佐藤賢一のレビュー一覧

  • かの名はポンパドール 1

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    絵柄とセリフの言い回しを除いて内容に大きく違和感を感じるようなアレンジはないので、ポンパドゥール侯爵夫人の事を短時間で手っ取り早く知りたい場合には良いと思います。ただ、漫画としてはそんなに面白くない。というのが正直な感想。興味ない読者の目を惹くのが狙いなのかもしれませんが、無闇に裸を出しすぎているのもいかがなものかと。

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    2012年11月06日
  • 女信長(新潮文庫)

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    織田信長は女だった。
    最初から女であることを武器に、斉藤道三を籠絡する。
    その後も「女だからできた」「女だから発想が違う」「女だから・・・」の連発。
    着想は面白いし、分かる部分もあるが、かなりくどい。
    絵解き的な側面が強く、もう少し物語的なところも欲しかった。

    <時代>
    16世紀後半
    <場所>
    日本 尾張、安土、京都
    <主な登場人物>
    斉藤道三、帰蝶、柴田勝家、浅井長政、明智光秀、羽柴秀吉
    <歴史上のイベント・キーワード>
    正徳寺の斉藤道三、織田信長の会見
    桶狭間の戦い
    天下布武
    姉川の戦い
    比叡山焼き討ち
    安土城築城
    織田方面軍
    京都御馬揃え
    本能寺の変

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    2012年10月28日
  • シスマの危機 小説フランス革命 6

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    ミラボー死す。これで大きな第一幕が終わりという感じかな。
    ミラボーが本当に国王を連れ出して新しい政権を立てようとしていたのかは証拠があるのかわからないけど、立憲君主制(とまで言い切れるか、国王ありきの旧体制の改変)の実現のために奔走していたミラボーならありそう。
    ミラボーが消えることで、ロベスピエールの決意が固まり、またタレーランがおいおいどうなっていくのか、これからもわくわくが続くところ。
    政治のバランスを保つために尽力したミラボーがいなくなり、国王の亡命もふくめでこれからどう荒れていくのかな。
    しかし、ベルばらのフェルゼンを思うといかにしょぼく描かれていることか。

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    2012年10月20日
  • 議会の迷走 小説フランス革命 5

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    ネタバレ

    前の巻からしばらくあいてしまったので正直話は忘れがち・・・。だがしかし。
    5巻は議会の分裂を描かれていて、どことなく日本の国会と重なるなあと思ってしまった。もっともこの時代の方が、高い理念を実現するために分裂するのだけども。
    主にデムーランが主人公で、彼の視点から描かれていることが多く、ロベスピエールは控えめ。はたして彼がどこで恐怖政治に傾いていくのかは期待大。
    ミラボーが最後の力を振り絞りつつ(彼は認めていないだろうけど)、議会を思い通りに動かそうとするさまはなかなか圧巻。タレイランの絡み方もこぎみよい。
    ただ、教会分裂については勉強になるなあと思う。

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    2012年09月19日
  • 二人のガスコン (下)

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    ネタバレ

    ダルタニャンとシラノはルイ14世の出生に何か秘密があるのではないかと気づく。
    ルイ14世はブルボン王家の血を引かない。アンリ大王の血統は途絶えていると。しかし、ダルタニャンは、その血を引くか引かないかより、あくまで政治の理想がどうかということが大切であり、アンリ大王の理想を引き継ぐ者こそが王位に付くべきだという考えに至った。

    そんな出生の秘密を握るカヴォワ姉弟と秘密の日記を狙う反体制派との格闘や、友、恋愛を描き、裏切られ、また、友情を確かめ合い、ぶつかりながらも男の友情を高めていく2人のガスコンであった。

    登場人物は、実在した人物だが、ダルタニャンとシラノに接点があったという確証はない。そ

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    2012年09月07日
  • 二人のガスコン (上)

