレヨンで力強く描かれた西さんの絵が目を引く。

    まだ字が書けない小さな妹が疎開する事になり唯一の連絡手段として、たくさんのはがきを持たせた父の心情はどれほど苦しく切なかっただろう。

    娘を抱きしめ号泣する父の深い愛情に涙が溢れる。

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    2023年02月14日
  • 寺内貫太郎一家

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    小林亜星主演でテレビドラマになった寺内貫太郎一家。原作なのかノベライズなのかは判然としない。おそらく原作かなと思っている。
    昭和の価値観満載で、歴史的価値すら持ち始めているのではないかと思われる。
    解説にドラマ企画時の裏話が載っているのが貴重。向田邦子は最初は貫太郎を亜星が演じることには反対だったとか。

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    2022年09月18日
  • 阿修羅のごとく

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    口語体に時代を感じてなかなか読みづらく、馴染むのに時間がかかった。
    今の時代の本も、未来の人が読めば同じ感覚に陥るのだろうと思うと、おもしろい。
    価値観も大分変わっているように思う。ただ、当人たちにしたら大事で、なんとかして丸く収めようと画策する日々のものごとも、まとめれば至極シンプルに済むのにと、無駄が多く滑稽にみえる。他人からはそう思える。
    人間、それは時代を経ても変わらないのかもしれない。

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    2022年09月04日
  • 阿修羅のごとく

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    面白かった、面白かったけど読むのに時間がかかった。なんでだろう。自分より前の世代のリアルな茶の間が舞台になってるから没入しづらかったんだろうか。

    いわゆるお茶の間劇場というのはもう何昔も前の世代のスタンダードで刺激が足りない?いや、今でも日常系と言われる作品群はあるのだからそんな事もないかしら。

    そして何だか展開があり過ぎて思考がキョロキョロしちゃって落ち着かないのかもしれない。

    ある時期の作品の金字塔として読む価値はあったかなー。向田邦子さんのシナリオの方を読んでみるとまた少し印象も変わりそうなもんだ。

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    2022年05月11日
  • 家族熱

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    「向田邦子」の脚本で1970年台後半にテレビドラマ化された、、、
    『家族熱』の文庫本を読みました。

    愛憎とエゴをむき出しにした心理描写はお見事。
    「向田邦子」って人は、人の心を見透かしていたんじゃないか… と感じさせるような描写です。(読みながらココロに痛みを感じちゃいます)

    読んでいると、少しずつ感情移入してしまい、リアルな心理描写に不快感を感じるのですが、、、
    先を読みたい欲求を抑えられない… って、感じの作品でしたね。

    男女間、家族間の人間模様の描写は、背筋が冷たくなるような… ホントに文書に迫力を感じましたね。

    エンディングは、好みの分かれるところですけど。

    ちなみに、、、

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    2022年03月19日
  • 新装版 眠る盃

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     向田邦子さんの二冊目のエッセイ集。
     人の世話をやくのに夢中になって自分のことをついつい後回しにしてしまう自身の性格を、子供の頃の思い出話を通して描いた『潰れた鶴』、“暴君であったが、反面テレ性でもあった(p.46)”向田さんのお父さんが、末娘の学童疎開に際して子供思いなところを見せた『字のない葉書』が印象に残った。

     もちろん悪くはないのだが、前作『父の詫び状』がもう抜群に素晴らしかったので、それと比べるとどうしても少し見劣りしてしまう、というのが正直な感想である。

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    2022年02月06日
  • 男どき女どき

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    人の心の機微というか、社会もしくは家族といったいわゆるコミュニティーにおける人間の心の動きを細かく、リアルに描いている。そういう意味で面白い。
    登場するのはごく普通の人々。そういう人々にも、普通ではない出来事が訪れる。それは殺人事件が起こるとか、未知の能力が身に付くとか、そういう大事件ではない。平凡と言えば平凡な出来事だ。しかし当事者にとっては大事件だ。そういうものに出会ったときの人間の反応を、実に上手く描いている。

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    2021年11月02日
  • 字のないはがき

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    戦争の時の疎開する家族にまつわるお話。読み書きのできない妹が「○」で書いていた手紙を「×」にして、やがては届かなくなる描写にまず涙が出そうになり、
    疎開から帰ってくる際に、妹を喜ばそうと小さなカボチャまでも収穫して並べ、その様子を普段厳しい父親が怒らないことにもホロってきて、
    さらに、痩せ細った妹を見た厳しい父が「おおん」と大声で泣く様が、非常に心揺さぶられた。

    子供に読み聞かせたが、子供たちはやはりピンときていないようで、また大きくなって感受性が育ってから読んで欲しいと思いました。

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    2021年09月26日
  • 新装版 夜中の薔薇

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    向田邦子さんの執筆中の事、旅行、業界の方々の話。興味ひかれる語りが沢山詰まった一冊です。人の描写が面白くてつい読み進めてしまいます。何より、向田さんの料理の話が凄く美味しそうでレシピを思わずメモしました。簡単で美味しそう!

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    2021年06月10日
  • 新装版 夜中の薔薇

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    手袋をさがすだけ授業で読んだ。彼女と考えは近いけど、理解されないながらも徹底した楽天主義を貫けるというのが素晴らしい。こうなりたいなあと思う。

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    2021年01月25日
  • 字のないはがき

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    教科書にも掲載されている向田邦子のエッセイを、西加奈子と角田光代によって絵本化したものだとのことで興味が湧き読んでみました。

    一人で疎開してゆく小さな妹の心細さを思い、家族が心を尽くして愛情を注ぐ様が伝わりました。
    これが向田邦子の実話エピソードだと思うと心に迫るものがあります。

    妹ちゃん、生きててよかったよ。ドキドキしました。

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    2020年09月28日
  • 男どき女どき

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    短編は三角波、嘘つき卵が予想外の展開だった。エッセイは、なるほどなぁ、、というものが幾つもあって、向田邦子さんの他の作品も読みたくなった。

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    2020年05月25日