竹中平蔵のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
小泉政権下で郵政民営化担当大臣をしたこともある竹中氏による著作で、特に麻生政権あたりから始まった規制緩和を元に戻すような動きに対して警鐘を鳴らしています。
規制緩和のやり過ぎで格差が広がったのか否かの議論では、どちらが正解なのか私は分かりませんが、竹中氏は規制緩和の程度が中途半端のために現在の状態になってしまったという意見を持っているようです。
規制に守れて幸運な生活をしている人は多くいると思いますが、将来にわたって多くの人が幸福になれるような政策をとって欲しいと思いました。
以下は気になったポイントです。
・小泉政権の5年5ヶ月で実現できた大きな改革は、公共事業削減、不良債権 -
Posted by ブクログ
経済学の祖アダム・スミス
世界恐慌時に登場したケインズなど
現在の経済学に多大な影響を及ぼした理論ができた背景、
理論の内容、さらには人物像までも書かれている本。
内容としては、各理論ができた当時の経済状況に対して、どのような問題解決方法を提示したかの説明があり、その良い点、悪い点を記載している。
現在の政治の政策が本当にいいのか?それともだめなのか?
政策を自分自身の考えを持とうとするときに、判断基準として多いに役立つ。
理論の説明などのところでは専門的な記述の仕方になっており、経済の勉強をした事がない人にとっては理解しづらいかなと思う。 -
Posted by ブクログ
竹中平蔵, 池田信夫, 土居丈朗(財政), 鈴木亘(社会保障)という経済問題で気が合う面々の座談会を書籍化したもの。こういう固めのテーマは書き下ろしの方がよい。意見の相違がないのだから、ますますそう思う。
議論のテーマは、日本の財政問題、社会保障、労働市場、など。語られていることは大枠で正しいように思う。震災前に出版された本だが、この上さらに震災によるマイナスを乗り越えて世界の中心に日本が躍り出ることは不可能ではないかと思えてくる。
とにかく小泉・竹中の改革を何の検証もなく悪政のように語らせてはいけない。政治的にその方が受けると認識している政治家も多くいるようではあるが。
それにして