竹中平蔵のレビュー一覧
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ご自身の政策や施策も含め、振り返りながら検証していく。結局「平成の失われた30年」とは何だったのか。
本書を読みながら、私自身が平成という時代を総括するとしたらどうするかを考えてしまった。
著者と私は年齢も異なるため、同じ平成元年であっても、その時が10代・20代・30代・40代・・・だったとしたら、その景色の見え方は様々だろうと思う。
私自身は平成元年の1989年は大学1年生だった。
大学4年間のほとんどはバブル期の最中と言え、貧乏学生だったために、世間の景気の良さという実感は当時も無かった。
しかし、今思い返してみると、自分自身がお金を持っていなくても、なぜか心の余裕はあったような気がする -
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小泉政権のブレーンだった、竹中平蔵の書。
若者よ。世界へ飛び出せ。そして、世界と戦え。そのためには、自立しろ。 が本書の主張です。
冒頭のテーマの提示は、こうです。
英語はそんなに流暢に話せなくても、十分に世界で活躍できる。
また、英語力は何歳からでも身につく
自分は、グローバル時代をいきているという「世界人」としての自覚をもとう。また、世界をめざし、「世界人」になることを目指せ。
気になったのは、以下です。
・グローバル戦を戦える日本人は、圧倒的に不足している。
・世界で出会った、グローバル人は、何よりも、マインドの面で多くの日本人を圧倒的な差があった。
・世の中のことを知ろうとおもっ -
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ネタバレこの二人の対談なら面白いに違いないと思い読んでみた。
ひろゆき・竹中平蔵の両氏共にあまり好きではないが、非難されることを恐れずに本音を述べる姿勢は評価している。
ひろゆきは、竹中平蔵が議論そらしに別の話題を加えると「その話をしているのではない」と引き戻す所が凄いなと思った。
お金の話をしているので調べてみたら、どちらも年収2億円資産10億円程で同じくらいの裕福度だった。
ひろゆきは平然と「僕お金持ってますよ」と言うが、竹中は「少ししか稼いでない」と言い張るから嘘をつく人だと思われ信用を失っている。
ひろゆきが竹中の金銭感覚を問い詰める箇所は面白かった。
「財産は少ししかない。8400万は大 -
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若き実業家 安部敏樹氏と竹中平蔵氏との対談をまとめたもの。知識が豊富で経験豊かな竹中氏に安部氏が挑んでいる形だが、知識、経験が不十分ながらもがむしゃらに突き進む安部氏の姿勢には、好感が持てる。議論はしっかりとかみ合っており、面白く読めた。やはり竹中氏は、すごい。
「国民皆年金制度ができた1961年当時の日本人の平均寿命は、66歳。だから、「平均寿命より長生きするリスク」を背負った65歳から年金を支給するようになりました。ところが現在、男性の平均寿命は81歳、女性は87歳に達しています。女性でいえば、年金支給開始年齢から平均寿命まで22年もあるんですよ。制度ができたときと同じ65歳に支給して、 -
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なんとゴーヂャスな講師陣!それぞれの講師のエッセンスがぎゅっと濃縮してあるが、それゆえもっと知りたい事も出てくるのでそれぞれの著書で深読みしたくなる。
○大人の時間割を作る。時間割で自動的に動くようにすれば、深く考えないでスムーズに行動できるようになる。タイムマネジメントのスキルアップは「てこの原理」で少ない労力で、大きな成果を上げる。(本田直之氏)
○情報収集やデータ分析は思考そのものではなく、考えるための材料集めに過ぎない。
○「なぜ」「どうすればいいの」この2つの質問を何度も自分に問うだけで、自然に思考が深まる。
○ブザーが鳴るまでの30分間、一切本を読んだり情報集めたりせず、ひたす -
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・『日本は「かつて豊かな国だった」になる』
20世紀初頭、アルゼンチンはフランスやドイツよりも裕福な国でありヨーロッパ中の農家が出稼ぎの船に乗ってたどり着く、夢と希望の国であった。
50年前、スウェーデンは離婚が多く、性に関するモラルが低い国と認識されていた。
40年前、イギリスは高い社会福祉費の為に財政は逼迫され、経済は停滞し、社会は荒れていた。ヨーロッパの癌のような存在であった。
・『税金とは?』
一人でやれないこと
みんなでやったほうがいいこと
みんなでやらないとできないこと
これらを実行するためにある。
・『メディアに必要なのは中立ではなく、特定の利害から独立すること』
いまの日本 -
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竹中平蔵元経済財政政策担当大臣が「考える」を説く。冒頭の小泉純一郎元総理大臣とのエピソード、考える>知識量は「生きる力」の本質を突いていると思う。「考える」ことはすなわち飽くなき好奇心を持つことであるが、著者曰く「マイ・ストーリーを描く(仮説)」「川を上り(本質を探る)、海を渡る(海外事例)」「考える『型』を身に付ける」ことの重要性を強調している。
本書内で特に興味深かった言葉は2つ。1つは松下幸之助氏の名言。議論は「二項対立」としがちだが(軸が明確だと対照し易いので正しいとは思う)、氏いわく「こころに縁側を持て」すなわち「あいまいさを許容しましょう」と。ハッとさせられる金言だと思う。もうひ -
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ネタバレ平易にわかりやすく「考えること」のコツを提示してくれ、あっという間に読み切れる本。 しかしながら、この本を読んだだけで分かった気になる、ということはすごく危ないだろうなぁと思う。
この本の裏のメッセージは「この本はあくまで考え方のヒントを提示しているだけであって、どう考えるか、どうマイストーリーを築いていくか、ということを考えることそのものを考えてほしい。」というような気が勝手にする。
考えることは私にとっては難しい。昔から考えることは自分にとってはすごく苦手意識がある。考えてるふりしてるだけじゃんと言われてたこともある。
自分の身近な人の思考プロセスを聞いて、へぇとはなるものの、 -
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【印象に残った話】
・「マイ・ストーリー」とは、自分の頭で考えて、自分なりの意見、結論を出していく過程のことだ
・マイ・ストーリーを作る上で大切なのは、「川を上り、海を渡ること」だ
・川を上る:「そもそもそれってなんだろう?」と、成り立ちや歴史的経緯を探ること
・海を渡る:「他の国ではどうしている?」と他国と比較すること
・いくら考えてもわからないことは、以下のように視点を変えて考える必要がある
・マネージャーなら、計画ばかり眺めているのではなく、現場作業をやってみる
・現場作業からの気付きを、計画に反映する
【アクションプラン】
・考えても答えが浮かばないときは、仕事場を離れて考える