向田邦子のレビュー一覧

  • 隣りの女

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    平凡なサラリーマンの妻が内職のミシンがけをしながら、隣の部屋から聞こえてくる声に耳を澄まします。
    女を谷川岳になぞらえて聞こえてくる会話はとても官能的。

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    2009年10月04日
  • 霊長類ヒト科動物図鑑

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    短編小説集「思い出トランプ」を読んで、向田さんに惚れた後にこのエッセイを読みました。やっぱ、いいなぁ

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    2009年10月04日
  • 無名仮名人名簿

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    日常を鮮やかに切り取り、独特の感性で見つめ、最後にさらりと落とす。まさにエッセイのお手本です。

    しゃっくりを止める発明を、コロンブスの卵の発見に見立て、最後は〈新大陸〉で落とす『コロンブス』や、素晴らしい〈机〉の出合いを〈枕〉で締める『眠る机』などが落語のように芸術的でお気に入りでした。

    意外と庶民的なところも人気の理由かもしれません。帰ったはずのお客さんに、お土産を開けているところを見られてしまうところや、ちり紙を節約して使うところなど、華やかな生活のイメージとは対極的で面白いです。急逝が惜しまれます、



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    2026年03月01日
  • 父の詫び状

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    飾らない本音が溢れているのが良い。あと家族の良いところも悪いところも書けるのは、家族への愛があるからであろう。

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    2026年02月27日
  • 男どき女どき

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    2026.01.26
    いろんな意味合いで昭和を感じる作品。内容は昔でも文体の冴えはやはりうまい。お手本にできると感じる。あと、時代のギャップを感じたのは筆者が明治生まれの父親に「壊した」ものを「壊れた」といって平手で殴られたというエピソード。
    ひとつは、厳しさ。そしてもうひとつは、日本語の使い方に厳しいお父上だったのだなあと思ったところ。そうした日々の積み重ねが偉大なエッセイスト向田邦子を生んだのではと感ずる次第。やはり親の日々の教えは侮れない。

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    2026年01月26日
  • 思い出トランプ

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    日常の中に潜むスリリングな情景を心理描写たっぷりに描く短編集。「花の名前」は男の目盛りは大きくなる、という表現が印象に残る。25年の夫婦生活で少しづつ変わるお互いの関係性に、つい自分の場合は、と考えてしまう。
    「かわうそ」の不安げな尾を引く終わり方も想像力をかき立てられる。庭に薄い墨がかかってきた、という表現を想像して怖気を感じる。
    この作品に関わらず、上梓されてからやがて50年経過するであろう小説は至る所に古さを感じるが(特に登場人物達の名前)タイム・スリップした感があって殊更楽しく読んでしまう。

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    2026年01月04日
  • 思い出トランプ

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    13作品入った短編集。特に面白かったのは、かわうそ、犬小屋、大根の月、花の名前、ダウト。
    もっと長く続きを読みたかった。

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    2026年01月01日
  • 霊長類ヒト科動物図鑑

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    私にとっての初・向田作品です
    恥ずかしながら「名前は知ってるけれど読んだことない有名作家」の一人だった向田邦子さん
    脚本家としても活躍されていて、この『霊長類ヒト科動物図鑑』にも黒柳徹子さんなど芸能人の名前やテレビ関係者とのお話がたびたび出てきます。

    1981年に飛行機事故で亡くなられた方で、この本は亡くなった後に出版された作品なのですね。
    自分が生まれる前のエッセイなのに、人間の根本はそうそう変わらないよね、と教えてくれるお話が多数。(もちろん戦前生まれの著者ならでは感性やお父さんとのお話など、令和の時代では大炎上必至のエピソードもありますが、それはそれで興味深かったりします)

    「女性が

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    2025年12月05日
  • 阿修羅のごとく

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    この時代、そうそうこんな感じだったんだろうとかろうじて想像できる。親の世代よりは若くて、でも自分からみるともう少し上の世代…?
    ただ、近い世代だとしても私が育ってきた周りではあまりお目にかかる人たちではなかった。
    4人姉妹には憧れるし、それぞれの家族もいい感じでゆるくつながってるし、何より自分の親や実家をいつも念頭に置いた生活をしているのが羨ましい。
    でも、同じ娘としてまた妻として、結婚とか子供の成長とか親の世話とか、ちょっと変化するだけで人生が変わってしまう立場から言うと、姉妹が多いのも面倒だなと…などなど思いつつ、しっかり本の世界に入ってしまった。

    向田邦子さんの作品はまだなかなか読めて

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    2025年11月11日
  • 思い出トランプ

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    向田邦子といえば、ワタシにとっては、やっぱり「寺内貫太郎一家」

    幸か不幸か、リアルタイムで観てる。水曜劇場。
    まあ、懐かしい。面白かったね。

    ジュリー〜〜!

