王妃の離婚

王妃の離婚

660円 (税込)

3pt

1498年フランス。時の王ルイ12世が王妃ジャンヌに対して起こした離婚訴訟は、王の思惑通りに進むかと思われた。が、零落した中年弁護士フランソワは裁判のあまりの不正に憤り、ついに窮地の王妃の弁護に立ち上がる。かつてパリ大学法学部にその人ありと謳われた青春を取り戻すために。正義と誇りと、そして愛のために。手に汗握る中世版法廷サスペンス。第121回直木賞受賞の傑作西洋歴史小説。

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王妃の離婚 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    この作者は本当に日本人かしら…そう疑うほどの歴史認識と西洋理解、モンマルトルを歩く学生はほぼ坊さんで、血の気は多いは理屈っぽいはにはじまって、苦悩の先に離婚裁判。でも、ちょっと待って?!フランスってカトリックだよね、離婚できたっけ??
    こんなお話を面白く地についた物語に仕立てるって、出来る?もう、一

    0
    2023年05月01日

    RN

    購入済み

    佳き。

    一気に拝読しました。堪能しました。ありがとうございます。

    離婚したくない王妃と離婚したい王が、セックスしたのかしていないのか(どなたかも仰っているようにR指定に同意します)、婚姻関係を22年経た後の、教会裁判の物語、が出来事になります。
    その裁判を通して、心と「身体」に喪失を抱く中年弁護士が

    0
    2022年08月14日

    Posted by ブクログ

    これは面白かった!!

    佐藤賢一氏の小説は初読み。歴史書である新書『テンプル騎士団』が面白かったので読んでみました。

    ヨーロッパの歴史を舞台にしたエンタメ小説。
    ちょっと下ネタ満載なのでR15指定してもいいくらいですね。
    でも面白い。

    この時代ってキリスト教がすべてにおいて優先されるので裁判も教

    0
    2021年06月08日

    Posted by ブクログ

    原告:フランス王ルイ12世ことルイ・ド・ヴァロワ
    被告:ジャンヌ・ド・フランス
    申し立て内容:婚姻の無効

    ナント地方の弁護士であり、かつてはカルチエ・ラタンの伝説の男であるフランソワ。
    離婚裁判を傍聴にいき、ある事情から王妃の弁護を引き受けることになります。
    絶望的とも思える瀬戸際から、現場の手練

    0
    2019年03月29日

    Posted by ブクログ

     佐藤賢一の第121回直木賞受賞作品。Eテレ「100分de名著(2013年2月)モンテクリスト伯」の指南役として登場したので、彼がどんな作品を書いているのか読んでみることにした。

     著者の佐藤賢一氏は鶴岡市生まれ、東北大学で歴史学やフランス文学を研究し、大学院の博士課程を出ているそうだ。だからこそ

    0
    2015年10月21日

    Posted by ブクログ

     日本の歴史小説ばかり読んでいた自分に、西洋の歴史小説の面白さを教えてくれた思い出の本です。

     十五世紀末のフランスである離婚裁判が始まります。原告はフランス国王ルイ十二世、そして被告は王妃ジャンヌ。キリスト教徒は離婚は認められていませんが、例外もあります。夫婦間に肉体関係がもたれなかったとすれば

    0
    2017年08月15日

    Posted by ブクログ

    小説として、純粋に面白い!!あらすじにあるように「中世フランスの法廷サスペンス」という触れ込みだったので、歴史蘊蓄が中心の堅っ苦しい本なのかなー、と思っていたんですがとんでもない誤解でした!確かに、必要十分な中世フランスの歴史知識は書かれていましたが、くど過ぎない程度で、むしろフランス史に興味がわき

    0
    2019年01月16日

    Posted by ブクログ

    痛快で良質なエンタメ。
    もっと早く手に取っておけばよかった。

    舞台劇で見てみたいが、最後のところのネタバレがあると台無しなので、やっぱり難しいかな…

    0
    2024年07月31日

    Posted by ブクログ

    一気読み
    ヒリヒリしたー

    宗教上離婚が婚姻の無効によるしかない時代で、法定での議論の持っていき方がまぁまぁえげつない下ネタばっかり。
    それを傍聴するパリの民衆のエネルギーや、政治的背景をも味方につける主人公の弁護士の手腕が見どころかなぁ。

    小説から、きっついユーモアがあふれるというかパワーが吹き

    0
    2024年04月04日

    Posted by ブクログ

    落ちぶれた天才が、圧倒的に不利な状況を、法廷での華々しい論争、国際政治と世論を用いた盤外戦術で、ひっくり返すところが非常に面白かった。ただ、最後の結末は、物語の最初の方でわかるので、星4つ。

    0
    2023年12月02日

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