あらすじ
【最後の一行】シリーズ第2弾。ラスト一行で世界が反転する短編アンソロジー。
【収録作品】
市塔承「プカプカ島」
第66回メフィスト賞受賞者が贈る異文化衝突サスペンス──!
歌野晶午「邪魔者」
仲の良い母娘を襲った悲劇。戦慄の幕切れを見逃すな。
麻耶雄嵩「雷鳴と稲妻」
銘探偵メルカトル鮎、登場!これぞ、極限の犯人当て──。
東川篤哉「そして世界がひっくり変える」
『黒月ノ輪熊の会』の主催者、蔵持金蔵の別荘で起きた殺人。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
白があれば黒もある
ラストの一文で驚かせるシリーズ第2弾
blackと言うだけあって前作よりもダーク寄りなお話多めなのかな
歌野晶午先生の「邪魔者」が特に印象的
王道的な流れだったけど、疑わさせないような巧妙さが印象深かった
Posted by ブクログ
最後の一行
というタイトル通り、最後の一行で物語が完結します。一番好きなのはプカプカ島でした。
中にはオチが読めてしまうものもありましたが、最後の一行という制約があるにもかかわらず、作家さんたちの熱意と工夫に驚かされます。時間がなくてもサクッと読めました!
Posted by ブクログ
whiteのときも思ったけど、最後の一行というタイトルでまとめるほどの驚きは別にない。
普通にミステリーのアンソロジーだったら最後に期待しない分もう少しおもしろく感じられそうだけど…
『プカプカ島』は初読みの作家さんだったし、オノマトペに気を取られすぎでいたから、最後の黒い卵の正体に「わー!そうだったか!そう言われればそうだよ」と楽しい驚きだった。
結果、一番おもしろい作品だった。
『雷鳴と稲妻』はこの夏メルカトル鮎シリーズに手を出そうかと考えていたので、様子見にちょうどいいと思ったけど…なにこれ?
ストーリーもおもしろい、ミステリーの世界観も好み、なのに最後ちょっとよくわからん。
本当にそんな動機で殺人するの?メルカトルってそういう人なの?それでシリーズ成り立つの?
???
とりあえずこの夏手を出すのは見送ろう。
Posted by ブクログ
4名の作家による短編集。
「プカプカ島」
欲深さは身を滅ぼす。
船員と先住民それぞれの目線で楽しめる。言葉の通じ合わない両者が、少しずつお互いに分かり合う喜びを、擬似体験出来るが、その分ラストの絶望感がエグい。
「邪魔者」
同意の上なら恋愛は自由。
犯人はあの人。という主人公の思考を読者にも誘導してくるが、ラストでタイトル回収した時に納得させられる。
「雷鳴と稲妻」
自作自演の名探偵。
結局何がしたかったのかは不明。
「そして世界がひっくりかえる」
貴族気取りのイタイ大人達。
強引過ぎる種あかしで、飽きてしまった。
Posted by ブクログ
「最後の一行 white」よりもこちらの方が最後の一行のインパクトが強かった。
◆市塔承「プカプカ塔」
伝染病を治す特効薬として、鳥の卵を求めにとある島に辿り着いた3人の男。
島には先住民がいて、捉えられてしまったが、先住民の話す言葉がオノマトペで構築されているのは、新逸だった。全くわからない言葉ではないから、考えたら分かりそうなもどかしさがあった。
結局、完璧に意思疎通はできず、最終的には自分たちの行いのせいで目的は達成できず、言葉の意味を取り違えたせいでバッドエンドになったが、「なるほどそういうことか!」とページを戻ってしまった。
ネタバレしない範囲で、知ってても問題ない単語
・エーン、オンオン、キャッキャ、オンギャア:人の名前。その人が生まれて最初に発した言葉がそのままその人の名前になる
・ヨボヨボ:その島の長老を指す。
・モジャモジャ:島に来た3人の男たちの総称。もじゃもじゃ髭を生やしているから。
・チュンチュンパァ:朝
・ザブンヒラヒラ:地上に咲く青い花。幻覚作用がある。
・シュタッ:立て
・ピーチク:ピーチクと鳴く鳥
・コケコッコ:多分鶏
・キュルルーグ:今回モジャモジャが探していた鳥
・テクテク:歩く
・コロコロコロン:卵
・モグモグ:食べる
・ズババグサッ:ぶっ刺さっている
・ポックリ:死ぬ
・ザブンザブン:海
・プカプカ:???
