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パリの女たちにヴェルサイユから連れ去られた国王一家を追って、議会もパリへ。オータン司教タレイランの発案で、国の財政危機を救うため、聖職者の資産の国有化が検討され始める。自らも高位聖職者でありながら、議会制度の破壊を進めるタレイランの野望とは? 一方、革命とともに歩んできたミラボーとロベスピエールは、目指す理想の違いから袂を分かつことに…。革命が深化する、第4巻。
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Posted by ブクログ
もっぱら教会改革について。ここにきてタレイランが頭角をあらわす。 自由・平等といいながら、平民の大半は政治から閉め出される仕組みが作られていたとは驚き。
有能なのに、生まれから恵まれすぎて苦労した事がないので相手の立場で考えられないとか、めちゃくちゃ嫌な奴だなw>タレイラン そして、ロベスピエールの生真面目さがミラボーと別の道を歩ませる
面白かった!フランス革命のうち知りたい時代の巻だ。これまでの巻では色んな本に詳しく書いてある部分(例えばバスティーユ襲撃やヴェルサイユ更新、ジュドポームの誓い等)が多くて、冗長ぎみだっただけに、ワクワク感が持続した。タレイランが好きなのでようやく登場してくれて嬉しい!
なんとなく見えてきた感じがしてよい。 タレイランが出てきて、俄然物語が立体的になったようだ。 というのは、たぶん他人から見えるその人の姿と、その人の独白からうかがえるその人の姿のギャップが、とっても鮮明に感じられるからだろう。 人は誰でも、自分はこうだと思っているのと、他人から見えるものとは異な...続きを読むっているし、周囲の人から立派だと思われていたって、内面は立派どころじゃないってことだってある。そしてその差を、自分なりに納得している人もいれば、自分に対してでさえ恥じて隠そうとしたりしている人もいる。 もしかすると、人間のたたずまいというようなものは、実はそういうところで決まってくるような気がするのだけれど、そんなことを切実に感じさせてくれるストーリィである。 おもしろかった。
フランス革命なんて、もう200年以上も前のことなのに、小説の形で読んでみるとすごい臨場感がある。社会状況が今の日本、世界と驚くほど似ていて、社会を動かす人間も、何も変わらないからかな。 昨年のアラブの春を皮切りに、世界各地で既存権力や「持てる者」への民衆の反発が強まってる。大きな波は、これから世界を...続きを読むどう変えていくのか?という観点から読んでも、示唆に富んでると思う。やっぱり歴史から学ぶことは多いよな、まだまだ勉強することいっぱいあるな、と、痛感。 にしても、この本の日本語は流れが変に感じる所が目立つんだけど、わたしが勉強不足だからなのかなあ…?
革命というのはこういうものかというのがよく分かる。 何もない所に何かを作るということが如何に大変か分かる。 指導者たちの一人一人のあり方が全く違ったものに歴史を変えていくのかと。 明治維新をああいう形にしたのは、幕末の志士たちのそれぞれの人物たちの総和が導いたものであり、フランス革命もしかりである。
政治の舞台がヴェルサイユからパリに移り、 国王、特権を持っている聖職者、特権を獲得した資産家、革命を一般民衆のものとしたい人々とが議会の内外で議論を戦わせる。 革命の進行が丁寧に描かれ、当時のフランス・パリがどの様状況であったかがよく分かるが、その分進行は遅く、重たい。 とにかく、早く先を読みたい。
さくさくと読み進めて、続きが読みたくなる終わり方。 タレーランが出てきて(フランス革命にかかわりがあるとは知らなかったのは恥)、ロベスピエールとミラボーは袂を分かち、ラ・ファイエットは議会から事実上締め出され、教会改革に突入。 フランス革命までは、聖職者は特権階級で教会は国家とは独立して存在していた...続きを読むとか頭ではわかっていても、教会改革もまた革命の一環だったというのは、勉強になった。
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