佐藤賢一のレビュー一覧

  • 新徴組(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    東日本の幕末もの。
    新徴組の名前は知っていたけれど、こんなことをしていたのねぇという感慨が。
    ま、小説なので戦争があった以外のところがどの程度脚色されているかは不勉強でわからないのですが、主人公の沖田林太郎のひょうひょうとした雰囲気とか、登場人物の描写の良さでとても楽しめました。
    意外と陰鬱な話になっていないのも良かった感じ。

    0
    2021年01月03日
  • 王妃の離婚

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    最初はつまらなくてなかなか進まなかったが裁判が始まったら面白くなりどんどん読み進めていった。
    作品中では弁護士と王妃のロマンスも見られたが実際はおそらくそのようなことはなかったであろうし、王妃は40歳で亡くなったらしい。
    離婚したのは何歳の時かはわからないが若いうちから夫に疎遠にされた挙句、離婚まで言い渡されずいぶん気の毒な人生だったであろう。
    夫でもありいけ好かないルイ12世のその後の人生もパッとせず自業自得。
    後世の評価も芳しくない。

    0
    2020年09月20日
  • ジャガーになった男

    Posted by ブクログ

    自分は戦でしか生きられないと知っている。
    平穏な生活への憧れのようなものも持っている。
    葛藤に苦しむと、やはりと自分を戦場に送ってしまう。

    日本の女、イスパニアの女、インディオの女
    日本の男、イスパニアの男、インディオの男
    ところ変われば人も変わるが、権力持つもののおぞましさはみな共通している。

    20歳の若者は、10年の歳月を経るうちに俯瞰して見るようになった。
    俯瞰して俯瞰して、そして神の化身であるジャガーになった。

    0
    2020年05月31日
  • ヴァロワ朝 フランス王朝史2

    Posted by ブクログ

    長い歴史で仕方ないのだが、羅列が多く、ほとんどカタカナ。そして個人的に、著者の文章が未だ苦手だ。小説のような言い回しなのに、カタカナの羅列で、頭に入ってこないのだ。片手に置いて、辞書がわりに使うなら良いだろうと思い、続編も購入した。

    0
    2020年05月20日
  • テンプル騎士団

    Posted by ブクログ

    かねがねヨーロッパを旅するときに、知っていた方がより楽しめるなと思っていた「テンプル騎士団」。これまでなんとなくしか知らなかったので、その成り立ちや滅亡の経緯、手掛けていた様々な事業などについて初めてちゃんと理解ができて、たいへん面白かった。まさか中世に国をまたいで、銀行業のようなことまでしていたとは!何世紀を経ても名前が残っているだけの団体だったのだと納得できた。(滅亡の経緯はなんだかとても残念な感じではあるけれど…)

    0
    2019年11月10日
  • 学校では教えてくれない世界史の授業

    Posted by ブクログ

    「一つの方向(ユニヴァーサル)」から見れば、世界史はすっきりわかる! 西洋歴史小説の第一人者が、西世界・東世界・イスラム世界による覇権志向で世界史を読み解く。折り込みの略年表付き。

    世界史の教科書は確かに起きたことの羅列で「暗記しなさい!」といった感じがないでもないけれど、本作は史実の流れと背景を滑らかに語っていて、なるほどと思われることが多かった。ハンニバル、スキピオ…これらの名前は妙に懐かしかった。
    (Ⅽ)

    0
    2019年09月08日
  • 王妃の離婚

    Posted by ブクログ

    佐藤文学の最高峰と言われて、ちょっとハードルを上げてしまったか。期待ほどではなかった。
    物語は面白いと思うのだけど、硬質というか、高圧的というか、どうも文章が好みではないのかなあ。
    離婚という題材の性でもあるのかな。
    そういう世界・時代だということを考慮しても、どうもね。
    特に好ましく思える人物がいなかったのもあるか。
    とはいえ、中世西洋を知るという楽しみは、他には変え難い。そして、エピローグでほろりとさせられたのは、流石。
    続いて他の作品を読んでみたいと思った。

    0
    2019年09月03日
  • ブルボン朝 フランス王朝史3

    Posted by ブクログ

    大王アンリ4世から始まるブルボン朝の王朝の歴史が、王の人物像を活写することにより、臨場感をもって描き出されています。

    旧教と新教の対立、法服貴族や高等法院との対立、そして近隣諸国との戦争。王たちの権力が必ずしも盤石でなかった時代背景が良く分かります。

    ルイ14世の出生に関する件や、死に際してのルイ16世の言葉など、印象に残るエピソードも多く散りばめられていて、一気に読んでしまいました。

    0
    2019年08月24日
  • カペー朝 フランス王朝史1

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    序盤は名前をなかなか覚えられなくて乗れなかったが、後半は面白かった。3世とか4世とか、複数の名前についてそれぞれ増えていくからつらい。

    健康で長生きすることが結構重要なのだなあと感じた。世継ぎに恵まれなかったり、明確にしておかなかった国は基本的に御家騒動に巻き込まれて(つけこまれて)滅んでいく。大変な時代であった。

