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「ほんとうに悲惨なのは、誰もほしいものを手に入れていないということだ」──若者の暴力、増加する自殺者、行き迷う「いい子」たち。自分の欲しいものが分からず苦しむ私たちは、どうすれば「生きる意味」を見いだせるのか? 文化人類学者として世界を旅した著者が、自らの体験をふまえて熱く語る、骨太の生き方指南!
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Posted by ブクログ
「生きる意味」とはなんなのだろうか。人生のステージ変わるたびにそのようなことを考えた経験がある。高校入試、大学入試、就活、、、この先もそのような場面に遭遇し、その度に考えるのだろう。 本書では、多くのことが学べる。ぜひ大学生や就職したての若者には一読してもらいたい。 他人が欲しがるものを欲しがる...続きを読むようになってないか?そういう社会の広告に惑わされていないか?自分が自分でなければならない理由はあるのか?自分は他人に置き換えられる存在だと思っていないか? 小中学校で点数が高いことが求められていた。親や社会も点数が高い方が良いと言う、なぜなら良い大学に入り、良い企業に入社できるから。そこには私たちの「生きる意味」は無視されていたのではないか?大人を責めてはいけない、大人も正解を知らないのだから。 何が良いことなのか変化していく社会で、求められている人材は高い点数を取る人材ではなく、高い点数をとりつつコミュニケーション力が高い人材である。そこにも私たちの「生きる意味」は無視されているのではないだろうか。 「生きる意味」はオーダーメイドの時代であると本書は言う。一人一人違う生きる意味を持っていい。考えた末に人と同じ生きる意味を見つけても、それはオーダーメイドであるから自信を持っていい。 違っていいけど、義務教育では同じ教育で点数の高い生徒がきちんと評価される。教育がいかに大切であるかを再認識した。親はどんな世界があるのか、どんなことにワクワクするのかを子に発見させなければならない。 教えるのではない、見つけさせるのだ。
自分が果たして何のために生きているのか。ごく普通の一般家庭に生まれ、親は共働きで土日も働いているような時代。幼い頃は厳しい躾けと、毎日叱りつける親に少しでも怒られまい、褒められたいと思いながら、それが生きる意味であった様に感じる。学校に通い、社会に出ると人よりも稼ぎたい、高い地位につきたいと、常に人...続きを読むと比べた時に自分が如何に優位に立てるか、そんな所に生き甲斐や自分の存在価値を求めていた様に記憶する。振り込まれる給料の額、誰よりも早く昇進したいと毎日背伸びして出来もしない自分を演じていた。結果は会社での評価(点数)や貯金の額など、誰が見てもわかる客観的指標で高い数字に現れるから、自分でも疑いようもなく、私の価値は常に数字だった。 本書はそんな多くの現代人が、価値を数字にしか見出せなくなった時代に、本来の生きる意味、生きる価値とは何かを考える一冊である。確かに前述した様な自分は、自分がありたい姿とはかけ離れた数字と外観に惑わされた人間であったことがよく分かる。もしあの時、もし今でも「あなたがなりたかったもの、あなたが生きてやりたかった事はこれか」と問われれば、問題なく悩む事なく「違う」とえるであろう。でも、「何になりたいのか、やりたい事は」と聞かれても、即答できない自分もいる。自分の存在は周りの評価によって決められ、他人が欲しがるものは自分も欲しくなり、それを人よりも多く手に入れるという、他人との相対的な位置付けでしか自分が見えていない自分。仕事の成果も費やした時間と稼いだ額で決められる。そんな資本主義社会の申し子の様にしか過ごしてこれなかった。一番効率よく稼げる人間をマニュアル化し真似るだけの働き方。社員は均一化され個性を失う。そんな時代の、誰とも見分けがつかない人生。そして終焉。確かにこれは本書タイトル「生きる意味」そのまま、私の価値を私が理解できていない状態だ。 せめて残りの人生をどの様に過ごすか。平均寿命がいくら伸びた所で、早く気づけた方が、本当の自分に辿り着ける可能性・チャンスはあるに決まっている。もし今私がこの本に出会わなければ、そうした考えに足を止める、立ち止まって考える機会は無かっただろう。そうした意味で、自分の価値を今一度考え、将来どうありたいか、今何を成すべきか、考えるチャンスをくれているようだ。そう、私の生きる意味は数字の大きさではなく、内容、質が重要なのだ。 本書後半ではそうした生きる意味のヒントを沢山くれる。この世界の主人公は私であり、私から見えてるそれぞれの人も自分の物語の主人公だ。決して他人が主人公の世界の脇役では無い。自分の物語をハッピーエンドで迎えるか、悲しい悲劇で終わらせるか、それすらも自分が決めているに等しい。悲劇の中に何か光明を見つけて、前に進む歩みを止めない人生。深い落とし穴に落ちても、這い上がって太陽が再び額を照らす人生。同じ方角を目指す友がいるなら手を取り合えば良い。何処かで考え方や価値観に違いが見つかったなら、笑って別れて、それぞれの道を歩けば良い。またいつか気づけば、同じ道を歩く仲間がいるかもしれない。本書はそうした社会活動やコミュニティに身を投じるのも一つの価値の探究になると言ってくれる。 そして何より自分の物語に欠かすことの出来ない、かけがいの無い、自分という存在。先ずはそれに気付くこと。そして他人の決める価値観に生きるのではなく、自分の価値観で動く事。その為にはいろいろな場に身を置き、真に自分の価値や存在を認める事。中々、考えさせてくれる一冊であった。
