上田紀行のレビュー一覧

  • 「生きる力」としての仏教

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    対談形式で話が進んでいくが、二人の考え方の違いや一致する点などがよく分かり、読みやすかった。一冊で二人の著者の本を読むことができた。
    やはり仏教は、奥が深い。

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    2009年10月04日
  • 生きる意味

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    ネタバレ

    現代の日本人は、「透明な存在」
    →かえがきく存在と、自覚している人が多い。
    →他者から嫌われたくないため。
    数字(給料、テストの点数など)に囚われすぎて、本当の幸せとは何かを考えていない。
    数字の評価は、客観的で分かりやすい面もある
    一点豪華主義
    ワクワクすることを大切にする
    違和感や苦悩がむしろ生きる意味を明らかに!
    自分自身への信頼を高める。

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    2025年07月17日
  • 覚醒のネットワーク

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    池上彰さんの「教養のススメ」の中に、この本には仏教についてわかりやすく解説してあるとあったため(たぶん)興味を持って読んでみた。
    読み終わって、そもそもの目的の「仏教について」がどの部分なのかわからなかった。本全体の内容が仏教に通じるのだろうか?それはさておき、なかなかいいことが書いてあった。
    ↓以下ネタバレです






    たとえば、モノでも人でも、それだけ、その人一人だけでは「〇〇である」という意味は持たず、外側にあるモノや人との差で、「痩せている」「頭が良い」「金持ち」
    「質がいい」「小さい」「大きい」「安い」「高い」などが定義づけられる。要するに自分の価値は外部との差で決定する。という

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    2025年06月14日
  • 愛する意味

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    ネタバレ

    筆者の知見から述べられる恋愛論。筆者の幼少期や離婚再婚などの境遇から得られた学びが大杉栄の言葉やアダルトチルドレンの理論などを引いて説明されている。タイトルの愛する意味に対して、何か学術的な理論などを期待していたが、そういう類の本とは違っていた。おじさんの教訓話みたいな感じでライトに読めた。

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    2025年06月07日
  • かけがえのない人間

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    生き迷っている私に何らかのヒントが得られるかとすがるような思いで読んでみた。……のだが、以前読んだ『生きる意味』でもそこはかとなく思っていた思いをより深く感じた。どんな思いかというと、そのとおりなんだけど美しい話すぎてとても現実社会を生き抜いていく参考にならないってこと。
    でもこんなこと思ってしまう自分が、この本でいうところの自分にとって自分がかけがえのない存在になれていなかったり、愛するより愛されたい人間だということなのかも。
    上田氏の生い立ちの話がなかなかびっくりだった。ちょっと普通じゃないからこういう人になるんじゃないの、なんて前の段落の人間らしいひがんだことを感じてしまう。

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    2024年05月07日
  • 生きる意味

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    P128~
    多様性を肯定する時代へ
    「数字信仰」からの解放が求められている。数字は私たちが使いこなすものだ。私たちが数字に使われるようになっては、私たちの「生命の輝き」は死んでしまう。
    いまこそその数字への執着を手放すこと。そして真の豊かさ「生きる意味」の豊かさへとシフトすること。そのプロセスこそが、21世紀初頭の私たちの文明的課題なのである。

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    2024年04月12日
  • 「生きる力」としての仏教

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    仏門に入りながら大学教授として世界を回り様々な宗教、人に触れながら仏教を探索する町田宗鳳。方や文化人類学を探求する大学教授上田紀行。二人が仏教について語り合う。ただ、この本は2006年にだされたもので、当時、町田が56歳、上田は48歳。まだ考え方が若いと感じる。町田は、修行を重ね出家しているだけのことはあり、モーゼ、キリスト、マホメット、仏陀などは、当時の世の中を変えるため出てきた宗教の改革者であり、仏教は爆発だというのも、多少過激だが理解できる。
    上田は、今の宗教家の批判が多すぎる。それが、社会の中から、仏教を変えていくことを唱えて仏教ルネッサンスを唱えているが、やや若いかなと思う。
    今、二

