【感想・ネタバレ】カルチェ・ラタンのレビュー

あらすじ

1536年、パリ。ある靴職人が行方不明になった。その事件に着手した新米夜警隊長ドニ・クルパンは、元家庭教師で天才的推理力を持つ神学僧ミシェルに協力を求める。二人が捜査を進めるうちに、やがてパリの闇夜にうごめく巨大な陰謀が明らかに……。宗教改革という時代のうねりの中、セーヌ左岸の学生街「カルチェ・ラタン」を舞台に繰り広げられる冒険と青春群像。西洋歴史小説の傑作。

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Posted by ブクログ

コクリコ坂を見たばかりだったので手に取ってみた。

めちゃくちゃ面白かった!

軽妙な語り口、続きが気になる展開、
魅力的な登場人物。
この作者は日本語を自由自在に操っている!
なんてこなれた文章なんでしょう。

主人公ドニは当初まるでのび太君のようなだめっぷりであり、
ことあるごとにミシェルに助けを求める。
しかしこの主人公は前向きでどんどん成長する、すごく好感のもてる人物であった。
私のイメージではドニは医龍の伊集院そのままで、ミシェルは朝田のような存在である。

キリスト教、神学がテーマではあるが、世界史をほとんど勉強していない私でも理解できる内容で、難しくはありません。
宗教がらみと敬遠せず、読んでみてほしいです。

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2011年09月17日

Posted by ブクログ

「王妃の離婚」に続き、再読。やられたなぁと思いながら、この作品も泣きました。
歴史小説であることを忘れそうになるほど生き生きとした魅力的な登場人物がこの人の持ち味ですが、主人公はもとより周囲の人物像が心憎いほど上手い!

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2009年12月06日

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中世パリのカルチェ・ラタンを舞台に、夜警隊長と不良学生を探偵役に据えたミステリ仕立ての物語。 二人は次々と事件を解決していくが、バラバラに見えたそれらはやがてひとつの大きな宗教事件へとつながってゆく。 時々挟みこまれる神学論争も理解しやすく、中世の世界史がさっぱりな私にも理解できた。 人間味あふれる猥雑な登場人物たちがとても魅力的で、ページをめくる手を止めることができない。 現代とは遠く隔たった世界を描きながらも普遍的な若者の葛藤に迫っており、それがこの物語を読みやすく、心に響くものとさせている。 すごく面白かった!

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2011年08月30日

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舞台は1500年代のパリ、セーヌ左岸の学生街「カルチェ・ラタン」。新米夜景隊長のドニ・クルパンの奮闘記であり青春群像劇です。

学生街の雰囲気は『グイン・サーガ』のアムブラを思い起こさせます。おそらく、モデルの一つ。そして、青春群像劇ということでは、『四畳半神話大系』のような作品に通じるものがあると思います。『四畳半〜』はアニメ勢なので、齧っただけですが。

正直、モラトリアムの悶々とした日常というものには、あまり馴染めてこなかったのですが「カルチェ・ラタン」はするすると読めてしまいました。歴史ものという点で馴染みがあり、入り口を開いてくれたのかもしれません。

ジュブナイルは好きなのですが、モラトリアムは苦手。言葉の意味では、同じようなものかもしれませんが、自分の感覚の話なので。
理想とするものに、真剣になることができるかどうか、が違いなのかな。理想が手に届かないと知りつつ諦めきれずにいるものの、そのこと自体から目を逸らし理想を追っているのだ自分は、という逃げ道の中で右往左往している様が好きではないからでしょう、モラトリアムは。
自分勝手な区別ですよ。

その悶々とした感情が誰でも大なり小なり経験したものであるから、共感を強く得られるのでしょうねモラトリアム。
となると、共感しづらい自分の人生経験はいかがなものか、ということになるな。それを自己分析なり自己対話なりで鬱々としてゆくのは、モラトリアムの登場人物のそれなのか。