    樹木希林、もとい当時は悠木千帆さん。これが受けた受けた。
    あと、なぜか横尾(忠則)さんなんかも出てる。

    久世(光彦)さんと組んで、思い切ったことをやられたのでしょうね。

    貫太郎一家のあとは、ほとんど観ていない。
    名作の誉高い「阿修羅のごとく」とかも拝見していない。

    でも、向田さんの飛行機事故のニュースはよく覚えている。

    その向田邦子が直木賞を受賞したのが、この思い出トランプ

    ((作品紹介))
    日常生活の中で、誰もがひとつや

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    2025年10月15日
  • 思い出トランプ

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    短編小説枠として読んだことがなかったのでチョイス。日常に潜む知り得ない世界や営みにこれほどのものがあるのかと、なんだかリアルでありつつも怖さやブラックさとはまた違う世界観のある一冊だった。

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    2025年10月07日
  • 男どき女どき

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    この秋、ひとり『向田邦子祭り』しています
    未読の向田作品を片っ端から読んでいますが
    こちら、前半はショートショート。
    後半で向田さんの随筆となっています。
    正直ショートが苦手な私は向田さんの作品と
    言えど、不思議な本だなと。

    まず、男どき、女どき。ってに何?から
    始まり読み進めてようやく男と女の機微?
    が描かれてる?読解力が乏しくて萎えました。

    解説まで読んで、ちょっと鳥肌が
    立ったのですがネタバレになるので
    ご興味ある方は、読んでみて下さい。

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    2025年10月04日
  • 父の詫び状

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    エッセイ。知らない誰かの思い出話が詰まった本なので読んでも読まなくてもどっちでもいい。でも退屈せずに読めた。
    放送作家の著者が初めて文章を書いたのがこの本らしい。
    お父さんが威張り散らしている。会社員だけど同僚が家に来るから接待する。長女より長男を優先する。このあたりが昭和だなと思った。
    一つのテーマでいろんな話が出てくる。経験の引き出しの多い人だなと思う。

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    2025年09月27日
  • 思い出トランプ

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    読んでるとこの人は家族とか夫婦とかの関係を信用してないんだなあと思う半面、どこか自分にも当てはまる感情というのもあって納得もさせられる。文章の上手さもあるがどの話もとにかく構成と最後のまとめかたが上手い。

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    2025年09月22日
  • 新装版 夜中の薔薇

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    生きていて欲しかったな、ほんとにこのおかたには。
    黒柳さんくらいの歳になつておられるのよね、そしたら…。
    「手袋をさがす」にグッと来た。

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    2025年09月11日
  • 男どき女どき

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    Audibleにて聴書。
    向田邦子最後の短編4篇とエッセイ。エッセイはかき集めた感があるが、短編は向田邦子らしい意地の悪さが読めてとてもいい。

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    2025年08月27日
  • 桃から生まれた桃太郎

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    放送台本というだけあって、それぞれの状況も心情も手に取るように分かる読みやすい文章で、頭の中でそれぞれの人物に、様々なキャスティングをしながら楽しんだ。

    それぞれにブレない信条がある、人を想う気持ちってのは、最後には必ず届く。当たり前だけどなかなか出来なくて、忘れがち。大切な事を教えてもらいました。

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    2025年08月22日
  • 男どき女どき

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    最後の短編小説とエッセイ、古本屋で見つけて懐かしく読みましたが色褪せません。人間を鋭く描くけれど温かくて、短編であるのに重みがあってリアルに感じとれます。エッセイでは、ご両親が出てくればそのままドラマにもなりそうだし、人となりが出ていて粋です。
    エッセイの「ゆでたまご」「草津の犬」が好きです。

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    2025年08月09日
  • 父の詫び状

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    【347冊目】脚本家向田邦子さんのエッセイ集。妙齢の女性視点×昭和の家庭生活×戦争中の記憶×一流の表現者=最強のエッセイ爆誕!という感じ。

     ひとつの作品に複数のエピソードが詰め込まれており、それぞれの連関は必ずしも明らかでないのですが、なぜかスッキリ読めてしまう。それは文章力の問題だけではなく、生活者・労働者としての視点が現代を生きる私たちとそう離れていないからなのでしょう。海外旅行やら深夜残業やら、多くは現代と地続きの生活風景です。

     他方で、東京大空襲の日のエピソードがあったり、トイレに行くことを「ご不浄に行く」と表現したり、昭和の前半の香りがそこかしこに散りばめられているところも読

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    2025年08月11日
  • 男どき女どき

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    比喩が絶妙(「行ったことのある国はそこだけ地図に色がつき、人肌にあたたかくなっているような気がする」p.112鉛筆、「旅も恋も、そのときもたのしいが、反芻はもっとたのしいのである」p.150反芻旅行)。これは女性は抽象的なものが苦手だという自意識から培われたものかもしれない(「女は、身に覚えのあるもの、目に見えるものしかおかしくないのだ」p.165笑いと嗤い、「女は具体的な動物です」p.186甘くはない友情・愛情)。
    4つの短編小説は、1981年に飛行機事故で亡くなる直前の遺作。『三角波』(p.55〜)は、現代ならともかく、この時代にこのドンデン返しとは、と非常に印象的だった。

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    2025年06月01日