市塔承のレビュー一覧
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架空の国を舞台にした歴史ファンタジーであり、ミステリー要素もある作品。
大学院で化学の研究に勤しむ主人公エリメは、ある日強い精神的ショックで意識を失ってしまった。数ヶ月の昏睡を経て自宅で目を覚ますが、倒れた頃の記憶を失っている。どうやら恋人であったジアネの交通事故死が関わっているようだが…。
健康を回復し大学に戻るにあたり、旅の道連れに自宅から一冊の本を持っていくことにした。その本『女王陛下に捧ぐ、王家の宝の在処』には予想もしていなかったこの国の過去が書かれていた…
第66回メフィスト賞受賞作、著者は若干二十歳の大学生、「5つの作中作が入れ子構造になった」作品、そして美しい装丁に惹かれて手 -
Posted by ブクログ
化学専攻の院生である主人公は部分的に記憶を失った状態で目覚める。気晴らしにと渡されたのは『女王陛下に捧ぐ、王家の宝の在処』という五つの作中作が入れ子構造になった本だった。王家の宝の在処を隠した暗号書として存在する本から溢れ出すのは、消されてきた歴史と人々の想いであった─
メフィスト賞受賞作。
五つの入れ子構造、という点に惹かれて買ったけど"いま"が描かれていて重い気持ちに。
信仰を利用した宗教組織の侵略戦争、殺傷武器を作り出すこと、殺される者たちの苦しみ。科学と宗教は善きことを成して欲しいという作者の叫びが聞こえるようである。
月の神を信仰する拝月教を国教とする共和国。 -
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Posted by ブクログ
最初の一行は共通で、あとの展開が作者によって異なる、メフィストリーダーズクラブのショートショート企画の第七弾。「検索結果はありません」の一文で始まる24の短編集。
この一文で始まるので、あるはずのものがない、という内容が多め。そのためか、「小説版の世にも奇妙な物語短編集」のような内容が多く、楽しめた。
少々、落ちがわかりにくかったものがあったのはやや残念。
(ちなみに、短編集なので、ボリューム不足云々言うのはお門違いだと思ってる)
特に面白かったのは、風森章羽「検索の怪物」、金子玲介「お前のためのハンバーグ」、梨「被り拒否強火担なんで自衛でブロックします」、時農(著)阿井幸作(訳)「変容」、 -
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Posted by ブクログ
ネタバレなんかもうちょっとどうにかならんかったか。
意欲作だとは思うんだけど、奇を衒いすぎ。
読みにくいことこの上ないし、名前が全部横文字な挙句に発音しにくい名前だらけで全然頭に入ってこないし、独りよがりで読者目線が足りない気がする。商業作ならもう少し考えてほしかった。
ここまで読みにくいもの読ませるんなら最後はすごい終わりが待ってるんだろうな、お手並み拝見と行こうじゃないか。。
とハードルを激高にして読み進めたけど、あ、こんなもんですか。
という終わり方。
登場人物が「読みにくいもの読ませるな!」ってメタいこと言うのもしつこいし、「どう?おもろいやろ?」が透けて見えて萎えるわ気が散るわ。この難しいこ -
Posted by ブクログ
2026.07.28
このショートショート企画のなかでいちばん「これ、おもしろいな」と思った本。
お気に入りは3作。
市塔承さんは『最後の一行』がはじめましてで口調の軽さが好きで読みやすかったのだけれど、今回も突拍子もない物語でありながら一気に読めた。想定外にほっこり。
横関さんははじめましての作家さん。会社勤めしたことある?と思える内容。ヤマシタ、人事が天職だわ。出来る人ってこうよねと関心してしまった。
河村さんの物語はクイズ作問者ならではの視点かもしれない。動画でふくらPが「使う側より作る側が強い。世の中ってのはそういうもん」という言葉を思い出してにそにそした -
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Posted by ブクログ
複雑な階層から真実を導き出す…という発想自体は面白いと思った。
しかしそれを肉付けする人物描写が非常に拙く、やりたい展開のために無理やり人が動いているようにしか見えなくて終始ご都合展開が続いているように見えた。
ラストにかけて一番人物の動きを繊細に描かなければいけないのに、やっとでてきた一族の末裔の顛末すら曖昧で謎解きが終わったらフェードアウト…というあまりにも酷い扱い。主人公を含めすべての人物がアイディアを成り立たせるためのコマでしかなく、小説としてはかなり稚拙な部類に入る。
二部に入ってからの謎解きも雑だなと思う箇所が散見された。
叙述トリックを使ってはいるが、全体的に文章が拙いせいで爽