・ザブンノソノソ:???
◆歌野晶午「邪魔者」
オチがある程度予測できてしまったが、それであっても引き付けられた。
スパンっ物語が終わるのも良い。
その後の展開が気になるけど、一番驚いたタイミングで終わったので、余韻がすごい。
Posted by ブクログ
やはり歌野晶午氏が1番の推しだった。娘の彼氏が母親を殺したのかどうか音信不通の彼氏への疑惑が深まりそして真相を知った時の衝撃。歌野晶午氏のカラクリはどの作品も好み。
Posted by ブクログ
やはり“black”がきましたね。
市塔さんは初めましての作家さんだけど『プカプカ島』が王道な感じで良いなと。
最初から嫌な予感はしていたけど「もしや」「まさかな」「あ、ヤバイ」「やっぱりか!」となるのも結構楽しい。
個人的に歌野さんの『邪魔者』がパンチ強めで好きだった。
Posted by ブクログ
タイトル通り「最後の一行」に慄け! 脂がのってるミステリー作家陣が織りなすミステリー作品集。
■きっと読みたくなるレビュー
今年1月に発売された『最後の一行 white』に続く『black』バージョン。脂がのってるミステリー作家陣が織りなす作品集で、タイトル通り「最後の一行」が強烈。
まぁ皆さん挑戦的で、何でもありな作風。オリジナリティが強すぎてぶっ飛びます。
イチ推しは東川篤哉先生。キャラクター、会話劇は超一流ですよね。わちゃわちゃ感は天下一品、ミステリー愛もめっちゃ伝わってくるし、大好きですね。みなさん、今後の作品にも期待しています!
●プカプカ島/市塔承
疫病の特効薬を追い求め、とある島に行き着く医者と船員の物語。島民との言語のやりとりが奇妙で…
挑戦的ですね~! こんなの思いついてもやらねぇだろうって作品。物語自体は冒険小説なんですが、島についてからはヘンテコな会話劇になる。読み進めていくと、日常の嫌なことや悩みを忘れさせてくれる楽しさがありました。
●邪魔者/歌野晶午
とある出会いからお付き合いを始めた男女、女性の母親に悲劇が訪れ…
シチュエーション、会話劇で物語が進行していくのですが、ひとつひとつの解像度が高いんよ。仲良しの母と娘の距離感もお上手に描いてるんすよね。終盤にかけて訪れる急展開、ラストもスパっと切れ味鋭かったです。
●雷鳴と稲妻/麻耶雄嵩
山間のペンションに怪しげな奴らが集う、銘探偵メルカトル鮎の犯人当て。
全体的に若干怖くて不気味。なんつーか、事件が起きてロジカルに解答編が展開されたと思うんだけど、結局何を読まされたのかよくわからんという(爆
●そして世界がひっくり返る/東川篤哉
別荘で殺人事件が起こる、犯人を捜すも条件にあう者はひとりもおらず…
最初から最後まで本格ミステリーを真剣に愛して、真剣にふざけてる。ラスト数ページで茫然とし、ラスト1ページの強引さに震え、ラスト1行で投げ捨てたくなる作品でした。
Posted by ブクログ
最後の一行というより最後ら辺でどんでん返しがある感じ。帯文の煽り過ぎ感は否めない。
個人的にはプカプカ島が一番良かった。ちょっと読みづらいけど。
雷鳴と稲妻は意味が分からなかった。