竹中平蔵のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
竹中平蔵に対する怪しげな印象は未だ残っているが、最近では、そうした我田引水に対する疑心よりも、有能さが上回るだろうという所まで辿り着いた。考え方は素直に勉強になる。
ダボス会議よりも国会を優先する永田町の常識に対する警鐘、エビデンスよりエピソードに動かされる政権、IT後進国、シェアリング後進国である日本の危機感、ベーシックインカムに対する考え方など。
心地良さや面倒臭さから、現状肯定的となるある種のバイアスに対し、スピード感を持って変わらなければならない各種課題がある。竹中平蔵は、「ショック・セラピー」のような外圧が必要だという。震災もコロナも紛争もある種の強い外圧ではあるが、日本人の心理 -
Posted by ブクログ
日本の宿題 竹中平蔵 原英史
網羅的で「規制改革」メインだが、幾つかのテーマには光るものがあった
日本は変革が苦手 自民党総務会は全会一致 官僚と族議員が反対すると潰れる
1.やはり「道州制」の実現 都道府県のフルセット主義から脱却を、
既得権益のかたまリ 国立大学 新聞社 銀行 テレビ局 各省の出先
ここが最後の勝負所 敗戦まで出来ないかも知れない
戦時中の国家統制体制「1県1機関主義」=1940年体制野口悠紀雄
2.国税庁+社会保険庁+地方税徴収機関=歳入庁 Digitalで統合すべき
総人口 1990年123百万人 2008年128百万人 2050年97百万人
生産年齢 1995 -
Posted by ブクログ
令和の時代に避けて通れない17の重要政策課題を取り上げ、その背景にある構造と具体的な対応策を論じる。
主な課題は、道州制導入、令和の農地改革、ベーシックインカム導入、コンセッション導入、シェアリングエコノミー推進、デジタルガバメント推進、移民法制定、東大民営化など。
いずれもスケールの大きい話であるが、根底には、やはり、竹中氏らしい規制緩和や民営化へのこだわりが感じられる。
あまり新鮮味を感じない項目もあったが、共感や興味を感じた事項のみ以下にピックアップしておく。
・日本政府の典型的な政策である「モデル事業」は通常2~3年程度。それが終わると地方負担でということになり、持続しない。
・ベー -
-
Posted by ブクログ
大学教授であり、小泉内閣で大臣経験もある竹中平蔵氏がリーダーについて自身の経験と識者との対談からその本質に迫った一冊。
小泉進次郎氏との対談や自身が近い位置で接したことのある小泉純一郎氏や織田信長、王貞治氏といった歴史上の人物や著名人のリーダーとしての姿を深掘りしており、非常に読んでいて興味深い箇所が多くありました。
手を挙げないことや断り方など報道では見えない裏側から政界での立ち居振る舞いや純一郎氏の著者との関係性や敵や味方をうまく見抜き緩急を上手く使った手腕などは政治に深く関わった著者や小泉氏からしか聞けないエピソードで非常に印象に残りました。
あとの部分も歴史、スポーツ、経営との3 -
Posted by ブクログ
ネタバレ個人的に竹中さんは好きな学者さん(政治家というべきか?)。なので竹中さんの著書はこまめに目を通しています。
本書は飛鳥時代から昭和まで、日本のあまねく時代を巡ってその経済政策の特徴や卓抜さを説くことを意図しています。
が、実際のことろ経済政策らしい経済政策に触れているのは江戸時代、徳川吉宗以降ではないでしょうか。それまではどちらかというと政治(軍事も含む)の話が中心だと思います。
江戸時代に入ってからようやく具体的な金融政策や市場のコントロールといった話が出てくるので、経済らしい構成となります。ただ、どこまでが政治でどこからが経済なのかと言われると明確な定義は素人の私にはないわけで -
-
-
Posted by ブクログ
宴会は途中で抜け出す=自分のやりたいことをやるため=遅れずに行く、コートをもっていかない、カラオケは最初に2曲歌う。
リーダーにはパッションが必要。人はパッションについていく。
高齢者間で貧富の差が拡大=反復教育で補う。
保険診療は法律で宣伝してはいけないことになっている。自由診療は宣伝してもいい。その結果、怪しげな自由診療が増える。メディアの宣伝に騙されないこと。
笑うことで脳も楽しくなる。楽しいから笑うのではない。
競争至上主義ではいけない。真のイノベーションは競争を無意味にするほどの新しい発想のこと。
企業の数が多いのは競争しているからではなく、もたれあっているから。
航空会 -
Posted by ブクログ
ネタバレ日本アメリカ化おじさんのindustry4.0の予想本。目新しさはない。やはり規制緩和が大事論。ワンパターンだな。結局日本は世界の革新に付いていけてないと言ってるだけ。
竹中さんも日本を変えたいと本当に思っているのだろう。でもアメリカのまんまにすればいいというものじゃないだろう。欧米崇拝すぎる。そのへんが不信感。
日本もアメリカになればうまくいくわけじゃない。日本独自の自立をしなければ。アメリカだっておかしな社会。アメリカの真似だけじゃあだめ。アメリカとは違う独自性を持たないと。
ただ、今のままの規制だらけで既得権益保護の日本より、竹中さんにぶっ壊されて歩み始めた日本のほうが良いと