生きる意味を創造する自由が奪われている現在の日本の根源的な問題を扱っている。標語や数字を追い求めるのではなく、ひとりひとりの独自の生きる意味を創造することが大切
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出版されて15年後に読んだわけですが、ここに込められているメッセージは色褪せないどころか、むしろその輝きを増している。恥知らずな不幸志向の弱肉強食の現代哲学が、さらに磨きをかけた、といえば良いか。 世界の中で愛する対象とつながること。 世界で愛とつながること。 それが大事であると。 何という...続きを読む力強いメッセージだろうか。 数字を追い求め続ける世界に背を向け、幸福と向き合おうと思いました。それが正しいことだと確信しました。
文化人類学者が、多くの人々が「生きる意味」を見い出せない現代日本の現状を分析し、「生きる意味」を生み出す社会を創造するための提言を行っている。 著者は、「・・・現代日本人を象徴する言葉、それは「透明な存在」という言葉である。・・・現代日本人の空しさの核心は、自分がどこまでも交換可能であるという意識か...続きを読むらくる、「かけがえのなさの喪失」だ・・・もし私たちが自分を透明化させず、人生に自分なりのこだわりがあったり、自分の色やにおいをもっている人間ならば、社会から少々受け入れられなくても、それでも生きていける。」と言う。 個々人がダイレクトにマーケットに対峙することを求められる「グローバリズム」と、経済成長から医療の現場にまで浸透する「数字信仰」が、「生きる意味」の喪失に拍車をかけているとも言う。 そして、「これからはモノの時代ではなく、心の時代だ。・・・自分自身の心に素直になって、自分がいま一番何を求めているのかに従って生きていこう、モノの多さ、地位の高さ、そして「他者の目」からの要求に惑わされず、自分の感じ方を尊重して生きていこうということこそが「心の時代」なのだ。・・・人生の満足度の高い人、それは「一点豪華主義」で生きている人である。・・・「釣りバカ」のハマちゃんは強い。」と語る。 壮大なテーマを、抽象的な表現に留まらずに分かりやすく説いており、人生への向き合い方、日々の過ごし方を今一度考えさせてくれる、有意義な一冊と思う。 (2005年1月了)
源氏物語の知識がなくても問題なく読めます。今まで名前しか知らなかった登場人物のキャラクターが見えてよかったです。そして本来とはかなり違った角度から描かれているため、改めて源氏物語を読むと、まっさらな状態で読む人とは違った感想になるんだろうなあ。
統一化された他者の目、他者の欲求を満たすことを目的として過ごすことが是とされた時代から、多様性を重んじることが是とされる時代になった。現代において、生きる意味の設定、アップデートによる内的成長こそが幸福感向上を助けるのだと理解した。年収や仕事での評価、コミュニティ内での立ち位置を全く気にしなかったか...続きを読むと言われると嘘になるし、今後も他者の目から完全に逃れられるとは思わないが、自分なりの生きる意味と向き合う時間を意識して設けようと思った
毎日新聞の記事(著者の大学での取組)を読み著者に興味を持った。著者は「学生(生徒)が成績の奴隷となっているのではないか」との問題意識がある。教育に真摯に携わるものであればこの感覚は共有できるであろう。アンナ・ハーレンが説くように人間である(動物や奴隷でない)ための条件はなかなか過酷であるが、それでも...続きを読む人間らしく生きたいと思うがゆえに生きづらさを感じている者にとっては著者の言う「内的成長」は一つのヒントとなるものと思われる。
■■評価■■ ★★★★☆ ■■概要・感想■■ ○愛する意味の著者と同じ方の書籍。出版年は2005年だが、扱われている問題はむしろ今のほうが深刻になっており共通である。 ●「自分の幸せのみを喜ぶものの幸せは有限である。しかし他人の幸せを我がことのように喜べるものの幸せは無限である」。 ○愛は与える...続きを読むと減るものではなく、増えていくものであるという著者の別の本にあるような考え方が大切なんだと思う。 ○相対化されたあるべき姿を目指すのは、経済的に生きていくためには必要。だけれど、個人の、絶対的な価値観でのワクワクを感じることだったり、理想に向かってのギャップを埋めていく作業こそが、生きる意味につながると感じた。 ○行間、具体例、想いを受け取って実施していくことが大事なのかと思った。
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