森博嗣のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
『無言の時間が、まるで生命の歴史を思わせるほど、長く切なく流れた。』
『誰だって、自分の損得くらい計算できる。できない人間が犯罪者になるのである。』
『妄想は控えめに、暴走はお一人で。』
『語感 ー 言葉の持つニュアンス、意味、雰囲気、響き。』
『まるで、青春の一ページのようだ。青春って何ページくらいあるのだろうか。』
『そこにはボートに乗れる池があって、「ここでボートに乗ったカップルは必ず別れる」というジンクスで有名だ。もっとも、すべてのカップルは、死別も含めれば必ず別れる運命にあるので、このジンクスは数学的にも真である。』
『合コンというのは、合唱コンクールのことではなくて、合 -
Posted by ブクログ
「いや、相変わらず、全然料理していないね…」
「してますよ、ときどき…、まあ、主にトーストことかが多いですけど」
「通常、自殺というのは、本人にとって、最も簡単な手法が選択される」
「どうして、簡単な手法が選ばれるわけ?」
「難しい手続きこそが、生きていくこと、生き続けることの象徴だからだろう」
「うん、やっぱり、宗教なんですよ、これは」
「わからないものは、全部、宗教?」
「命を粗末にしている、と私たちは思いますよね。だけど、彼らにしてみれば、ああいうのが、一番命を粗末にしてない、大切にした結果かもしれないわけですし」
「なんでもできただろう。いつでも、どこでも、真賀田四季に不可能はな -
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「僕は工作が大好きだ。」
という出だしがこの本のすべてを語っている。
工作する=ものを作る体験の大切さ、おもしろさを教えてくれる。
今はなんでも簡単にボタンひとつ、クリックするだけでできてしまう時代。
自分で考えたり、工夫したり、工作するチャンスが奪われている。
森先生は、それを声高に嘆くのでもなくただただ自分が工作する楽しさを淡々と伝える。
予期せぬ問題は必ず起こる、図面に表れないトラブル、設計は目安にすぎない、楽しさは自分で作るもの・・・
小見出しを読むだけでもわくわく、こくこくする。
机上で空論を語るのではなく、手を動かして発見して創造していく人。こういう人をわたしは一番信頼できると -
Posted by ブクログ
たぶん厨二病を発症したのは森博嗣のせいだと思う。責任をとってほしい。
中学生のとき、VシリーズとかS&Mシリーズとか読んで、大学と名古屋にすごく憧れてました。
森ミステリーはキャラ萌え要素が強くて、ある時期を境にして、どっぷり嵌ってたのが嘘のように離れていった気がします。
ただ森博嗣熱が冷めて、キャラ萌え的な小説を倦厭するようになってからも不思議と短編集は読んでいられました。
今読むと、当時面白がって読んでいたものよりも、地味で粛々としたものの方が面白いと思えてしまう。
絶筆宣言をしてから、今までのコンスタントな新刊の出版がなくなってしまって寂しいですが、ちゃんと仕事をこなしてるんだろうと思い