上田紀行のレビュー一覧
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ネタバレ思ってたのと違ったけどまあまあ
平成論というタイトルに惹かれて読んだけれど,中身は平成における宗教論.池上さんのわかりやすい総論のあとに各著者がそれぞれ1章ずつ考えを書いている.
ざっくりまとめると,バブル崩壊からの心の拠り所として宗教は力を持ったが,オウムの事件で敬遠.ただスピリチュアリティはパワースポット巡りの流行だったり災害を機に改めて重要視されてきている,といったかんじ.
日本での仏教が衰退しているのは僧たちが広める努力をしてこなかったからだ,という記述にはなるほどなと思った.日常で仏教にかかわる場面がないなかで葬式のときだけ高い金を要求されるのだからよいイメージはもてない.
宗教観の -
Posted by ブクログ
「崩御」?
天皇が亡くなるとそう言うんだ、へえ~、というくらいで、とくに厳かな気持ちにもならず自分にとっての平成は幕を開けた。
「下血」という文字が新聞報道にも頻繁に載り、いよいよ容体が危ないとなると、学校も自粛ムードで、文化祭が取りやめになった。別に中止でもいいけど、天皇の具合が悪いのと、文化祭がなんの関係があるんじゃ?とブツクサ。
不謹慎、不遜、なんて畏れ多い態度、と今なら思うが、馬鹿な10代男子の頭の中なんてそんなもの。
平成の幕開けはバブルの余韻にまだまだどっぷり浸かったまま、何事もなく過ぎたが、異変は海外からやってきた。なんとソ連がなくなった!冷戦で二分されていた -
Posted by ブクログ
ネタバレ生きる意味は、他人からもたらされるものではない。それば自分がっ探さなくてはならない。探すポイントは、ワクワクと苦悩
ワクワクする人にはひとが集ってきてコミュニケーションが生まれる。
苦悩は、他人に聞いてもらうことで他社とのコミュ二ケーションが生まれる。
・・・今にも自殺しそうなほど追い込まれてる人には、無理な内容だと思った。
■本
宗教クライシス/上田紀行 1995
菊と刀/ル-ス/ベネディクト 1948
アダルトチルドレンと共依存/緒方明 1996
アダルト・チルドレン完全理解 1996
レクサスとオリーブの木/トーマス・フリードマン 2000
ウィナー・テイク・オール/ロバート・フラン -
Posted by ブクログ
刊行から少し時間が経ってしまっているゆえに、いろいろなことを考えさせられた。
筆者が指摘する職場、学校のみならず、経済、そして戦争の中でも個人の「かけがえのなさ」が蹂躙される状況は、むしろ現在の方が強まっているのだけれど・・・
ここで筆者が新しい動きとして期待しているNPOなどの活動、もっと言えばそこに参画することで新しい絆を獲得するという議論は、その後震災を経てずいぶん流布したと思う。
ただ・・・社会は本当に変わったのか。
最近、むしろ逆行する動きの方が目立つような気がしてならない。
なんだか絶望感を感じてしまう。
ところで、著者は「癒しブーム」の仕掛け人の一人だということ。本書で初めて -
Posted by ブクログ
「生きる意味」を過去と現在の社会における変化の点から比較し、現代社会における「生きる意味」を模索する試み。
高度経済成長期=バブルの時代は、株や土地など皆が欲しがるのを手に入れればよかった。
しかし、バブルが崩壊し、人々は生きる意味を喪失してしまい、
これからは、皆が欲しがるものを手に入れるのではなく、生きる意味のオーダーメイドの時代がくるという。
それは、世界の何と愛で繋がるか(どの価値観に重きを置くか)が重要な要素となり、そのつながるものを見つけた人は、一点豪華主義になる。
つまり、他のことがダメでも、それとさえつながっていれば幸せだと感じる何かを見つけるということになる。
このスタイル -
Posted by ブクログ
ブックカバーなしにこの本を読んでいたら
友人が半分真面目に心配してくれました(笑)
大丈夫、特に深刻に悩んでるわけじゃないですよ。
久々に更新したFBでお薦め本を募ったところ、
ある先輩がこれを挙げてくださったので手にしてみました。
タイトルほど重くはありませんよ。
終始問題提起の内容です。
現代社会が経済的に豊かになった代償として
生きる意味は失われているのではないかということ。
生きる意味がなくなるとは、
自分らしさの喪失であると述べています。
明確な結論は出していません。
みなが自問自答し、自分自身でそれを見出していくべきで
そのために広く世界を見て、意味づけをしていきましょう、 -
Posted by ブクログ
ネタバレ生きる意味は何なのか。
かなり重たいテーマで、第一章は読んでて心にずしんときた。
他者の目線にあわせて生きることが求められていて、自分が何をしたいのかわからない。
だから、積極的に自分で生きる意味を見出していくことが必要。
そのために、どのような考え方が必要か。
こういう本を読んで、「自分から」生きる意味を考えられるようになるのが著者の願いなのだろう。
この本を指南書にしては、意味がないのだと思う。
前半の、現状の指摘・分析のところはすごく納得いったけど、後半はいまいちぴんとこなかった。難しい問題だから、簡単な答えがあるはずもない。 -