佐藤賢一のレビュー一覧

  • 傭兵ピエール 下

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    ピエールがジャンヌダルクを救うため単身敵地に乗り込む。
    歴史エンターテイメント小説の醍醐味であるifが遺憾なく発揮されて面白い展開となっているが、ジャンヌダルクほか実際の歴史上の登場人物たちの人物造形がいまひとつで感情移入しきれない。
    また個人的には、救出劇後の展開がやたら冗長に感じられたので、救出劇までで話を終えていた方が良かった気もした。

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    2015年02月01日
  • サン・キュロットの暴走 小説フランス革命13

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    国王を処刑したことによる対外戦争でのフランス包囲網と内乱。そのため不況はとどまるところを知らず、困窮するパリの庶民。無為無策の議会。
    民意を行政に反映させるため行動を起こす、パリの民衆が熱い。
    パリの庶民が、落ち着いて暮らせる様になるのはいつか?
    緊迫を増すパリ。
    民主主義の原点を知り、民主主義について考えさせられる。

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    2015年01月17日
  • 傭兵ピエール 上

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    10年以上前に読んだ本を再読。
    内容は全く覚えておらず、面白かったという記憶だけ。
    上巻の途中まで何が面白かったのか理解出来ず。
    オルレアンからランスにかけて戦いが終結に向かいラ・ピュセルの身に神の声が聞こえなくなった。
    この辺りから面白くなりだした。
    ここで、ピエール、何で強引に…。などと感情移入が増えてきた。
    仲間を大切にし、女に弱いスケベ。
    ラ・ピュセルを置いて、仲間と行ってしまったところは自分ならどうしたか悩んだ。
    自分の気持ちに気付いたが、仲間(家族)がいる。
    下巻どうなるのかな?楽しみ!

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    2014年12月21日
  • 共和政の樹立 小説フランス革命12

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    ルイ16世の幽閉から処刑までが描かれる

    いつも自意識過剰ながら、状況に流されやすいルイ16世のモノローグが聞けなくなるのか。。。

    長年続いてきた王政の心理的障壁を論理で越え、国王の処刑にまで漕ぎ着けた。
    長く議論を戦わせる中、一人の出した意見が状況を一変させ、歴史を動かしてしまう。

    折しも国政選挙のさなか、今日本の議員の中のどれだけの人が、これだけの熱い議論を戦わせているのかと思うと、やるせない。

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    2014年12月13日
  • 八月の蜂起 小説フランス革命11

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    国内で国外で幾重にも対立状態にあるフランス
    フランス対オーストリア・プロイセン
    国王対市民、パリ対地方、ブルジョア対非ブルジョア

    自己主張ができる様になったからの対立状態なのか?
    共和政の産みの苦しみなのか?

    歴史では結果は分かっているものの、その時代に生きた人たちがどう考え、何を思っていたのか?
    多くの人のモノローグで構成されるこの小説から、その時代の人々の息づかいを感じる。

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    2014年11月03日
  • 日本の1/2革命

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    フランス革命について、明治維新や2011年前半の日本と比較、考察。
    2011年は3月11日に東日本大震災が発生。民主党政権、菅直人首相の時代。

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    2014年10月14日
  • ジャガーになった男

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    スペインに渡り兵士となる武士。
    男のロマンです。
    戦国時代の日本からスペインへと戦場を渡り歩く男。いつも死と隣接してるからこそ、眩しく生きる男。かっこいいです!

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    2014年09月26日
  • 女信長(新潮文庫)

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    まあ、正直 ちょっと(悪い意味で)身の毛がよだつ内容だったけど、着眼点は確かにユニークかつ面白い
    こういう本があるというのも、やっぱり光秀の造反が尤もらしい諸説はあるものの、本当のところ何故なのか我々後世の人間には結局「よう分からん」ところからきてるんじゃないだろうか。
    いずれにせよ、ちょっと倒錯的逸品?