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    2024年02月27日
  • 生きる意味

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    もう20年近く前の本。新自由主義とか「構造改革」とかが台頭しつつある頃にあって、警鐘を鳴らしているような内容。それから20年近くがたち、まあ、まさに著者が危惧しているようなことが現実として落ち着いてしまっているように思う。
    この本で書かれているべき論がそのとおりになれば、それはそれでよいのだろうけど、ちょっとアオいようにも感じてしまう。何を求めてこの本を読み始めたのかいまやおぼろだけど、この本を読んだところでやはり生きる意味はわからない。ただ、生きるって何があろうとひとまずは生きて(しまって)いるから生きているのだと思う。この本に生きる意味が書いてあるんじゃなくて、結局は自分なりの生きる意味を

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    2024年01月28日
  • 自由に生きるための知性とはなにか

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    印象的な章
    なぜ人はあいまいさを嫌うのか
    人間関係のデモクラシー

    本が答える人生相談では読んでみたい本が何冊か発掘できてありがたかった。
    分厚い本だったけど小難しくなくすぐ読めてしまった。

    章の最後に もっと考えてみよう。の問いがあったのがさらに良かった。

    いろんな気づきや考えるきっかけになり楽しかった。

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    2023年01月29日
  • とがったリーダーを育てる 東工大「リベラルアーツ教育」10年の軌跡

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    文章がとても読みやすい。
    リベラルアーツが注目されて久しいけれど、
    そもそもなぜ学ぶ必要があるのか、
    変化の激しい世の中でどういった視点が求められているのか、
    そして自分で考えて行動するために、どんな学びが必要か。

    今の最先端技術は5年後陳腐化している。
    そうした技術ではなく、学び続け研究し続ける力を身につける、というのがとてもしっくり来た。

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    2023年01月15日
  • とがったリーダーを育てる 東工大「リベラルアーツ教育」10年の軌跡

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    本来、自由人であるためのリベラルアーツだが、現代社会には自由市民など少なくなり、社畜と揶揄されるような(あるいは自嘲するような)都合良く洗脳された労働の奴隷が、別の奴隷のためにリベラルアーツを学ぶ時代。現代社会の悲劇として語る上田紀行氏、東工大のリベラルアーツ研究教育院長の発言は非常に考えさせられる。

    教育の名の下に奴隷を育ててはならない。しかし、そうは言うが、社会にとって有用な人材だから用いられるのであり、それが所謂労働ニーズになるなら、我々は奴隷たることから逃れられず、自由市民にはなり得ない。我々自身も社会からの期待を将来像に設定するから、とがった夢を見ることも叶わない。つまり、社会的動

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    2022年09月15日
  • リーダーの教養書

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    教養を身につけることの楽しさや重要性は出口さんの本で学んでいたので、NewsPicksの記事で気になっていた本書を読んでみた。
    楠木教授の書評も読んでいるのし、最初の対談で出てくるお二人の本をまずは…と思いつつ、ほかに興味がありそうな本を先に買ってしまった…

    なお、哲学なんて興味ないと思っていたのに最初に読んだ本が哲学書(デカルトの方法序説)だったのは、自分でも意外だった…(岩波文庫くらい読めという別の著書で見た出口さんの言葉に刺激を受け、本棚を眺めていたらたまたま目に入ったので…)

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    2022年08月28日
  • とがったリーダーを育てる 東工大「リベラルアーツ教育」10年の軌跡

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    日本のトップにこんなアツい教員がいる大学があって安心する。

    学び直す、考え直すとか肯定できたらなーと思ってたところにこの本来は刺さった感がある。

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    2022年05月24日
  • 生きる意味

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    大学時代にゼミで課題図書となっていた本。
    社会人3年目も終わりに近づき、自分のやりたいことに立ち返る、もしくは再構築すべく、改めて読もうと思い立つ。

    バブル期、終身雇用社会など、皆が目指す豊かさの理想像を追っていれば幸せだった時代から、
    個人自立型社会となり、個人の幸せを追う(追わないといけない)時代になった。
    与えられることに慣れている人間が、自らレールを作っていくって難しいなという原体験がある自分にとっても刺さる内容が多い。

    特に第5章の内容がおすすめ。
    誰の人生なのか。何を大切にしたいのか(人生における濃淡をつけること)。
    生きる意味は、自分が置かれた状況によって進化していくものなの

