カルチェ・ラタン

カルチェ・ラタン

715円 (税込)

3pt

1536年、パリ。ある靴職人が行方不明になった。その事件に着手した新米夜警隊長ドニ・クルパンは、元家庭教師で天才的推理力を持つ神学僧ミシェルに協力を求める。二人が捜査を進めるうちに、やがてパリの闇夜にうごめく巨大な陰謀が明らかに……。宗教改革という時代のうねりの中、セーヌ左岸の学生街「カルチェ・ラタン」を舞台に繰り広げられる冒険と青春群像。西洋歴史小説の傑作。

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カルチェ・ラタン のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2011年09月17日

    コクリコ坂を見たばかりだったので手に取ってみた。

    めちゃくちゃ面白かった!

    軽妙な語り口、続きが気になる展開、
    魅力的な登場人物。
    この作者は日本語を自由自在に操っている!
    なんてこなれた文章なんでしょう。

    主人公ドニは当初まるでのび太君のようなだめっぷりであり、
    ことあるごとにミシェルに助け...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2009年12月06日

    「王妃の離婚」に続き、再読。やられたなぁと思いながら、この作品も泣きました。
    歴史小説であることを忘れそうになるほど生き生きとした魅力的な登場人物がこの人の持ち味ですが、主人公はもとより周囲の人物像が心憎いほど上手い!

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    Posted by ブクログ 2011年08月30日

    中世パリのカルチェ・ラタンを舞台に、夜警隊長と不良学生を探偵役に据えたミステリ仕立ての物語。 二人は次々と事件を解決していくが、バラバラに見えたそれらはやがてひとつの大きな宗教事件へとつながってゆく。 時々挟みこまれる神学論争も理解しやすく、中世の世界史がさっぱりな私にも理解できた。 人間味あふれ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年08月14日

    舞台は1500年代のパリ、セーヌ左岸の学生街「カルチェ・ラタン」。新米夜景隊長のドニ・クルパンの奮闘記であり青春群像劇です。

    学生街の雰囲気は『グイン・サーガ』のアムブラを思い起こさせます。おそらく、モデルの一つ。そして、青春群像劇ということでは、『四畳半神話大系』のような作品に通じるものがあると...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年10月30日

    フランシスコ・ザビエル、イグナチオ・ロヨラ(作中ではイニゴ・デ・ロヨラ)更にはノートルダムのせむし男・カジモドまで登場。パリ大学を中心舞台にし、なにやら神学論争まで盛んに出てきますが、読むのに苦労するほどのことはありません。
    主人公のドニ。泣き虫で落第生で小男、何の取り柄も無さそうです。一方で相手...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年09月01日

    のっけから、『三銃士』のパロディめいた勿体ぶった「序」ににやにやしてしまい、テンションが上がった。

    主役2人がとても魅力的でなんともいいコンビ。この人の書く「男」は本当にかっこいいなと思う。
    余談だが、ミシェルは私の知人に似ている。頭が良く、享楽的で人をくったようなところがあり、大勢の人を惹きつけ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年12月18日

     1536年のパリ。新米夜警隊長のドニ・クルパンとその元家庭教師ミシェルは、パリで起こる様々な事件に挑む。
     しかし、ある事件でミシェルが犯人として疑われ、ドニはカルチェラタンの神学生たちとともに、パリの裏にうごめく陰謀に挑むことになる。

     主人公のドニは、他の佐藤作品と違い女性にかなり奥手。そん...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年11月20日

    小説って面白いなと思う一冊。
    西洋歴史小説なんていう分野があるんだ…という新鮮さを感じる。
    小説の中で神学論争やってるんだ…という好奇心を覚える。
    ザビエルとかカルバンとか有名人もでるんだ…というキャッチーさがある。
    古い書物の回顧録みたいだけど全部創作なんだ…とかっこいいと思う。
    しかもミステリー...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年08月22日

    16世紀のパリはカルチェラタンを舞台にした
    青年の成長物語でもあり、推理サスペンスでもあり、
    男と女の本質を飾り気なく真正面から描いた作品でもあり・・・と、
    中身がものすごく詰まった読み応えたっぷりの作品です。

    神学がベースにあるので、中に出てくる神学問答をいちいち
    考えてると読み難いかも・・・。...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年02月22日

    パリ旅行のお供に買った本。

    はじめは、イケメンのマギステルに萌えたものの、その頭頂部がザビエル状態だとゆー描写に一気に萎えたことが印象深い…。
    忘れたころに、剃り上げる話とか挟まるしな。

    ザビエルはともかく、史実を絶妙に織り込んだ話は、おもしろかったです。
    初めは、「天才マギステルと愉快な仲間た...続きを読む

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