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    2014年07月07日
  • 開国の使者 ペリー遠征記

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    ペリー、米国からみた黒船事件と日本開国
    日本の作家が相手国側の視線で自国の歴史を振り返るという、ちょっと不可思議な本

    兄の残した言葉「ドント・ギブアップ・サ・シップ」に象徴されるあきらめない精神を受け継ぎ、周到な準備と臨機応変により困難を乗り越え、日本への来航と開国を実現させるあたり、ペリーもやはり偉人と思えるが、
    ペリーの兄への劣等感と日本を開国させたという実績への誇り、しかしそれを全く評価しない米国民への苛立ちという、揺れる気持ちにその人となりが見える

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    2014年06月21日
  • 開国の使者 ペリー遠征記

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    横浜開港をアメリカの視点からみる歴史小説。大洋を蒸気船や帆船で駆け抜ける壮大な遠征の苦労は想像にかたくない。電話もメールもない時代に、言葉の通じない未知の国に挑む勇気は素晴らしいと思う。小説としては、やや盛り上がりにかけるかな。

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    2014年06月10日
  • 開国の使者 ペリー遠征記

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    "デュマ"シリーズ然り、その他の長編小説でもそうだが、私たちも名前とその業績ぐらいは知っている史実上の人物たちに、喜怒哀楽を持ち合わせた等身大の人間としての魂を吹き込み、生き生きと作中で動き回らせる、という技術において、佐藤賢一氏の力量は本当に素晴らしい。
    もちろんその立ち居振る舞いには、脚色や創作が多く加えられていると分かっていても、ペリーってこんな人だったんだ、とノンフィクションかのように信じ込まされてしまいそう。

    ただ、氏の著作では時々見られるんだけど、物語の仕舞い方が些か呆気なく、読後の余韻に欠ける嫌いがこの作品では顕著に出てしまっていると思う。
    全体を俯瞰で眺め

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    2014年05月20日
  • 英仏百年戦争

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    歴史についてというより雑学本な感じがした。
    戦争についての細かい所が描かれてなくて少し読み足りない

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    2014年04月27日
  • 英仏百年戦争

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    百年戦争はイギリスとフランスという二つの国を作る戦いだったというまとめ。
    なるほどなぁと思わせる話だった。しかしややこしいくらいいろんな名前が…エティエンヌがスティーブンてわけわからん。

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    2014年01月16日
  • 黒王妃

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    名前がごちゃごちゃして分かりづらく、カトリーヌの夫の愛を争う時代と子供の王としての黒幕の時代が交互に語られて、これもまたややこしい構造で、、、とにかく権謀術数の宮廷の嫌らしさがよく分かった。

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    2014年01月12日
  • カペー朝 フランス王朝史1

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    カペー朝はヴァロワ家・ブルボン家に比べると影が薄いけど、「フランク」ではなく「フランス」の王家として0から領土を増やすこと、王家を続けることを成し遂げたという側面を意識できた。
    共同統治のシステムこそ最大の成果であり、統治機構はヴァロワ家を待たないといけないとしてもである。
    それにしても、女難の相がある家系なことで…笑

    2013.12.1(火)

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    2013年12月02日
  • 傭兵ピエール 上

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    ジャンヌ・ダルク生きていた!なとんでもストーリー。佐藤賢一お得意のエンターテイメント性と史実を混ぜ込んだフィクション作品。

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    2013年12月01日
  • 女信長(新潮文庫)

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    ネタバレ

    期待して読み始めましたが、段々ゲンナリ…。他のレビューにもある通り、男だからこうなのだ、女だからこうなのだと随分ステレオタイプを押し出した書き方で、序盤から早くもテンション低下。しかし中盤から試しにラノベフィルタをかけて読んでみたらちょっと楽しくなりました。そう思えばお濃とお長のやりとりも可愛い。いっそアニメ化して萌声の声優さんを使えばヒステリックな場面も有りかと(笑)。冗談はさておき、本能寺前後とその後のくだりには心を打たれましたので星3つといたします。

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    2013年11月20日
  • 黒王妃

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    聖バルテルミーの虐殺にいたる王母カトリーヌ・ド・メディシスの治世を、王母の独白を交えながら描いた歴史絵巻。佐藤賢一の中ではちょっと落ちるかな。しかし、ここら辺のヨーロッパ中世史って分かりにくくて上面の出来事しか知らないので小説にしてくれると高校時代に覚えたことに彩りが加わって楽しい。

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    2013年11月12日
  • かの名はポンパドール 4

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    完結。
    とりあえず、原作も読んでみることにする。

    時代背景に対する基礎知識のなさが、残念。自分のですよ。西洋史のマンガ・小説は、そこが新鮮だけど、残念になるとこなんだよね。
    精進せねば。

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    2013年10月17日
  • 黒王妃

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    フランスの歴史が良く分からないからちょっと読むのが大変でした。でもその代わりに主人公の黒王妃カトリーヌの語りの部分が面白かったです。
    なんというか王妃とここだけの話をしてるみたいでした。

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    2013年09月21日