佐藤賢一のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
織田信長は女だった。
最初から女であることを武器に、斉藤道三を籠絡する。
その後も「女だからできた」「女だから発想が違う」「女だから・・・」の連発。
着想は面白いし、分かる部分もあるが、かなりくどい。
絵解き的な側面が強く、もう少し物語的なところも欲しかった。
<時代>
16世紀後半
<場所>
日本 尾張、安土、京都
<主な登場人物>
斉藤道三、帰蝶、柴田勝家、浅井長政、明智光秀、羽柴秀吉
<歴史上のイベント・キーワード>
正徳寺の斉藤道三、織田信長の会見
桶狭間の戦い
天下布武
姉川の戦い
比叡山焼き討ち
安土城築城
織田方面軍
京都御馬揃え
本能寺の変 -
Posted by ブクログ
ミラボー死す。これで大きな第一幕が終わりという感じかな。
ミラボーが本当に国王を連れ出して新しい政権を立てようとしていたのかは証拠があるのかわからないけど、立憲君主制(とまで言い切れるか、国王ありきの旧体制の改変)の実現のために奔走していたミラボーならありそう。
ミラボーが消えることで、ロベスピエールの決意が固まり、またタレーランがおいおいどうなっていくのか、これからもわくわくが続くところ。
政治のバランスを保つために尽力したミラボーがいなくなり、国王の亡命もふくめでこれからどう荒れていくのかな。
しかし、ベルばらのフェルゼンを思うといかにしょぼく描かれていることか。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ前の巻からしばらくあいてしまったので正直話は忘れがち・・・。だがしかし。
5巻は議会の分裂を描かれていて、どことなく日本の国会と重なるなあと思ってしまった。もっともこの時代の方が、高い理念を実現するために分裂するのだけども。
主にデムーランが主人公で、彼の視点から描かれていることが多く、ロベスピエールは控えめ。はたして彼がどこで恐怖政治に傾いていくのかは期待大。
ミラボーが最後の力を振り絞りつつ(彼は認めていないだろうけど)、議会を思い通りに動かそうとするさまはなかなか圧巻。タレイランの絡み方もこぎみよい。
ただ、教会分裂については勉強になるなあと思う。 -
Posted by ブクログ
ネタバレダルタニャンとシラノはルイ14世の出生に何か秘密があるのではないかと気づく。
ルイ14世はブルボン王家の血を引かない。アンリ大王の血統は途絶えていると。しかし、ダルタニャンは、その血を引くか引かないかより、あくまで政治の理想がどうかということが大切であり、アンリ大王の理想を引き継ぐ者こそが王位に付くべきだという考えに至った。
そんな出生の秘密を握るカヴォワ姉弟と秘密の日記を狙う反体制派との格闘や、友、恋愛を描き、裏切られ、また、友情を確かめ合い、ぶつかりながらも男の友情を高めていく2人のガスコンであった。
登場人物は、実在した人物だが、ダルタニャンとシラノに接点があったという確証はない。そ -
Posted by ブクログ
久しぶりに佐藤賢一の著書だ。題名にあるガスコンとは、ガスコーニュ人のことだ。フランス南西部、大西洋に面するピレネ山麓一帯を、フランスでは古来、ガスコーニュと呼んだ。この土地の人間は熱血漢が多いとか、あるいは狡知に長ける食えない連中揃いだとか様々に評判されているのだが、その豊かな才知ゆえのことか、ガスコーニュは多くの出頭人を出している。その筆頭株こそ、ブルボン王朝を開いたフランス王、アンリ4世陛下に他ならないわけだが、この栄達にわれも続かんとばかり、冒険に身を投じる若きガスコン達が跡を絶たない。本書では、そのガスコンである、元銃士シャルル・ダルタニャンと、青年隊士を引退し詩人・音楽家となったシラ
-
Posted by ブクログ
どうしようかな、と迷いつつ。この人の作品はあうのとあわないのとあるので。
結果としては読んでよかった。
ベルばらの顔を浮かべつつ読んでみてるところですが、ミラボーはベルばらではさらっと書かれるだけだったので、結構イメージが変わったし、ロベスピエールも頼りなく書かれていて、斬新。これはいずれ主人公はロベスピエールになるんだろうな。
ついこの間パリやらベルサイユやらいったのも、面白く感じさせる原因だとは思うけど、フランス革命にいたるまでのドキドキ感とかは割と出ていると思う。
最初がちょっとだれてしまったけど、途中からはさくさくさくさく。
終わりまでが楽しみ!