自分自身を突きつけられるのは嫌だなぁ。

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2023年08月14日

Posted by ブクログ

フランシスコ・ザビエル、イグナチオ・ロヨラ(作中ではイニゴ・デ・ロヨラ)更にはノートルダムのせむし男・カジモドまで登場。パリ大学を中心舞台にし、なにやら神学論争まで盛んに出てきますが、読むのに苦労するほどのことはありません。
主人公のドニ。泣き虫で落第生で小男、何の取り柄も無さそうです。一方で相手役のミシェル。頭脳優秀で美男子で大男で女にもてて喧嘩に強い不良。しかも元を正せば貴族の息子。その対比で事件を解決します。
ミシェルがホームズ、ドニがワトソンの役廻り。しかしこのドニ、何の取り柄も無いようで、向上心と人を思う心はたっぷりです。そしてユックリながら確実に成長していきます。一方のミシェル。どこか余りの自尊心があだになり、身近な人間も救えずに。。。そのあたりの爽やかさが良いですね。

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2017年10月30日

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のっけから、『三銃士』のパロディめいた勿体ぶった「序」ににやにやしてしまい、テンションが上がった。

主役2人がとても魅力的でなんともいいコンビ。この人の書く「男」は本当にかっこいいなと思う。
余談だが、ミシェルは私の知人に似ている。頭が良く、享楽的で人をくったようなところがあり、大勢の人を惹きつける人間的魅力と人望があって自信に満ちているように見えながら、実は自己評価が低く、人生観や社会観がどこか悲観的。はたから見れば得られないものなどなさそうなミシェルの厭世的な様子を読んで、その知人にも本人しかわからない闇があるのだろうな、などと思ったりしてしまった。

難をいうならば、女性の登場人物がステレオタイプで魅力がない。男はあれほどいろいろ個性的で深みがあるのに、女はなぜ「男とは思考回路が違う生き物」的に片付けられ、パターン分けしたかのような単純な人間に描かれてしまうのかなと残念に感じた。

全体を通して「昔のパリ」の猥雑な雰囲気も伝わってくるようで楽しかった。終盤はやや切ないが、温かい結末と爽やかな読後感はさすが。(2008.8.10)

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2017年09月01日

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 1536年のパリ。新米夜警隊長のドニ・クルパンとその元家庭教師ミシェルは、パリで起こる様々な事件に挑む。
 しかし、ある事件でミシェルが犯人として疑われ、ドニはカルチェラタンの神学生たちとともに、パリの裏にうごめく陰謀に挑むことになる。

 主人公のドニは、他の佐藤作品と違い女性にかなり奥手。そんなドニに事件の指南と共に、女性指南もするのがミシェルです。このミシェルの女癖はかなり悪く、それだけにドニとのデコボココンビぷりが際立ちます。この二人のやり取りが面白いです。

 そして、登場人物たちも豪華です。神学生として登場するのは、フランシスコ・ザビエルやイエスズ会の創立者、グナチオ・デ・ロヨラ、といった実在の有名人も登場させるなど、歴史とフィクションをごちゃまぜとしたエンターテインメントになっています。彼らがドニと共にパリの街を右往左往し、巨大な陰謀に迫る姿もいいです。

 泣き虫かつ女性に奥手のドニが、徐々に成長していき、ザビエルたちと友情を深めていく様子や、ミシェルとの師弟関係、そして、女性に対しても成長していき、そしてそれぞれの岐路を迎える。舞台はヨーロッパで、神学や宗教の話も出てきますが、しっかりとした青春小説になっています。

 佐藤さんらしい女性と性に関する独自の観点にも注目です。ここの切れ味も何というか、相変わらずですね(笑)

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2015年12月18日

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小説って面白いなと思う一冊。
西洋歴史小説なんていう分野があるんだ…という新鮮さを感じる。
小説の中で神学論争やってるんだ…という好奇心を覚える。
ザビエルとかカルバンとか有名人もでるんだ…というキャッチーさがある。
古い書物の回顧録みたいだけど全部創作なんだ…とかっこいいと思う。
しかもミステリーなのか… って、最後エログロじゃん!
娯楽小説ってなんでもありで面白いなと教えてもらいました。

