あらすじ
なぜ日本人は幸福になれないのか。世界有数の豊かさを享受しながら、いつも不機嫌で疲れきった顔をしている人びと。他人の視線ばかりを気にする若者たち。効率ばかりを求める大人たち。誰もが目に見えぬ重圧に、生きづらさを感じている──。本書では、現代人が背負う「肩の荷」の正体を心理学、宗教学、文化人類学の見地を交えて読み解く。著者は、一九八六年にスリランカへ赴き、民俗仏教「悪魔祓い」と仏教思想に基づく農村開発運動を研究。また、近年では、チベット仏教の指導者、ダライ・ラマとの交流などで話題を呼んだ。それらの体験をふまえて、本書では、「若者たちが自立できない理由」をはじめ、「新自由主義がもたらした害悪」「支えあい社会の復権」などについて、やさしい語り口で論じていく。「肩の荷」とは、いったい何を、誰によって背負わされているのか。どうすればおろせるのか。人生の「孤独」と「癒し」の意味を問い直した思想的メッセージの書。
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Posted by ブクログ
世の中の人々は、新自由主義的による「肩の荷」を背負わされている。それによって、人々は考える事を辞めてしまったり、人生に絶望したりする。それが悲惨な事件を起こしたりもする。
認識を改める必要がある。肩の荷は降ろすことができる。肩の荷を降ろす場が求められている。この世界には支えがあるというイメージを持つ事が必要だ。
「この世の中にはどんなにボロボロになっても 、自分を受け入れてくれる場所がある 。話を聞き 、寄り添ってくれる人がいる 」
自分はそんな場所や人になりたいと思った。ありがとう。
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
なぜ日本人は幸福になれないのか。
世界有数の豊かさを享受しながら、いつも不機嫌で疲れきった顔をしている人びと。
他人の視線ばかりを気にする若者たち。
効率ばかりを求める大人たち。
誰もが目に見えぬ重圧に、生きづらさを感じている―。
本書では、現代人が背負う「肩の荷」の正体を心理学、宗教学、文化人類学の見地を交えながら読み解く。
「肩の荷」とは、いったい何を、誰によって背負わされているのか。
どうすればおろせるのか。
人生の「孤独」と「癒し」の意味を問い直した思想的メッセージの書。
[ 目次 ]
序 なぜ「肩の荷」をおろせないのか
第1章 「自分」という重荷
第2章 「豊かさ」という重荷
第3章 「親子」という重荷
第4章 「恋愛」という重荷
第5章 「成熟」という重荷
終章 「肩の荷」をおろす生き方
[ POP ]
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☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
Posted by ブクログ
この本を読んだ後は、なんともすがすがしい気分になれるのだろうと、すごく期待したのですが、難しい話が多く、考えさせられることが多かったような。それが逆に肩の荷になったりして自分の中でも矛盾になっているかも。
著者曰く、「やみくもに「肩の荷」をおろすのではなく、負っている肩の荷が自分にどんなメッセージを発しているのかを感じてみる、そのことが大切だと思います。」の一文にすべてが凝縮されているのかと。
「肩の荷」と思われることを具体例や過去の研究から説明し、それを取り払うのではなく、客観的に見極めたうえで、「肩の荷」を「自分そのもの」として定義し、生き方を見つめなおしましょうということが本書で得た結論かと。
いろいろと行き詰まった人には一読の価値ありかと思います。