向田邦子のレビュー一覧

  • 阿修羅のごとく

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    凄い本です♪
    よくここまで人の気持ちが書き込めるものです。すばらしい才能ですよね!
    流れるように読みました

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    2025年10月17日
  • 阿修羅のごとく

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    ネトフリのドラマの復習のような気持ちで読んだ。四姉妹ならではの台詞回しは本だとなかなか分かりづらくて、本当にドラマのためのお話だと実感。そして、改めて展開もそれぞれの台詞も本当に秀逸。
    この小説で、ふじさんや恒太郎さんが改めて興味深い存在だと思った。國村隼さんは、原作の恒太郎そのままで、台詞少ないキャラなのに台詞に無い部分もしっかり表現されてたと思った。
    向田邦子さんは男の目線も女の目線もしっかり盛り込んで、浮気や不倫を加害・被害というだけでないものとして、描いていた。

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    2025年09月24日
  • 新装版 夜中の薔薇

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    定期的に読みたくなる向田作品。

    没後もう40数年も経ってしまったのかと
    ふと思い出した。
    こちらの本を購入していなかった事を
    思い出し購入後直ぐに一気読みした
    毎回の事だけど向田さんの作品は 
    読み始めるといつもノンストップ。
    止まらないと言うより止められない。

    今回も同じくで、新装版を読んだのですが
    太田光さんの後書きを読み、芸人としては
    あまり好きじゃない(ごめんなさい)のだけど 
    生粋の向田邦子ファンなのを知って
    見方が変わりましたし何故か涙が出ました。
    いや、かっこいい。
    そこから派生して、太田さんが書いた
    「向田邦子の陽射し」も読む事になりそうです
    これだから読者はやめられません

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    2025年09月07日
  • 思い出トランプ

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    Audibleにて聴書。
    朗読の意地の悪い感じの読み方が向田邦子の原作と合っていてとてもよかった。Audibleを聞いた中では一番よい。

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    2025年08月27日
  • 思い出トランプ

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    初、向田邦子さん
    こんなにもグッと没入させてくれる文章は中々ない様な気がする。とにかく凄みえぐみ。
    共感できる狂気さ、という独特な世界観
    犬小屋という話が特に好き。

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    2025年08月02日
  • 新装版 眠る盃

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    向田邦子さんの魅力が溢れんばかりの随筆集。この人柄からこの文章ありという感じで、とにかく面白くて、しかも文章表現が巧みで飽きがこない。ありきたりでない比喩表現は天下一品。読んだ後に余韻を感じ、また読みたくなってしまう。その理由は、美しい日本語の使い手であるからだと思いました。文章の素晴らしさもさることながら、映像を見ているかのような錯覚に落ちいる自分もいました。テレビドラマ脚本家であった向田さんの実力であると、合わせて思ったしだいです。

    谷川俊太郎さんが登場する随筆があるのですが、その登場の仕方の描き方は、上手い!としか言いようがなかったです。男性鑑賞法と題しての随筆では、登場した男性の皆さ

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    2025年06月11日
  • 父の詫び状

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    松浦弥太郎さんの『エッセイストのように生きる』の中で紹介されていたので手に取ってみた。
    エッセイとは何か?をまさに体感できる一冊だった。家族のこと、何気ない日常のこと、仕事のこと、一見何の繋がりもないようだが、向田邦子さんの"気づき"や"記憶"を介して、全てが一つにつながるのが、読んでいて気持ちよかった。
    あと単純に文章がすごく上手なんだなあと。
    言葉選びとか描写力が卓越している。

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    2025年06月03日
  • 字のないはがき

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    ネタバレ

    学生の頃、何かの授業で読みました。国語?道徳?どちらかだと思うんだけど。
    授業のこと、基本覚えていない私が、これだけは、よく覚えていました。
    どなたの作だったのかは、知りませんでしたが、まさか、向田邦子さんだったとか。
    なんの授業だったんだろう。
    元気だった妹の弱っていく様子や、お父さんのことをおもうと、なんとも言えない気持ちになったのを覚えています。

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    2025年05月14日
  • 父の詫び状

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    何度読んだかわからないくらい大好きなエッセイ。
    生まれた時代は全然違うけれど、わたしも「曽祖母が仏壇に備えていたお米を食べていたな」と思い出したり。

    鹿児島旅行に行くことが決まり再読した。
    向田邦子さんが見た桜島を見ることができてうれしかった。

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    2025年05月01日
  • 思い出トランプ

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    ありふれた日常の中に現れる人間の「闇」の部分を描いた短編が13枚、シャッフルされて入っている。
    向田邦子の文章は一行が短く簡潔。また、一見余分に思える文章が多々あるが、それらが静謐さに深みを与えていて非常に面白い。
    何を食べたらこんな視点から人間関係を捉えられるようになるのか?読めば読むほど興味が湧くばかり。