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2013年11月20日

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ネタバレ

実在の人物の回想録という形式をとっているが、実は嘘っぱちらしい。この小説のテーマは何だ?探偵もののようであり、宗教を題材にもしてるし、ちょっと、エッチな話もある。何だか楽しい小説である。肩肘張らないで、読む小説である。

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2012年09月09日

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16世紀のパリはカルチェラタンを舞台にした
青年の成長物語でもあり、推理サスペンスでもあり、
男と女の本質を飾り気なく真正面から描いた作品でもあり・・・と、
中身がものすごく詰まった読み応えたっぷりの作品です。

神学がベースにあるので、中に出てくる神学問答をいちいち
考えてると読み難いかも・・・。書き方もちょっとくどいしね。
でも登場人物がそれぞれ魅力的ですごく惹きこまれます。

たくさんの表情を持つ作品ですが、
読後は回顧録の形をとっているせいか、
主人公をとりまく周りの人々が二度と戻らぬ青春そのもののような
感じがして、青春物語を読んだような印象も受けました。
いい作品だと思います。

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2012年08月22日

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パリ旅行のお供に買った本。

はじめは、イケメンのマギステルに萌えたものの、その頭頂部がザビエル状態だとゆー描写に一気に萎えたことが印象深い…。
忘れたころに、剃り上げる話とか挟まるしな。

ザビエルはともかく、史実を絶妙に織り込んだ話は、おもしろかったです。
初めは、「天才マギステルと愉快な仲間たち」なミステリ小話かと思っていたのですが、後ろに繋がる繋がる。
中には微妙な部分もあったりしますが、エロ事方面な話題がてんこ盛りで流されていきます。
あれだけ豪快に書かれると、反対にさらっと読み流せるんだなと痛感しました。

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2012年02月22日

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いろんなところにちょこちょこと出てくるエピソードが興味深いです。
ドニはばかだなあと思いつつ、なんだかんだと面倒をみてやるマギステルの気持ちもよくわかったり。
マギステルがずるいくらいかっこいい分、ドニのあほさが際立ちます。
頑張れドニ。

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2009年11月27日

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うーおーーもーしーろーいー
ドニたん・・・
スケールおおきくてテーマもまじめなのに笑えてなけますた
おもしろいですほんとに

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2009年10月04日

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ラストを巡る性描写がかなりどぎつくて2回目読むには間を置きたい感じ。それでも2回目読みたいって思わせるほど佐藤賢一の書きっぷりは健在です。面白いの一言。

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2009年10月07日

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謎解きあり、哲学あり、青春あり、友情あり、一冊で何度も美味しい素敵な本だった。でも、女性が本当にロクでもないのしか出てこなくて…ちょっと残念。また、最後ラスボスとの対決と決着も何だかもう少し練れたんじゃないかなと思う。あっさりしてるというか、物足りなかった。

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2017年11月16日

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凝った枠組みの中で展開される西洋歴史小説。
パリ観光の経験がある当方からすると、ちょっと聞いたことのある登場人物などへの親近感と相まって何となく身近に感じられる。この辺りは娯楽小説としてのツボを押さえているということ。
またこの間読んだ『チェーザレ』、そして日本の戦国時代と同じような時代と考えると、日本の思考がいかに狭い場所で蠢いていたか(あるいは現在形のいるか)、本書がおそらく意図しないものであろうが思い知らされる。
しかしこの作家のポルノチックなエロ描写、少々何とかならんのかと思わなくもない。

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2015年02月05日

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十年ぶりくらいの佐藤賢一、最初は馴染むのに手間取ったけれど、最後は16世紀前半のカルチェ・ラタンをドニ・クルパンと共に走り回って、カソリックの退廃や、プロテスタントやイエズス会の胎動を目の当たりにしている気分になっていた。どこからどこまでが史実で、どこからが創作か判断出来る知識はないが、楽しめた分、西洋の、キリスト教の歴史を学んでみたい気になった。

