佐藤賢一のレビュー一覧

  • 日本の1/2革命

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    フランス革命を、穏やかな変革である前半と、過激な革命である後半の2つに分け、日本の明治維新は前半しか経験していないというような話を色々している対談。
    池上氏と佐藤氏は相性がいいのだろう。池上氏がうまく佐藤氏の話を引き出し、佐藤氏は暴走することなく池上氏にバトンを渡す。西洋史を知り物語を紡いでいる佐藤氏も、ニュースキャスターとして支持されている池上氏も、どちらの話も分かりやすい。
    税金を払うだけでなく、選挙で投票する権利があるんだよと、そのことを強く思えるといいねと、そういう結論に落ち着いたと思う。

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    2012年05月06日
  • 王の逃亡 小説フランス革命 7

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    フランス革命を扱った作品はたくさんあるけど、こんなにルイ16世の内面に迫ったものってあるのかな…。
    鈍くて、トロくて、革命後は民衆の力になす術なく、ギロチンで処刑されちゃう、というイメージを180°変えられて、ちょっと興奮した。夫として、父として、国父として、精一杯やってたんだねぇ。さすがに民衆の感覚とはズレるけど、でも全然鈍くない。
    歴史小説だから結末はわかってるけど、なんだか応援したくなった。

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    2012年04月27日
  • 傭兵ピエール 上

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    ジャンヌ・ダルクと出会ったことで、
    人生を大きく変えていく男の物語。

    同じ段落で語り手(視点)が変わる場面があって
    読みにくい部分があります。

    またこの作品のせいではありませんが、
    当時フランスの人名は同名が多いので
    人物を把握するのもかなり大変です。
    そのあたりの歴史的背景の描写は読み流してしまいました。

    ともかく主人公ピエールが魅力的で好感がもてる。
    ジャンヌ・ダルクが滑稽なまでに無垢で、何も知らない田舎娘なのも特徴。

    最終的な感想は下巻で。

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    2012年03月10日
  • 議会の迷走 小説フランス革命 5

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    1790年のパリ。フランス国民議会内の権力闘争が激化。
    そして、教会改革をめぐつ議会と聖職者の対立、
    さらに議会に圧力かける軍とパリの民衆、
    ミラボーとロベスピエールの対立と、いたるところに対立があり、
    議論を戦わせるながら、背後では多数派工作し、迷走し、決断が遅れる。
    なんだか現在の日本も似た状況にある様に思える。
    この混迷を打開するのだれか?

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    2012年03月03日
  • ジャンヌ・ダルクまたはロメ

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    世界史知ってたらもっとおもしろいんだろーなぁ。なんだか教科書読んでる気分でした。

    小難しい単語(名前とか専門用語とか)が多かったけど短編だからさらっと読めた。ちょっとこの話は好きじゃないなと思ってもあっさり終わるから楽ではあった。

    ただ逆に気に入った話だと、さらっと終わり過ぎて続きが気になる笑 わがままかな…

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    2012年02月27日
  • 双頭の鷲(下)(新潮文庫)

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    やはり長いという感は否めない。話の勢いは上巻の方があったかな。
    とはいえ、文章に凄く惹きつけられたのも確か。特にベルトランを恐れる周囲の恐怖心のようなものは、ひしひしと伝わってきた。

    歴史小説が苦手でも存外に楽しめる一冊。

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    2012年02月17日
  • 日本の1/2革命

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    対談形式で読みやすい。フランス革命と明治維新を用いながら、政権交代や、日本の状態について述べている。

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    2012年02月16日
  • 革命のライオン 小説フランス革命 1

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    著者の作品を読むのは初めて。
    文章が気になるところはあるが、読みづらいというわけではない。
    フランス革命を舞台にした小説ということで、歴史背景を勉強しつつ読み進んでみる。

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    2012年02月14日
  • ジャンヌ・ダルクまたはロメ

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    さくさく読める短編集。ジャンヌダルクの話とダビンチの話が中心。
    カルチェ・ラタンよりはよかったけれど、王妃の離婚には遠く及ばず。短編の限界かな。ト書き(というのかな)の部分にも、登場人物の発言が盛り込まれるので慣れるまではちょっと読みにくい。そこが彼の持ち味なんでしょうが。
    「ジャンヌ・ダルクまたはロメ」は、ジャンヌダルクとは何者だったのかという謎に挑んでいて、ほうほうという感じ。権謀術数が渦巻く宮廷の状況と絡められていて面白かった。ただ、オルレアンだのアンジューだの混乱したけ。カルチェ・ラタンに通ずるところがあるかな。
    一番よかったのは、「エッセ・エス」。スペイン王家の話だけれども、中世の冒

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    2012年02月12日
  • 革命のライオン 小説フランス革命 1

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    フランス革命の小説。文体、特に内面の描写は荒削りだが、その分熱い雰囲気も伝わってくる。この巻では、ミラボーが中心。今後の展開に期待です。

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    2012年02月12日
  • 傭兵ピエール 下

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    上巻を読み終わって、ここからどう悲劇的な結末へ持っていくのだろうと思ったら、用意されていたのはハッピーエンド。ジャンヌダルクの裁判などはよく調べてあるなあと感心したが、その後は全くのフィクション。歴史小説と言うよりもファンタジーとして読むべきなのだろう。そう思って読めばとても楽しい力作であった。

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    2012年02月11日
  • 傭兵ピエール 上