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    久しぶりに佐藤賢一の著書だ。題名にあるガスコンとは、ガスコーニュ人のことだ。フランス南西部、大西洋に面するピレネ山麓一帯を、フランスでは古来、ガスコーニュと呼んだ。この土地の人間は熱血漢が多いとか、あるいは狡知に長ける食えない連中揃いだとか様々に評判されているのだが、その豊かな才知ゆえのことか、ガスコーニュは多くの出頭人を出している。その筆頭株こそ、ブルボン王朝を開いたフランス王、アンリ4世陛下に他ならないわけだが、この栄達にわれも続かんとばかり、冒険に身を投じる若きガスコン達が跡を絶たない。本書では、そのガスコンである、元銃士シャルル・ダルタニャンと、青年隊士を引退し詩人・音楽家となったシラ

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    2012年08月27日
  • ジャンヌ・ダルクまたはロメ

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    歴史小説。

    小さい頃読んだジャンヌダルクの伝記漫画を思い返しながら読みました。
    どこまでが史実として確かなのかはわからないけれど、楽しめた。

    後半はレオナルド・ダ・ヴィンチの話があって、色んな絵を見てみたくなった。

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    2012年08月07日
  • 聖者の戦い 小説フランス革命 4

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    ネタバレ

    さくさくと読み進めて、続きが読みたくなる終わり方。
    タレーランが出てきて(フランス革命にかかわりがあるとは知らなかったのは恥)、ロベスピエールとミラボーは袂を分かち、ラ・ファイエットは議会から事実上締め出され、教会改革に突入。
    フランス革命までは、聖職者は特権階級で教会は国家とは独立して存在していたとか頭ではわかっていても、教会改革もまた革命の一環だったというのは、勉強になった。

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    2012年07月27日
  • パリの蜂起 小説フランス革命 2

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    1が面白かったので、すぐ2も買ってしまった。
    1は三部会が行われているベルサイユが主な舞台だったのに対して、2の舞台は、国王から武力で排除されかけるベルサイユからフランス革命の足音がもうそこまで迫っているパリに移転。
    デムーランがだいぶ活躍する代わりに、1では元気だったミラボーの衰えが著しくて、悲しい。
    ロベスピエールのみずみずしさ、危なっかしさはそのままで、ミラボーがもっと長く生きていれば・・・ともう思わせてしまうあたりはさすが。
    歴史だから、先は読めるのだけど、先が気になって読んでしまう。

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    2012年06月23日
  • 革命のライオン 小説フランス革命 1

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    どうしようかな、と迷いつつ。この人の作品はあうのとあわないのとあるので。
    結果としては読んでよかった。
    ベルばらの顔を浮かべつつ読んでみてるところですが、ミラボーはベルばらではさらっと書かれるだけだったので、結構イメージが変わったし、ロベスピエールも頼りなく書かれていて、斬新。これはいずれ主人公はロベスピエールになるんだろうな。
    ついこの間パリやらベルサイユやらいったのも、面白く感じさせる原因だとは思うけど、フランス革命にいたるまでのドキドキ感とかは割と出ていると思う。
    最初がちょっとだれてしまったけど、途中からはさくさくさくさく。
    終わりまでが楽しみ!

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    2012年06月20日
  • 戦争の足音 小説フランス革命9

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    小説フランス革命 第一部終了。
    長かった・・・・・
    この時代のことは分からなかったので、勉強になります。
    さあ~、第二部は文庫本になるまで待つか、待てないな。

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    2012年06月20日
  • 双頭の鷲(下)(新潮文庫)

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    ネタバレ

    ついに大元帥の位まで登りつめた、ベルトラン・デュ・ゲクラン。国王シャルル五世との奇跡のデュオは、民衆に希望をもたらした。破竹の快進撃を続ける武将は、いつしか生ける伝説に。だが、フランスで、スペインで、強敵に打ち勝ってきた男にも、黄昏は訪れる。その日まで―、男は太陽のように、周囲を照らし続けた。不世出の軍人と彼を巡る群像を描く歴史小説、堂々の完結編。

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    2012年06月06日
  • 双頭の鷲(上)(新潮文庫)

