竹中平蔵のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ・明治維新において急激な近代化をどうして成し得たのかといえば、それは「危機感」であり、危機感があったからこそ、人々は改革を受け入れた。 → 危機感をどううまくリーダーが醸成できるかが鍵。
・少しずつ変えるというやり方では、古い権益を持った人たちが力を持ち続けて、常に揺り戻しを起こすので一気に変えなければならない。
・戦後の日本ではすべての領域に投資をできなかったので、特定の分野に資金、人材、資材を集中させ、相互が循環することによる産業全体の拡大を目指した。(傾斜生産方式)しかし、そのことが企業と政府をくっつけすぎてしまった可能性も否めない。
・トップたるもの、何をやっても批判される。それ -
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Posted by ブクログ
面白かった。政治の裏舞台をここまで赤裸々に語って大丈夫なのか!?とハラハラしてしまうような一冊。
ハトに餌をやりに行くという表現が印象的。ハト=マスコミ、餌=官僚にとって都合の良い情報。官僚は自分の進めたいシナリオに導くべく情報操作を意図的に行っている、マスコミはこれを鵜呑みにし、拡散する。かくして、日本は一部の官僚の描くシナリオに沿って進む、とか。うーん、ってことは、この本自体も、実は二人のシナリオの基にかかれてたりするのか?と逆説的に考えてみたり。
とにもかくにも、何が正しいかをキチンと自分で考えることが大事。考えるときには視野を広げ、比較軸を持ちながら客観的に考えるべき。突き詰めて行 -
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ネタバレ40年後の未来を様々な観点から、その道のプロフェッショナルが事実をベースとして予測している。
現在が過去のままの状態ではないように、未来もまた現在と同じような状況ではないことは、頭では容易に予測できるが、受け入れ行動にまで影響を及ぼすのは難しい。
だからこそ、このような本で、深く考えたり、思考し続けたりする機会のなかったトピックについて、かじってみることは大切である。
特に、興味を持ったのは、エネルギー関連と食料関連の話。まずは興味を持った分野から掘り下げていきたい。
〈著者からの20のアドバイス〉
①収入より満足に目を向ける
②やがて消えていくものに興味を持たない
③最新の電子エンターテイ -
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就職を控えてる僕のような大学生には視野がひろがるのでおすすめだと思う。
経済学やグローバル経済の歴史と照らし合わせながらの解説は説得力があっておもしろかった。
英のエコノミストの予測によれば、日本の経済が韓国の半分になる日がくるかもしれない?
自由をもとめて独立したアメリカの議会の暴走を防ぐための番人として設けられた大統領制度。
世界全体のGDPの半分が中国とインドだけで占めている。
アメリカ、日本、ヨーロッパを合わせてやっと中国と対等になる。
シンガポールは発展のための政策で人件費をあげた。
そのために、産業は高度化せざるをえなくなる。要は考えようだ。
どこの国も隣国とは争いがあ -
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2052年にはどうなっているのかを記し、対策を提言。細かすぎるところ、冗長もあり少し読むのが骨な所もあるが、最後の「あなたは何をすべきか」は具体的かつ一般の私でも出来そうな事で為になる。
【学】
Q.アジアは何をしなければならないのか?
A.自分達を消費へと駆り立てるものを拒絶しなくてはならない。それらは、アジアを「成長の原動力」にして世界経済を立て直そうとする西洋の経済人や指導者、国民はひたすら経済成長を求めているというアジア政府の思い込み。
資源管理を政策の中心に据える必要がある
【予測】
・2040年世界人工のピーク
・世界のGDPの6%を地球環境改善に回せば、悪化は改善できる
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Posted by ブクログ
ネタバレアベノミクス賛成派、反対派の両者の書籍を読み比べています。
本書は、経済やニュースにそれほど慣れ親しんでいない方でもすらすらと読める入門書だと思います。
竹中先生がPHPに寄稿したものを再編集したとのことです。第2章がリズミカルで気持ちが込められている感じがしました。「ニッポン再起動への道」という章です。
主に成長戦略についてですが、TPPや特区、イノベーションについて語られています。
TPPや特区は、アベノミクス反対派と真っ向から対立する論点ですが、両者の立場を読み進めながら、同調する部分もあることに気づきました。
政府のお金の使い方つまり財政の中身についてです。特殊法人に分配する -
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ネタバレ本書は、『成長の限界』(ローマ・クラブ)の共著者が2052年の世界を予測し、パラダイムを変換する必要を述べるもの。広義の環境問題が半世紀後はより深刻化し、政府の役割がより重要にならざるを得ない、という指摘は仕事の上でも頭の片隅に置いておくべきと感じました。ちなみに、ページ数の割に中身は重畳的です。
(主なポイント)
●世界の総人口は2040年直後に81億人でピークとなり、その後減少(都市化が進み、出生率が急激に低下するため)。
●世界全体のGDPは成長が遅くなるが、2050年に現在の2.2倍に達する(人口増加率が鈍り、労働生産性が減少するため)。
●生産性向上のスピードは鈍化(経済の成熟、格 -
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2052年。約40年後の世界についてのお話。都市化、人口増、中国の台頭。そして何より温暖化の恐怖について様々な予測をまとめている。
特に温暖化については楽観的な予測はなく、私の孫(できたら)は大丈夫か、真剣に心配になった。
確かに私も含めた今の人の暮らしは、化石燃料をはじめとした過去の財産と、膨大な国の借金(未来の負債)に頼っており、それはいつか必ず破綻するであろう。
そうならないための方策について、筆者の予測では民主主義国家では、視点が短期間になってしまうため、これからの難しい選択への判断が難しいだろうということ。
いや、これ。
どうしたらいいのだろうね。 -
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