向田邦子のレビュー一覧
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喧嘩早くて涙もろい、石屋の親方貫太郎を柱に、くせのある家族のてんやわんやを人情味豊かに描くホームドラマ。貫太郎一家の日常が展開されていくんだけれど、その日常がとにかく騒々しい。口より先に手が出るタチの父、貫太郎は、ことある毎に家族を張り倒す。妻、息子娘はもちろん、お手伝いの少女や他人の子供ですらちぎっては投げの奮闘振り。殴られた方も食って掛かるので、家族の団欒、夕食の席は決まって乱闘騒ぎである。しかし父の鉄拳は、家族への隅まで行き届いた心遣いから出るもの。「貫太郎は好きな人間しか殴らない」とは彼の母の言葉。家族ひとりひとりが抱える悩みを、不器用ながらも体当たりで向かっていく貫太郎の温かさ、大き
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作品は全体的に文体が明るく、ユーモアを交えて書かれているが、読んでいるとどこか影のようなものも感じられた。私は向田邦子さんをよく知らない世代だが、この作品には向田邦子という人自身の人柄が表れているように思えた。
向田さんの父は、昭和時代の厳格な人物として描かれており、家族を振り回す自分中心なところもあるが、どこか憎みきれない存在でもある。勘が鋭く、どこか子どもらしくない主人公は父に似ている部分があるがゆえに、しばしば父と衝突する。
転勤の多い生活や戦争による空襲、食べ物への不安、子どものころに危ない目に遭った話などから、当時の幼少期の厳しさも伝わってきた。読んでいて複雑な気持ちになるエピソ -
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私にとっての初・向田作品です
恥ずかしながら「名前は知ってるけれど読んだことない有名作家」の一人だった向田邦子さん
脚本家としても活躍されていて、この『霊長類ヒト科動物図鑑』にも黒柳徹子さんなど芸能人の名前やテレビ関係者とのお話がたびたび出てきます。
1981年に飛行機事故で亡くなられた方で、この本は亡くなった後に出版された作品なのですね。
自分が生まれる前のエッセイなのに、人間の根本はそうそう変わらないよね、と教えてくれるお話が多数。(もちろん戦前生まれの著者ならでは感性やお父さんとのお話など、令和の時代では大炎上必至のエピソードもありますが、それはそれで興味深かったりします)
「女性が -
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この時代、そうそうこんな感じだったんだろうとかろうじて想像できる。親の世代よりは若くて、でも自分からみるともう少し上の世代…?
ただ、近い世代だとしても私が育ってきた周りではあまりお目にかかる人たちではなかった。
4人姉妹には憧れるし、それぞれの家族もいい感じでゆるくつながってるし、何より自分の親や実家をいつも念頭に置いた生活をしているのが羨ましい。
でも、同じ娘としてまた妻として、結婚とか子供の成長とか親の世話とか、ちょっと変化するだけで人生が変わってしまう立場から言うと、姉妹が多いのも面倒だなと…などなど思いつつ、しっかり本の世界に入ってしまった。
向田邦子さんの作品はまだなかなか読めて -
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向田邦子といえば、ワタシにとっては、やっぱり「寺内貫太郎一家」
幸か不幸か、リアルタイムで観てる。水曜劇場。
まあ、懐かしい。面白かったね。
ジュリー〜〜!
樹木希林、もとい当時は悠木千帆さん。これが受けた受けた。
あと、なぜか横尾(忠則)さんなんかも出てる。
久世(光彦)さんと組んで、思い切ったことをやられたのでしょうね。
貫太郎一家のあとは、ほとんど観ていない。
名作の誉高い「阿修羅のごとく」とかも拝見していない。
でも、向田さんの飛行機事故のニュースはよく覚えている。
その向田邦子が直木賞を受賞したのが、この思い出トランプ
((作品紹介))
日常生活の中で、誰もがひとつや