竹中平蔵のレビュー一覧
-
-
Posted by ブクログ
前の著作「世界大変動と日本の復活 竹中教授の2020年・日本大転換プラン」が面白かったので、買ってみた。
気持ちは非常に「熱い」!
しかし勝負については「冷静沈着」。
勝負に勝つというのは、こういうことだと思う。
大体勝負は、戦う前からついているものである。
日々の練習。
事前の準備。
普段からの心構え。
勝負直前のメンタルの持って行き方。
緊張のほぐし方。
力の抜き方。
本当の理想は「戦わずして勝つ」こと。
「戦略」という言葉の意味も、本来は「いかにして戦うか?」ではなく、「いかにして戦わないか?」だった。
稀代の勝負師は、小泉純一郎元首相だという。
側近を務めた人物だからこそ、この言葉にも -
Posted by ブクログ
小泉純一郎首相時代に経済財政政策担当大臣として
辣腕を振るった竹中氏と、最近のビジネス本では
一番勢いのある「働き方革命」の寵児である
ムーギーキム氏の対談本です。
まさしく現在の既得権をブッタ斬り、いかに日本が
グルーバリズムから遅れているかが非常に良く
わかります。
小泉政権時に竹中氏は新自由主義を標榜し、
あらゆる規制を排除したことによって「ユダヤの手先」
とか「金の亡者」とか言われましたが今から見ると
竹中氏の行動は決して間違っておらず、まだ改革が
足りないくらい、と思ってしまいます。
そうでないと日本は本当にアジアの一小国に
成り下がってしまうくらいの危機感を与える一冊です。 -
Posted by ブクログ
竹中平蔵氏が自身も活躍された平成の30年間の政治経済の改革を総括、批評する本。功成し名を遂げているはずの竹中さんですが、まだまだどうして舌鋒鋭すぎる内容が面白いい。特に第五章「平成に横行した10の愚策」という章は、時を経ているからこそできる答え合わせ的批判として、参考になる。特に日銀、90年代の自民党、民主党政権への批判は手厳しい。最終章は平成の教訓と令和への提言。教訓は「市場の果たす役割の重要性」、「規制緩和」、「実行した政策の効果を分析、評価する文化」、「強い政治リーダー」、「縮小戦略・切り捨て戦略」。これに対して令和の世の中では、PFI,コンセッション、スーパーシティ、明るい縮小戦略、人
-
Posted by ブクログ
全体としては4の評価ですが、7人の連作?なので、執筆者によって評価に差がありました。確かに、P3 人生に限界が無い、P5 「希望」をつくる方法
1. 本田直之さん、P20 言い訳思考と工夫思考。P25 短期間でやれることをものすごく多く見積もって、長期間でできることは、とても少なく見積もっている。すぐに結果を求めてしまい、時間をかけて準備しないからできない。P 26 時代は常に変わっていて、やり方は進化している。P27 時代は物質主義から精神主義に。P28 副業ではなく、複業を持つことを勧める。スキル、特に「セルフモチベーション」が大切。P31 モチベーションを管理する時に、ドキュメンタリー -
Posted by ブクログ
ネタバレ対談本のため、これまでの両者の著書で述べられている内容がほとんどではあるが、簡潔にまとめられていて読みやすかった。
老後資金を不安に思う必要はなく、働ける人が働ける政策を実現すれば年金問題も解決する。ただし、そのためには、「働くこと=自分の時間と賃金を交換する」という考え方を変えて、働くことを生きがいにできるようにする必要があると思う。これはこれまでの日本が工場モデルでの教育、育成を進めてきた結果であるため、これを転換する必要があるという著者の考えにつながると思った。
強さや賢さよりも、対応力がこれからは求められると主張されている。これを身に付けるためには、「なぜ、なぜ、なぜ」を繰り返し、常識 -
Posted by ブクログ
■内容
生き方も働き方も多様化してゆく中で稼ぐ力を身につけるために知っておきたいことが具体的に書かれていた。
■どんな時に読みたいか
働き方が多様化し、仕事も働く場所も選択できる時代になりつつある。リスクを受け入れ選択すれば収入を増やすこともできる。このような時代の変化に戸惑ったり立ち止まった時に読みたい本。
■感想
稼ぐ力をつける為に何が必要なのか?という発想からこの本を手にとった。
とてもわかりやすく書かれていて、どの章にも自分が持ち合わせていない考えや発見があり、ひとつひとつ学びたいと感じた。ただしすべてを修得するにはかなりの時間を要することにも気付いた。時代が変化する中で、自分はど -
Posted by ブクログ
竹中平蔵さんと「社会の無関心を打破する」を掲げているリディラバの代表安部さんが対談形式で日本の社会課題について語り合っている本書。
竹中さんはご存知の通り、経済学者でありながら郵政民営化を進めて達成した方で、個人的になんとなく好意をもっていなかったのだが(何故だろう?)本書を読んで見方が変わった。完全なる偏見だった。反省。
安部さんも竹中さんもお互いの自論はありつつも(当然のことながら)建設的な議論を交わしているので大変わかりやすく読むことができたし、章の最後にはちゃんとまとめも書かれているので理解しやすかった。お2人が目の前で話しているかのごとく本書を読むことができるのも魅力の1つかもし