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    2022年01月16日
  • リーダーの教養書

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    ネタバレ

    リーダーの教養書

    ■教養がなければ「奴隷」
    ・人は自分の価値基準に照らして初めて、意見や考えが出てくる。
    ・自分が関わっている事象について、自分が自由に考えるための基盤は共用
    ・自分以外の誰かが決めた価値基準への充足を強制される状態は「不自由」
     自分の頭で考え、自分の言葉でものを言うことが「自由」
    ・教養があればあるほど、人間は快適かつ思い悩むことの少ない生活を送れる
    ・教養とは、自分の好きなものを学ぶことに尽きる。ワクワクする事

    ■リーダーとは
    ・労働条件とは「上司」
    ・教養がなければ人生を楽しめず、職場も部下も楽しく過ごせない

    ■経営判断とは「論理的な革新」
    ・物事を単純化して、要

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    2021年12月12日
  • 愛する意味

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    だいぶ前に読み終わっていたが、何をどう書き残すかにややとまどって、遅くなった。

    読みにくい本ではない。
    文章は平易。
    上田さん自身の体験を交えての議論は具体的でわかりやすい。

    たしかに、今の社会の閉塞感を変えるには、積極的に愛することは必要かもしれない。
    その愛は、プラトニックなもの、博愛みたいなものから、偏愛、性愛を包含する。

    愛に区別をつけられないのはわかる。
    どこかで線を引くという行為は、どうしても恣意性を帯びる。
    けれど、DVを伴う関係にも愛を認めることはできるか?
    では児童性愛は?
    これらの場合、愛としては認め、行為としては間違っているとすればよいのか?
    なんだかそこがどうして

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    2021年07月18日
  • 愛する意味

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    ネタバレ

    愛する意味

    著者:上田紀行
    発行:2019年6月30日
    光文社新書

    1990年の著作で「癒やし」という名詞形を世に放った文化人類学者にして仏教徒である上田紀行の最新本。広辞苑第七版にも、「癒やす」はあるが、まだ「癒やし」は掲載されていない(「卑し」は載っている)。この本は、今時の日本の若者が気にする「愛されたい」感覚、言い換えれば、「愛されていないと不安症候群(北原が作った言葉)」に悩む人たちに、文化人類学というより、心理学の対人認知的な切り口でアドバイスを送る生きるための指南書。僕と同じ年のせいか、彼の主張はどれも当たり前に聞こえる。それだからこそ勉強になった。今の若者はそうは思っていな

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    2021年03月29日
  • 新・大学でなにを学ぶか

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    ・この本を一言で表すと
    リベラルアーツとはなにか、大学生活の有効な時間の使い方を教えてくれる本

    ・読み終わって感じたこと
    大学は受け身的に学ぶ場ではなく、対話や学びたい学問の意思決定など主体性が必要である。

    ・こういう人におすすめ
    これから大学生になる人。
    なんとなく大学進学を進めようとしている人。

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    2020年09月10日
  • 愛する意味

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    読んでいる途中は「ふむふむ、なるほど」と読み進めていたが、読み終わってみると、あんまり心に残ったものが無い。
    結局、3ページくらいで終わるような話を延々と引き伸ばしただけなのだろう。
    中学受験から大学受験まで頻出の「生きる意味」と同じ著者の作品だけあって、文章はとてもわかりやすく読みやすい。

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    2020年06月08日
  • リーダーの教養書

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    途中まで。


    ■教養の定義
    ・人が他者に強制されず、自分自身で作り上げていく独自の「価値基準」を持っているということです

    ・自由でない状態は奴隷の状態

    ・自らの選択肢を増やしてくれるもの
    ・ワクワクして楽しいもの

    知りたい、興味を持ったことを
    その時に調べてみる、詳しい人に聞く
    →岩盤に突き当たるまで徹底的に
    →その積み重ねで教養が身につく

    ■品があるの定義
    →欲望への速度が遅いこと
    →→即時即物的にではなく抽象度をあげて物事を理解しようとする姿勢
    →→マンションを買うまで、一年おきにどこがいいか家を転々としてから買った人の話

    抽象度が高ければ高いほど実は実用的
    →普遍的だから

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    2020年04月12日