向田邦子のレビュー一覧
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ネタバレ旅先で手に取って読み始めた本。向田邦子の作品は初めて読みました。
家族、夫婦、身近な人の人間性や感情の機微が繊細に描かれていると感じました。「大根の月」が、自分の中では一番忘れられない作品です。健太を怪我させてしまう場面は、情景が生々しく伝わってきて、心が苦しくなりました。冒頭の指の文字を英子が追ってしまうところは、辛く忘れられない出来事やトラウマに対して、人がどうなるのか、どう向き合っているのかを的確に描いていると思いました。
直木賞を受賞した「かわうそ」、「犬小屋」など、ホラーや怪談、ミステリーでは味わえない独特の怖さを感じて、背筋がぞっとしました。 -
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向田邦子文学忌 1929.11.28〜1981.8.22
木槿忌 (むくげ) 山口瞳の向田邦子の死を受けての小説「木槿の花」より
小説新潮で昭和56年7月から連載された短編4編とエッセイ
最後の小説「嘘つき卵」
不妊に悩む妻と、過去に別の女性を妊娠させたので自分に問題ないという夫。という話だけれど、この作品が最期の原稿となり、脱稿後、台湾旅行の飛行機事故で亡くなる。
冒頭に
時の間にも男時女時とてあるべし「風姿花伝」
とあり、タイトルが世阿弥の能の理論書よりとられていることを知る。
男時女時の言葉の成り立ちについては知らなかった。意味はざっくりと、男時が運が良い時。女時が悪い時ですが -
Posted by ブクログ
「向田邦子」の脚本で1970年台後半にテレビドラマ化された、、、
『家族熱』の文庫本を読みました。
愛憎とエゴをむき出しにした心理描写はお見事。
「向田邦子」って人は、人の心を見透かしていたんじゃないか… と感じさせるような描写です。(読みながらココロに痛みを感じちゃいます)
読んでいると、少しずつ感情移入してしまい、リアルな心理描写に不快感を感じるのですが、、、
先を読みたい欲求を抑えられない… って、感じの作品でしたね。
男女間、家族間の人間模様の描写は、背筋が冷たくなるような… ホントに文書に迫力を感じましたね。
エンディングは、好みの分かれるところですけど。
ちなみに、、、