    カペー朝の主君は数百年に渡ってそれほど会戦が得意ではなかったが、なんとか生き残った。ユリウス・カエサルのような才能ある人物は稀有な存在なのだなあ。

    0
    2019年08月09日
  • 王妃の離婚

    Posted by ブクログ

    中世フランス王様と王妃の離婚裁判劇
    最初は挫折しそうになったけど、敏腕弁護士の活躍が面白くなってからは読み進めれた。

    0
    2019年07月03日
  • 赤目のジャック

    Posted by ブクログ

    「英仏百年戦争」の最中のフランスでの出来事です。
    当時のフランスがいかに疲弊しきっていたかがよく分かります。

    解雇された傭兵たちに荒らし尽くされた農民たちの怒りは至極もっともなことだと思います。略奪・放火・強姦の限りを尽くされ、領主は何も守ってくれなかった…
    ジャックが現れ、ジャックの言葉に共感、もしくは洗脳され、暴徒(狂徒)と化した農民たちが叛乱を起こす気持ちもわかります。
    でも…主人公のフレデリの葛藤ももっともなところであり、その葛藤こそが人間の本質であり、人間を人間たらしめている部分ではないのでしょうか。
    (フレデリが豹変した際の心理描写のツメが甘かったのが残念)

    どの時代においても、暴力は暴力しか生みません。
    それだけに人間の本質を描いた作品であると思いますが、もっと心理描写に頁を割いてほしかったのが本音です。

    0
    2019年03月29日
  • 王妃の離婚

    Posted by ブクログ

    評価が難しい作品だった。
    イギリスとの百年戦争開けのフランスの王家の離婚裁判。
    チェーザレボルチアやニーベルンゲンの歌のジークフリードなどなんの説明も無く話に出てくるので、多少の中世ヨーロッパの知識が必要かもしれない。
    日本では室町時代末期、応仁の乱の時にヨーロッパではこんな本格的な裁判が実施されたと思うと、たしかに中世までは世界の中心はヨーロッパだったと理解した。

    0
    2019年02月19日
  • 学校では教えてくれない世界史の授業

    Posted by ブクログ

    【要約】
    世界史の出発点から細かい解説とともに流れで教えてくれる、まさにタイトル通りの"学校では教えてくれない世界史の授業"

    【感想】
    面白くは読めますが、世界史の予備知識があればなおスムーズに理解ができるかと。終始著者の語り口調が飽きなければいいですが、それが単調とも取れ、内容も勿論世界史でカタカナ語が多いので好き嫌いは出るかもしれません。

    0
    2019年01月04日
  • テンプル騎士団

    Posted by ブクログ

    修道士であり戦士であった組織の栄枯盛衰の物語。
    ヨーロッパを舞台にした歴史小説を得意とした著者だけに、分かりやすい。

    ヨーロッパからエルサレムへ向かう巡礼者達の旅行ガイドから、ヨーロッパの王族と対等した組織の栄枯盛衰を描く。

    軍事、金融、物流、食料面から十字軍を支える、まさに、騎士団の全盛期は、グローバル企業以上の存在感。
    文脈の中に、崩壊したイスラム国と重なってしまう。

    0
    2018年11月25日
  • テンプル騎士団

    Posted by ブクログ

    ヨーロッパ初の常備軍であり、ヨーロッパ一の大地主であり、ヨーロッパ最大の銀行。城塞を持ち、農場を持ち、銀行窓口でもあった支部をヨーロッパ中に張り巡らせた。超国家的な組織。それでもあっけなく滅びた(13日の金曜日)。ジェダイの騎士の元とも言われる。

    0
    2018年10月14日
  • 英仏百年戦争

    Posted by ブクログ

    イングランド王、フランス王と、頭に載せる王冠の色や形は違えども、戦った二大勢力はともに「フランス人」だったとは知りませんでした(汗)

    0
    2018年10月12日
  • 王妃の離婚

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    評価が高くて期待していたが、期待し過ぎだったようだ。
    結婚について、男女の関係について色々考えさせられながら読んだ。裁判の描写は痛快で面白いのだけど、主人公の美人な元恋人も、おブスなジャンヌ王妃もまさに男性の考える女性そのままでやや興ざめ。あと、下ネタのヤジは全然良いんだけど、まぐわいの描写が色気も艶もなくてさらに興ざめ。最終的に「ふーん」で終わってしまった。
    今の時代、離婚は珍しく無いけど「本当は離婚したいのに別れられない人」って男女共にいて、時代が変わっても男女の間は変わらないのねと思う。

    0
    2018年05月06日
  • カルチェ・ラタン

    Posted by ブクログ

    謎解きあり、哲学あり、青春あり、友情あり、一冊で何度も美味しい素敵な本だった。でも、女性が本当にロクでもないのしか出てこなくて…ちょっと残念。また、最後ラスボスとの対決と決着も何だかもう少し練れたんじゃないかなと思う。あっさりしてるというか、物足りなかった。

    0
    2017年11月16日
  • ジャガーになった男

    Posted by ブクログ

    佐藤さんの出世作となった中編を、大幅加筆したもののようです。
    歴史小説というより伝奇小説というべきでしょうね。
    舞台は江戸初期の伊達藩からイスパニア、更には新大陸のペルーへと飛びます。そういう意味ではスケールが大きい。そして別の見方では、ちょっと変わった武士道小説とも言えそうです。
    寅吉もベニトも武士道(騎士道)に生きようとする主人公です。もっとも大らかなところは含んでいるのですが。それと従者のぺぺがなかなか良い味を出しています。
    ただ、少々最後のシーンに納得でき無いのが残念です。

    0
    2017年10月30日
  • ヴァロワ朝 フランス王朝史2

    Posted by ブクログ

    前作に続きフランス王朝の歴代王のエピソード集?第二弾。ヴァロア朝はちょうどは日本でいうところの南北朝時代〜戦国時代にあたるので、このころ西欧(フランスをそう言ってそれほど差し支えはないと思う)が何をしていたかを考えるのが楽しい。

    しかしなんというか、大国の余裕のなせる?ワザか、今回はビックリ面白王様大会みたいになっている部分もあり、いろいろ考えさせられる。

    0
    2017年05月15日