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    ネタバレ

    時は、中世。イングランドとの百年戦争で、劣勢に陥るフランスに登場したベルトラン・デュ・ゲクラン。このブルターニュ産の貧乏貴族、口を開けば乱暴粗野なことばかり。だが幼き日より、喧嘩が滅法強いベルトラン、見事な用兵で敵を撃破する。神は、武骨なその男に軍事の大才を与えたもうた!鉄人チャンドスは戦慄し、好敵手グライーは闘志を燃やす―。歴史小説の新たなる傑作。

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    2012年06月06日
  • かの名はポンパドール 1

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    フランス宮廷の話なので、わくわくしながらページをめくったけれど、お勉強マンガ感が否めない…。

    小説の方読むべきだったかなぁ…。

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    2012年06月04日
  • 日本の1/2革命

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    フランス革命を、穏やかな変革である前半と、過激な革命である後半の2つに分け、日本の明治維新は前半しか経験していないというような話を色々している対談。
    池上氏と佐藤氏は相性がいいのだろう。池上氏がうまく佐藤氏の話を引き出し、佐藤氏は暴走することなく池上氏にバトンを渡す。西洋史を知り物語を紡いでいる佐藤氏も、ニュースキャスターとして支持されている池上氏も、どちらの話も分かりやすい。
    税金を払うだけでなく、選挙で投票する権利があるんだよと、そのことを強く思えるといいねと、そういう結論に落ち着いたと思う。

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    2012年05月06日
  • 王の逃亡 小説フランス革命 7

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    フランス革命を扱った作品はたくさんあるけど、こんなにルイ16世の内面に迫ったものってあるのかな…。
    鈍くて、トロくて、革命後は民衆の力になす術なく、ギロチンで処刑されちゃう、というイメージを180°変えられて、ちょっと興奮した。夫として、父として、国父として、精一杯やってたんだねぇ。さすがに民衆の感覚とはズレるけど、でも全然鈍くない。
    歴史小説だから結末はわかってるけど、なんだか応援したくなった。

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    2012年04月27日
  • 傭兵ピエール 上

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    ジャンヌ・ダルクと出会ったことで、
    人生を大きく変えていく男の物語。

    同じ段落で語り手(視点)が変わる場面があって
    読みにくい部分があります。

    またこの作品のせいではありませんが、
    当時フランスの人名は同名が多いので
    人物を把握するのもかなり大変です。
    そのあたりの歴史的背景の描写は読み流してしまいました。

    ともかく主人公ピエールが魅力的で好感がもてる。
    ジャンヌ・ダルクが滑稽なまでに無垢で、何も知らない田舎娘なのも特徴。

    最終的な感想は下巻で。

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    2012年03月10日
  • 議会の迷走 小説フランス革命 5

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    1790年のパリ。フランス国民議会内の権力闘争が激化。
    そして、教会改革をめぐつ議会と聖職者の対立、
    さらに議会に圧力かける軍とパリの民衆、
    ミラボーとロベスピエールの対立と、いたるところに対立があり、
    議論を戦わせるながら、背後では多数派工作し、迷走し、決断が遅れる。
    なんだか現在の日本も似た状況にある様に思える。
    この混迷を打開するのだれか?

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    2012年03月03日
  • ジャンヌ・ダルクまたはロメ

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    世界史知ってたらもっとおもしろいんだろーなぁ。なんだか教科書読んでる気分でした。

    小難しい単語(名前とか専門用語とか)が多かったけど短編だからさらっと読めた。ちょっとこの話は好きじゃないなと思ってもあっさり終わるから楽ではあった。

    ただ逆に気に入った話だと、さらっと終わり過ぎて続きが気になる笑 わがままかな…

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    2012年02月27日
  • 双頭の鷲(下)(新潮文庫)

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    やはり長いという感は否めない。話の勢いは上巻の方があったかな。
    とはいえ、文章に凄く惹きつけられたのも確か。特にベルトランを恐れる周囲の恐怖心のようなものは、ひしひしと伝わってきた。

    歴史小説が苦手でも存外に楽しめる一冊。

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    2012年02月17日