佐藤賢一のレビュー一覧

  • 革命のライオン 小説フランス革命 1

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    やっと面白くなりかけてきたところで、第一巻が終わってしまった…。
    単行本2冊を文庫で3分冊にする意図がわからん。そのまま文庫化すればいいのに。

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    2011年09月19日
  • カペー朝 フランス王朝史1

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    読み物として面白いという訳ではないが、余計な心理描写や興味本位な醜聞の拡大等がなく、カペー朝の概要がつかめる。

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    2011年09月06日
  • 二人のガスコン (上)

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    三銃士とシラノ!!おいしいとこどり!!

    面白くないわけないよね~ていう感じ。
    出来レースぽくてちょっとアレだけど。アレって何

    でも私、「三銃士」ってちゃんと読んだことないから、知識は三谷幸喜の人形劇からのみっていうね。
    浅!!

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    2011年08月13日
  • 双頭の鷲(上)(新潮文庫)

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    男性の登場人物はとても魅力的。

    いつも「男も惚れる!!」てキャッチコピーを付けがちな人を主人公にするよね。佐藤賢一って。

    でもその分いっつも女性がひどい。感情移入まったくできないし・・・つーか扱い悪くない??

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    2011年08月13日
  • カエサルを撃て

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    まあまあ面白かった。エンターテイメント性が強すぎるきらいもあったけど(カエサルの妻をさらう、とか話にムリが…)、お話としては楽しめた。

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    2011年07月06日
  • 日本の1/2革命

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    ブルジョワが指導権をにぎり、ほぼ革命が達成しかけた「人権宣言」あたりまでを半分だとしたら、その後民衆も巻き込んでさらに激しい残り半分があったフランス革命に比べると、日本の明治維新も終戦時の民主主義革命も、後半の半分がない状況、いつも革命は二分の一だというお話。さて、今度の民主党の革命はどこまでいくか。
    印象に残っているのは、「人権宣言」は民主党のマニフェストと一緒、それを実現しようとしすぎると、かえって革命が混乱していく、というくだり。人間は本当に言葉に弱い生き物だと思う。フランス革命自体はその途中から高まっていった残虐性を考えると正直全肯定できないけれど、それでも、巻末に収められた人権宣言は

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    2011年06月25日
  • カペー朝 フランス王朝史1

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    名ばかりのフランス王位に実力を与えた王朝の物語。教科書クラスの名君の活躍の足場を作った、日陰の王たちの話は目新しく面白かった。続編になるであろうヴァロワ朝も楽しみ。

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    2011年03月23日
  • 二人のガスコン (上)

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    「三銃士」と「鼻」の主人公による冒険活劇。佐藤作品らしく屈折した男たちとして描かれ、だから身近に感じられる。佐藤節がOKなら大丈夫。

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    2011年03月16日
  • カルチェ・ラタン

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    16世紀西洋では,キリスト教が腐敗し,ルターによる宗教革命が起きていた。そんな中,カトリックとプロテスタントそして,そのどちらにも汲みしない人などが論争を繰り広げていた。ドニ・クルパンはそんな時代のパリの夜警隊長だった。ドニとその先生であるミシェルが様々な事件の真相を解決して行く。結局は,ミッシェルは師匠と対決することになる。
    『善は悪よりすばらしい。そんなことは馬鹿にだって分かる。だがな,人間は差はあれ,罪を背負って生きているのさ。単純に善悪を見極めるのではなく,どこまでが許され,どこからが許されないのか,その線引きを慎重に見極める作業こそが,ある意味で人は神学と呼んでいる』
    『かえって考え

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    2010年12月23日
  • カルチェ・ラタン

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    最初の方は・・・中世版の名探偵コナン?
    途中から最後にかけては、今までの話をからめつつ、
    なんだか壮大な話に発展してしまいました。

    最初の方の、読み切りのような短編の寄せ集めの方が
    最後まで気楽に読めた気がします。
    途中からは、キリスト教の根本の話になってしまったので、
    最初のテンションのままは読み進められなかったです。

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    2010年09月28日
  • カエサルを撃て

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    カエサルに内省を強い、英雄として一皮剥けさせたのは、ガリアの長ウェルキンゲトリクスであったのか・・・は、まあどちらでもいい。熱気を孕む主人公の行動が眩しい。

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    2018年10月14日
  • 二人のガスコン (上)

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    かのダルタニアンとシラノ・ド・ベルジュラックが共演、というわけですよ。
    ガスコーニュって、なんだか、フランスの中の九州男児みたいな感じ?(笑)

