佐藤賢一のレビュー一覧

  • 王妃の離婚

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    中世フランス王様と王妃の離婚裁判劇
    最初は挫折しそうになったけど、敏腕弁護士の活躍が面白くなってからは読み進めれた。

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    2019年07月03日
  • 赤目のジャック

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    「英仏百年戦争」の最中のフランスでの出来事です。
    当時のフランスがいかに疲弊しきっていたかがよく分かります。

    解雇された傭兵たちに荒らし尽くされた農民たちの怒りは至極もっともなことだと思います。略奪・放火・強姦の限りを尽くされ、領主は何も守ってくれなかった…
    ジャックが現れ、ジャックの言葉に共感、もしくは洗脳され、暴徒(狂徒)と化した農民たちが叛乱を起こす気持ちもわかります。
    でも…主人公のフレデリの葛藤ももっともなところであり、その葛藤こそが人間の本質であり、人間を人間たらしめている部分ではないのでしょうか。
    (フレデリが豹変した際の心理描写のツメが甘かったのが残念)

    どの時代においても

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    2019年03月29日
  • 王妃の離婚

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    評価が難しい作品だった。
    イギリスとの百年戦争開けのフランスの王家の離婚裁判。
    チェーザレボルチアやニーベルンゲンの歌のジークフリードなどなんの説明も無く話に出てくるので、多少の中世ヨーロッパの知識が必要かもしれない。
    日本では室町時代末期、応仁の乱の時にヨーロッパではこんな本格的な裁判が実施されたと思うと、たしかに中世までは世界の中心はヨーロッパだったと理解した。

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    2019年02月19日
  • 学校では教えてくれない世界史の授業

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    【要約】
    世界史の出発点から細かい解説とともに流れで教えてくれる、まさにタイトル通りの"学校では教えてくれない世界史の授業"

    【感想】
    面白くは読めますが、世界史の予備知識があればなおスムーズに理解ができるかと。終始著者の語り口調が飽きなければいいですが、それが単調とも取れ、内容も勿論世界史でカタカナ語が多いので好き嫌いは出るかもしれません。

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    2019年01月04日
  • テンプル騎士団

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    修道士であり戦士であった組織の栄枯盛衰の物語。
    ヨーロッパを舞台にした歴史小説を得意とした著者だけに、分かりやすい。

    ヨーロッパからエルサレムへ向かう巡礼者達の旅行ガイドから、ヨーロッパの王族と対等した組織の栄枯盛衰を描く。

    軍事、金融、物流、食料面から十字軍を支える、まさに、騎士団の全盛期は、グローバル企業以上の存在感。
    文脈の中に、崩壊したイスラム国と重なってしまう。

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    2018年11月25日
  • テンプル騎士団

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    ヨーロッパ初の常備軍であり、ヨーロッパ一の大地主であり、ヨーロッパ最大の銀行。城塞を持ち、農場を持ち、銀行窓口でもあった支部をヨーロッパ中に張り巡らせた。超国家的な組織。それでもあっけなく滅びた(13日の金曜日)。ジェダイの騎士の元とも言われる。

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    2018年10月14日
  • 英仏百年戦争

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    イングランド王、フランス王と、頭に載せる王冠の色や形は違えども、戦った二大勢力はともに「フランス人」だったとは知りませんでした(汗)

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    2018年10月12日
  • 王妃の離婚

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    ネタバレ

    評価が高くて期待していたが、期待し過ぎだったようだ。
    結婚について、男女の関係について色々考えさせられながら読んだ。裁判の描写は痛快で面白いのだけど、主人公の美人な元恋人も、おブスなジャンヌ王妃もまさに男性の考える女性そのままでやや興ざめ。あと、下ネタのヤジは全然良いんだけど、まぐわいの描写が色気も艶もなくてさらに興ざめ。最終的に「ふーん」で終わってしまった。
    今の時代、離婚は珍しく無いけど「本当は離婚したいのに別れられない人」って男女共にいて、時代が変わっても男女の間は変わらないのねと思う。

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    2018年05月06日
  • カルチェ・ラタン

