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Posted by ブクログ
ようやく3冊目。しばらく間が空いてしまったのでちょっとストーリーを忘れつつあり。
バスティーユ陥落、人権宣言、ベルサイユ行進とフランス革命の初期のメインイベントが目白押しの一冊。
面白いのは、この時点では、誰もが立憲君主制を考えていて、王の処刑なんて夢のまた夢、と考えているところ。歴史の顛末を知っている現代人ではこの部分を忘れて、王制廃止=革命と思ってしまうのだけれど、絶対王政、王権神授説なんかがあった時代には、王の処刑なんてありえないというのがスタートなのは当然だな、と改めて思った。
ミラボーに絶大な信頼を寄せていたロベスピエールとの間にも隙間風が吹き始めて嵐の予感を感じさせる。ベルサイユ行進のスタートが、結婚話のもつれから始まるのは小説ならではの面白さ。
Posted by ブクログ
バスティーユ要塞の陥落といえば、フランス大革命の最初の山場である。というより、さらっとした理解では、この陥落こそがフランス革命であると勘違いしかねない。そのくらい印象的な大事件である。確か、オスカルが戦死したのも、このあたりの設定だったと思う。
実際のところどうだったのかはもちろんわからないけれど、この小説では、ごく普通の人たちが集まって盛り上がっている中でひょいと生まれた、一種の弾みのように感じる。物足りないという漢字もしたけれど、実際のところ当事者にとってはそういうモノなんだろうと思う。そういえば、あくまで小説であって歴史の本ではないから、登場人物は常に当事者である。当たり前のことなんだけど、それが新鮮なのだろう。
有名なヴェルサイユ行進も同じだ。女たちが集まって国王一家をヴェルサイユからパリに拉致してしまう事件も、実に台所っぽい話になっていて、なんだか、そのあたりで普通に起きる事件のような漢字である。
ミラボーが戦う姿が痛ましい。革命の最初の頃こそ圧倒的な迫力で革命を前へ進めていたけれど、実はきっちりとバランスを取りながら理知的に物事を運んでいく彼は、そろそろ革命から取り残されつつあり、そうなってしまえば、反動勢力になってしまうのが納得できる。このあとのことを考えると、なんだか切ない。
Posted by ブクログ
いよいよ最初の佳境。バスティーユ襲撃の前日から,ベルサイユ行進まで。ダントンとマラが登場。民衆側はかなり烏合の衆な気もするが,大きな力で歴史を動かした。
武器が足りず,7/14に廃兵院から銃・弾薬などを入手,バスティーユを包囲する。パリには王の軍隊が入っており,さらなる武器を求めていた。交渉がうまくいかず,跳ね橋が降りたことで民衆が殺到,多くの犠牲を出しながらも,要塞側を降伏させる。報復の槍首など,行き過ぎがあるのは仕方ないか…。
歴史小説を読んでていつも気になってしまうのは,事実はどうだったのかということ。デムーラン,ダントン,マラなど革命の有名人がバスティーユで戦っているのは,史実がそうなんだろうか,それともまったくの創作で,真相は歴史の中に埋没してしまって永久に分からないのか。
ともかくバスティーユが陥ち,革命を今後どうするかで悩ましい。アメリカ革命とは違って,民衆の利害は多様。事件の収拾を図り,将来につなげていくために,ベルサイユの議会が動く。ここらから,ミラボーとロベスピエールの意見の相違が描かれはじめる。良い伏線だ。
ロベスピエールは議会における議論を,正しい意見に軍配を上げる勝負のような感じで受け取っているのに対して,ミラボーは異なる意見のやりとりを通し,元の意見をさらに練り上げるという解釈。王の拒否権などを巡って,両者の対立が深まっていく。
巻末あたりのベルサイユ行進,これはちょっとわざとらしいかなというのがあった。デムーランの恋人リュシルが行進の先頭に立って…という設定。あんまりあからさまだとちょっと萎えてしまう。
…万一史実だったら謝りますが。
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