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Posted by ブクログ
全巻通しての感想を最終巻に書くことにします。
最初は少し軽い印象で始まった。
これが本当に徐々に積み重なって重みを増してゆく。
事実をもとにしてうまく描かれていると思う。
短い章立てで書いてある事で多くの人、多くの場面を描くことが出来ている。
ミラボー、ダントン、サン・ジュストそして主人公と言っていいロベスピエール。
他にも色んな人達が出てきては退場していったり。
政治とか合意とか民意とか蜂起、暴力、法の支配、人民の生活、貴族の生活、血の通った話、高尚な話、理想、現実と様々な事を考えさせられます。
読んでよかった。
読み応えもありました。
Posted by ブクログ
左派エベール派と右派ダントン派を粛清したサン・ジュストたち。戦争での勝利も得てロペスピエールの独裁は順調にいくかと思いきや、やり過ぎを嫌う中道派との対立がます。革命疲れとも言うべき中でロペスピエールはダントン派の粛清を悔やみ、理想主義に傾いていく。中道派との妥協を強いられたサン・ジュストは融和演説を邪魔されると敢えて逆らわず、反動を許してしまう。ロペスピエールたちへの逮捕から処刑までの短い時間の中で、民衆の支持を失ったことをしるロペスピエール。ミラボーの言葉通り現実の人間を見なかったロペスピエールたちの理想主義の敗北。ポルポトを想起させる。最後に女囚たちのエピソードで締める。どんなに寒い冬でも必ず春は来る。人類史上最大の実験の壮大な失敗。それでも後世に与えた影響は巨大だ。身分制度の廃止、基本的人権、女性解放、選挙権、信教の自由、理性と道徳の称揚など。いくら正しくても、そこに生活がなければ人は付いてこない。反動は王政復古と革命勢力の激突から革命の鬼子としてナポレオンという怪物を生み出す。そしてアンシャンレジームは完全に消えて、時代は近代に入る。理性絶対、社会契約、自然法の啓蒙主義の時代から、感性や夢、恋、不安、自由、民族意識、エキゾチックなど人間性の解放と個性の重視を求めるロマン主義の時代へ。自己抑制と道徳的理性の強い人間を称える時代の最終形態ナポレオンの反対運動としての一面を持つロマン主義。だが、その中の民族意識の称揚が国民国家の母胎になった。人間が人間らしくあることを称える時代になり、さらに完全な人間性の獲得、宗教からの解放の先に写実主義が生まれる。
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