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    2025年04月27日
  • 阿修羅のごとく

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    ネタバレ

    女性作家で、ピークを過ぎた男の寂しさ、中産階級の男の達観した風みたいなものを描かせたら右に出る者なし。

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    2025年04月13日
  • 男どき女どき

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    前半は短編小説。後半からエッセイの構成。短編は男女の関係に纏わる暗部が主。これは向田さんの作品を読むたびに思う事だが、ありふれた日常と人の背景に見え隠れする、一つや二つあるような後ろめたい面を、決して誇張せず丁寧に拾い上げる天才だと思う。この世界観を書けたのは後にも先にも向田さんが最後なのでは。読み終わるたび遺された作品の少なさに悔しくなる。

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    2025年03月29日
  • 霊長類ヒト科動物図鑑

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    ネタバレ

    やっぱりムシが知らせたんだねと思ってしまうっていう話。

    何となくの読まず嫌いで触れずにきた向田邦子作品だったけど、初めて読んでみて天才だと思った。
    他のエッセイはもちろん、エッセイ以外の作品も読みたい。





    p. 213このところ出たり入ったりが多く、一週間に一度は飛行機のお世話になっていながら、まだ気を許してはいない。散らかった部屋や抽斗のなかを片づけてから乗ろうかと思うのだが、いやいやあまり綺麗にすると、万一のことがあったとき、「やっぱりムシが知らせたんだね」
    などと言われそうで、ここは縁起をかついでそのままにしておこうと、わざと活ないままで旅行に出たりしている。


    p. 293

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    2025年03月25日
  • あ・うん

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    読んでみたいと思ってた本を
    お父さんの蔵書中に見つけたので拝借。
    すごく好きだった。
    戦前の市中の人を描いている点、
    すでに私の好奇心を刺激するし、
    人の描かれ方に引き込まれた。

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    2025年02月26日
  • 阿修羅のごとく

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    70を過ぎた父の浮気に気づいた4姉妹。夫の浮気を知ってか知らずか淡々としている母。そして4姉妹も其々が心の裡に誰にも言えない葛藤を抱えていた。印象的なシーンの連続。まさにホームドラマの金字塔。

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    2025年02月19日
  • 阿修羅のごとく

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    Netflixのドラマを見てから原作を読んだ。原作の方が父の心情だったり、当時と現代の不倫に対する考え、娘より息子という意識の違いが分かる。鷹男さんと勝又さんが良いキャラ。

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    2025年01月18日
  • 阿修羅のごとく

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    不倫はいけないことなのはもちろんなんだけど、人ってそんなに清廉潔白に生きられるほど賢くなくて。誰しもひとつやふたつ後ろめたいところがあるからこそ、どこか滑稽で、愚かしくて。そんな滑稽で愚かしい相手に諦観に近い感情を持っていて。ロボットのように、正しい行いだけをして、正解だけの人生を歩めない。愚かしい人のサガというか業というか、そういうのを愛をもって描くから、向田邦子や有吉佐和子の作品って深く沁みるのかも。
    向田邦子の描く長女はしっかりしているようで、甘え下手ゆえに一番大切なところで選択ミスをしている。そこが人間臭くて切ない。

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    2025年01月14日
  • 阿修羅のごとく

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    40年以上前が舞台なので価値観や男女観は当時のままなのだが、嫌味な押し付け感やジャッジがない。昔の男性文豪の小説を読むときに感じる嫌ったらしさがない。女性の描く女性と男性の描く女性ってやっぱり違うなあとしみじみ。
    そして向田邦子が凄いのは、古くなっていないところ。時代の流れで移り行く価値観よりももっと深いところにある家族の愛憎が、淡々としたなかにもしっかりと描かれていて沁みた。何気ない会話に味があって本当によかったなあ。
    Netflixのドラマも1話観てみたけれど如何にも演技している演出が原作のイメージとあってなくて残念だった。本の方がおすすめ。

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    2025年01月14日
  • 新装版 夜中の薔薇

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    向田邦子さん最後の随筆集。どうしてこんな文章を書けるんだろうという衝撃に打ちのめされながら読んだ。自分のこだわりを貫き、納得した物に囲まれて生活しながらも、いまだに何にも満足できずどこかあの時の手袋を探している向田さんの話。人間の感情の機微、明るさの中に憂いを纏った文章、全て人間をよく捉え、昇華させる事ができる故の幼少期からの感性の賜物だと思った。何度も読み返したい大切な一冊になった。
    編集

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    2024年12月04日
  • 字のないはがき

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    今年の夏くらいのNHKあさイチの「虎に翼」ゆかりの地特集で、紹介されていました。
    日中は、絵本専門店で、夜はバーになるお店の店主さんが、この本を読み聞かせしていて気になりました。

    最後が、うるっとして良いです。

    絵が、西加奈子さんなのですね。それも良い。

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    2024年11月27日