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2012年02月02日

Posted by ブクログ

昔に本屋さんで見かけて、読みたいなと思いつつスルーした作品。ネットで安くなっていたので購入。
思っていたのよりずいぶん壮大な話でその意味では期待はずれだったかも。前半は軽い探偵もの風(シャーロック・ホームズとかに近いかな)、後半が神学論争に重きを置いた感じで、その違いがちょっと不自然なのが否めない。
エンターテインメントとしても十分楽しめる作品ではあるけど、思っていたのと違ったかな。「神とはなにか」について考えるきっかけにはなるのかも。

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2011年10月31日

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16世紀西洋では,キリスト教が腐敗し,ルターによる宗教革命が起きていた。そんな中,カトリックとプロテスタントそして,そのどちらにも汲みしない人などが論争を繰り広げていた。ドニ・クルパンはそんな時代のパリの夜警隊長だった。ドニとその先生であるミシェルが様々な事件の真相を解決して行く。結局は,ミッシェルは師匠と対決することになる。
『善は悪よりすばらしい。そんなことは馬鹿にだって分かる。だがな,人間は差はあれ,罪を背負って生きているのさ。単純に善悪を見極めるのではなく,どこまでが許され,どこからが許されないのか,その線引きを慎重に見極める作業こそが,ある意味で人は神学と呼んでいる』
『かえって考えが近いほど小さな違いが許せなくなる。あからさまな敵同士がにらみ合うなら,相手を軽蔑する気持ちが先にある分だけもっと空気は和やかだ』

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2010年12月23日

Posted by ブクログ

最初の方は・・・中世版の名探偵コナン?
途中から最後にかけては、今までの話をからめつつ、
なんだか壮大な話に発展してしまいました。

最初の方の、読み切りのような短編の寄せ集めの方が
最後まで気楽に読めた気がします。
途中からは、キリスト教の根本の話になってしまったので、
最初のテンションのままは読み進められなかったです。

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2010年09月28日

Posted by ブクログ

おもしろくなくはない。というすっきりしない言い方なのは、最初から最後まで、彼の文体に馴染めなかったからだろうか。文体そのもの、というよりは、題材と文体のギャップに馴染めなかったという方が正確か。これはあくまで私の偏見なのは承知の上なんだけれども。中世のパリに住む人間が「ひええ」と声をあげるなんて、あんまり納得できない。ある意味、リアリティなのかもしれないが。なんかちょっと軽すぎる、とかんじたのも事実。でも、それはあえて彼の目論見なんだろうな。これまで、こういう題材をもとにしたエンターテイメント作品なんてなかったから。この文体ならば逆にすんなり読める、という読者も多いだろう。ただ、私の期待とずれていた、というだけかな。いかにもわかりやすい、ホームズ&ワトソンの構図はご愛嬌。 (2003 Sep)

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

宗教改革の火が燃え上がろうとする中世末期のフランス。登場人物にイニゴ・デ・ロヨラ、フランシスコ・ザビエル、ジャン・カルヴァン
加えてレオナルド・ダ・ヴィンチにノートルダム・ド・パリのカジモドなんてのも出てきます。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

エンターテイメント性の高い作品です。ジャン・カルヴァン、フランシスコ・ザビエル、イグナチウス・ロヨラなどの歴史的な神学者も出てきて、なかなか興味深い。ドニ・クルパン君と天才ミシェルのでこぼこコンビが、いいキャラクターしてます。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

神学問答はあまり好きじゃないけれど、とにかく上手いので一気に読めます。
実際文章上手いよなー、このひと。
正直私は主人公のドニ・クルパンてな実在したのだと信じかけました(笑)。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

一五六三年、パリ。ある靴職人が行方不明になった。その事件に着手した新米夜警隊長ドニ・クルパンは、元家庭教師で天才的推理力を持つ神学僧ミシェルに協力を求める。二人が捜査を進めるうちに、やがてパリの闇夜にうごめく巨大な陰謀が明らかに……。宗教改革という時代のうねりの中、セーヌ左岸の学生街「カルチェ・ラタン」を舞台に繰り広げられる冒険と青春群像。西洋歴史小説の傑作。

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2009年10月04日

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