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    この作家の作品は初めて読む。前半部分はどうにも生臭いシーンが多くて閉口したが、戦いが始まるにつれてどんどん面白くなった。あくまでもファンタジーとして読むべきなのだろうが、虚構と現実の取り混ぜ方が絶妙で楽しかった。ジャンヌダルクが悲劇的な死を迎えることは知っているだけに、そこへ向けてどうストーリーを膨らませていくのか。下巻が楽しみだ。

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    2012年02月07日
  • カルチェ・ラタン

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    十年ぶりくらいの佐藤賢一、最初は馴染むのに手間取ったけれど、最後は16世紀前半のカルチェ・ラタンをドニ・クルパンと共に走り回って、カソリックの退廃や、プロテスタントやイエズス会の胎動を目の当たりにしている気分になっていた。どこからどこまでが史実で、どこからが創作か判断出来る知識はないが、楽しめた分、西洋の、キリスト教の歴史を学んでみたい気になった。

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    2012年02月02日
  • 聖者の戦い 小説フランス革命 4

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    政治の舞台がヴェルサイユからパリに移り、
    国王、特権を持っている聖職者、特権を獲得した資産家、革命を一般民衆のものとしたい人々とが議会の内外で議論を戦わせる。
    革命の進行が丁寧に描かれ、当時のフランス・パリがどの様状況であったかがよく分かるが、その分進行は遅く、重たい。
    とにかく、早く先を読みたい。

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    2012年03月03日
  • パリの蜂起 小説フランス革命 2

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    ネタバレ

     いよいよ1789年の7月が始まる。球戯場の誓いから,ミラボー「銃剣の力によるのでないかぎり、ここから動くことはない」,デムーラン「武器をとれ」による民衆と軍隊の衝突まで。
     小説だけあって,主要登場人物が限られており,流れを追いやすい。一巻から引き続き主役級のミラボーとロベスピエールに,デムーランが加わる恰好。創作がかなり入ってて,活躍しすぎといえばしすぎだが…。昔,中公文庫『世界の歴史』で大革命読んだときは,人が多すぎいまいち消化できなかったなぁ。対照的。
     デムーランがけしかけられる場面は,ええっ?という感じ。三国志で,諸葛亮が周瑜をけしかけて赤壁をやった伝説となんだかかぶった。…ていう

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    2012年01月06日
  • バスティーユの陥落 小説フランス革命 3

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    バスティーユ要塞の陥落といえば、フランス大革命の最初の山場である。というより、さらっとした理解では、この陥落こそがフランス革命であると勘違いしかねない。そのくらい印象的な大事件である。確か、オスカルが戦死したのも、このあたりの設定だったと思う。

    実際のところどうだったのかはもちろんわからないけれど、この小説では、ごく普通の人たちが集まって盛り上がっている中でひょいと生まれた、一種の弾みのように感じる。物足りないという漢字もしたけれど、実際のところ当事者にとってはそういうモノなんだろうと思う。そういえば、あくまで小説であって歴史の本ではないから、登場人物は常に当事者である。当たり前のことなんだ

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    2011年12月25日
  • 革命のライオン 小説フランス革命 1

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    フランス革命を小説でお勉強。
    「はん」とか「ああ」とか書いてある心のせりふが気になる。いわないと思うんだけど。

    解説で、池上彰がこの頃のフランスと今の日本の状態は、似ていると言っていたのが印象的。日本には、リーダーシップをとって現状を打破しようとする者が現れるだろうか。
    しかし、フランス革命ものを読むと、ベルサイユのばらって、やはりすごいなぁ、と思わざるをえない。緻密。

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    2011年12月14日
  • パリの蜂起 小説フランス革命 2

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    三部会が手詰まりになり、いよいよ革命が動き出す。きっかけとなる若き弁護士デムーランの演説は、はじめてこのあたりを勉強した時にかなり夢中になってあこがれたものだけど、この作者の手にかかると何とも拍子抜けするような感じになる。しかし、物事が動いていくというのは、実はそういうことなのかもしれないな、と思ってしまう。

    ひとりひとりの人間はすごく卑近で卑小で、でも渦のようなものを創り出すことができて、ひとたび渦が回転し出すと、そういう人間を次々の否応なしに巻き込んでしまう。そんなことを思いながらも、このほんのラスト近くでの逆転劇には、やはり心が沸き立ってしまうのである。

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    2011年12月10日
  • 傭兵ピエール 下

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    英仏100年戦争時のジャンヌダルクと名もなき傭兵の物語。筆者特有のきめ細やかな描写で、当時の様子が目に浮かぶほど洗練されている。しかし歴史にifがあればという観点で物語が進められているので少し内容が陳腐な気がする。終わり方が少し残念。

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    2011年12月10日
  • 革命のライオン 小説フランス革命 1

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    フランス革命には昔から興味がある。その興味を産んだのが「ラ・セーヌの星」で、育てたのは「ベルサイユのバラ」であるのは秘密だけど。そのフランス革命の物語を、小説として佐藤賢一が書き綴ってくれるというのは、本当に魅力的である。前から読みたいなと思っていたのだけど、ちょっとためらってもいた。佐藤賢一の場合、チラリと癖が鼻につくことがあるからだ。

    読んでみるとある程度は予想通りでミラボーもロベスピエールもみんな、見事に佐藤賢一の登場人物になっている。あわてていうなら、それぞれにみんな魅力的だ。特にタイトルにもなっているミラボーの活躍からは目が離せない。「佐藤賢一の登場人物」と僕が言いたくなるのは、そ

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    2011年11月23日