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    2010年05月29日
  • カペー朝 フランス王朝史1

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    チュロスのように美味しく。
    フランス王家はブルボン朝しかあまりよく知らなかったが、「神曲」を読むついでに読んでしまった。
    まだ未読だけど「王妃の離婚」で有名な作家だけあって面白く読めた。
    ヴァロワ朝、ブルボン朝も期待

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    2010年06月03日
  • カエサルを撃て

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    キリスト誕生まで50年というフランスを制圧するローマ軍とガリア人の戦いを描く。ローマ軍のガリア総督カエサルとガリア王ヴェルチンが,ガリア人対ローマ人という構図を飛び越え,心の中ではカエサル対ヴェルチンでの戦いになるまでのカエサルとヴェルチンのそれぞれの立場から物語が展開されていく。結局,ヴェルチンは,ローマ軍というよりはむしろカエサルを倒さないとガリアの独立はなく,同時に,自分の勝利も得られないと悟り,カエサルを撃てと叫んでいくのである。最終的にはローマ軍が勝利するが,カエサル対ヴェルチンの戦いはヴェルチンが勝利し,カエサルは運が良かったため,ローマ軍が最終的には勝利したという話になる。

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    2009年12月03日
  • 傭兵ピエール 上

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    ジャンヌダルクを愛した傭兵ピエールがジャンヌのピンチを援けながら,イングランド軍のフランス侵略からフランスを守っていく物語。をほとんど創作に近く,時代小説としてとらえればとても楽しく読める。ただ,下巻前半部分はややえげつない記述が多くなっているので,そこは・・・。読むにつれて物語に引き込まれていくが,結末が何となく予想できるので,そこはNG。その他,これが史実に近ければ星4つだった。
    全2巻

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    2009年11月20日
  • カペー朝 フランス王朝史1

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    小説フランス革命と併読、っと。
    やっぱ、読みやすいよ、コレ。
    この時代を掘り下げてるのも何か読もっかな。

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    2009年10月10日
  • カペー朝 フランス王朝史1

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    西洋歴史小説の大家、佐藤賢一によるカペー朝通史です。佐藤先生は小説家ですが、出身が東北大学大学院文学研究科西洋史専攻の博士課程満期退学という歴史学を専門に修められた方なので、史料読解や歴史学的手法はお手の物、歴史科が書いた本と遜色なく信頼できる本ではないかと思います。本の体裁は、パリ伯ユーグ・カペーがフランス王に即位したのを皮切りに、カペー朝各王ごとに区切られた通史となっています。小説家であるため読ませる技術は抜群で、ついつい引き込まれてしまいます。カペー朝といえばユーグ・カペーの他にも尊厳王フィリップ2世、聖王ルイ9世、端麗王フィリップ4世が高校世界史に登場しますが、それ以外にも「アルビジョ

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    2009年11月03日
  • 双頭の鷲(上)(新潮文庫)

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    最初はデュ・ゲクランの下品ぶりに引き気味でしたが、
    後半、王太子シャルル(後のシャルル5世)と出会ってから面白くなってきました。

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    2009年10月07日
  • 傭兵ピエール 下

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    城、要塞、都市。そのいずれも降伏の印は、開門することだった。開門して敵軍の進駐を許すこと、それは屈辱に満ちた無惨な敗北である。なのに女の仕組みは開門なしには始まらない。ならば泣き叫ぶことこそ道理なのだ。ところが、どうにかすると喜ぶじゃないか。敗北することをもって、喜びとする。敗北し、門をこじ開けられ、侵攻を許すことが、女たちの快楽だった。(p.147)

    ジャンヌ・ダルクを軸に巡る物語。100年戦争下のフランスとイングランド。後半は何となく都合よく話が組み立てられているような気がするが、冒険人生の意思は貫かれている。異民族、田舎の農夫の訛り方が楽しい。

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    2009年10月07日
  • 傭兵ピエール 上

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    城、要塞、都市。そのいずれも降伏の印は、開門することだった。開門して敵軍の進駐を許すこと、それは屈辱に満ちた無惨な敗北である。なのに女の仕組みは開門なしには始まらない。ならば泣き叫ぶことこそ道理なのだ。ところが、どうにかすると喜ぶじゃないか。敗北することをもって、喜びとする。敗北し、門をこじ開けられ、侵攻を許すことが、女たちの快楽だった。(p.147)

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    2009年10月07日