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    謎解きあり、哲学あり、青春あり、友情あり、一冊で何度も美味しい素敵な本だった。でも、女性が本当にロクでもないのしか出てこなくて…ちょっと残念。また、最後ラスボスとの対決と決着も何だかもう少し練れたんじゃないかなと思う。あっさりしてるというか、物足りなかった。

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    2017年11月16日
  • ジャガーになった男

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    佐藤さんの出世作となった中編を、大幅加筆したもののようです。
    歴史小説というより伝奇小説というべきでしょうね。
    舞台は江戸初期の伊達藩からイスパニア、更には新大陸のペルーへと飛びます。そういう意味ではスケールが大きい。そして別の見方では、ちょっと変わった武士道小説とも言えそうです。
    寅吉もベニトも武士道(騎士道)に生きようとする主人公です。もっとも大らかなところは含んでいるのですが。それと従者のぺぺがなかなか良い味を出しています。
    ただ、少々最後のシーンに納得でき無いのが残念です。

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    2017年10月30日
  • ヴァロワ朝 フランス王朝史2

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    前作に続きフランス王朝の歴代王のエピソード集?第二弾。ヴァロア朝はちょうどは日本でいうところの南北朝時代〜戦国時代にあたるので、このころ西欧(フランスをそう言ってそれほど差し支えはないと思う)が何をしていたかを考えるのが楽しい。

    しかしなんというか、大国の余裕のなせる?ワザか、今回はビックリ面白王様大会みたいになっている部分もあり、いろいろ考えさせられる。

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    2017年05月15日
  • 女信長(新潮文庫)

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    歴史上の人物が実は男だった。
    そんな設定の漫画やゲームも数多くある。
    この物語も、荒唐無稽な発想から作られている。

    信長はそれまでの手法に捉われず、戦法も経済政策も雇用形態も変えてしまった人物である。
    その基盤を「女」であることに求めていることが新しいと言えば新しいのでしょう。
    細かな部分では矛盾するような場面もあり「あれ?」と首を傾げたくなるようなところもあるけれど、物語だと割り切れば面白い。
    これだから女ってやつは厄介だ・・・とため息をつく場面もあり。
    女には確かにこんな一面があるよな・・・と納得する場面もあり。
    これだから男って面倒臭いと嫌になりながら、それもまた男の一面でもあると思う

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    2017年04月07日
  • 女信長(新潮文庫)

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    ドラマがとてもよかったので原作を読みたいと何年も思っていてやっと読めた作品。期待が大きすぎたのかドラマが良かったからか、ちょっとがっかり。最初は面白かったし女であるという設定もよかったが、中だるみがあったのと性描写が多すぎなのには閉口した。もう途中で読むのをやめようかとも思ったが、最後がまた面白くて完読できた。

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    2017年01月27日
  • 傭兵ピエール 下

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    ネタバレ

    ラピュセル救出からの二人旅、そして伝説へ。下巻はジャンヌダルクの物語というよりも、ラピュセルという鎧から解放された女と元傭兵現街人の男の物語だった。ジャンヌが死ななくて良かった。中世ヨーロッパの風俗に忠実に、当時の世界観を損なわず、それでいて男女の物語であるところが面白い。そもそも処女崇拝という無茶苦茶な宗教思想はどこから生まれたのだろう。戦乱の世の中で女が生きていくために、それほど足枷になるものもなかろう。

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    2016年10月10日
  • 傭兵ピエール 上

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    積読本がなくなったため再読。直木賞受賞作家・佐藤賢一によるジャンヌダルクの物語。百年戦争に参加する傭兵隊長ピエールの視点で物語は進む。

    略奪に暴力、強姦に人攫いは当たり前。素朴というよりぼろい貧しい田舎町。汚物は窓から投げ捨てるのもの。中世ヨーロッパ風ファンタジーとは違う、中世ヨーロッパそのままの衛生感の発達してない世界が舞台なのが良い。

    傭兵隊長ことシェフのピエールが愛嬌のある、どことなく憎めない男であることもマル。何より傭兵隊の女たちがいい。

    この時代の女は、嵐のような現実に晒されて、じっと黙って愛想笑いを浮かべて耐えるだけ。耕した実りも村の娘も傭兵という賊の前では為すすべもなく、す

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    2016年10月10日
  • パリの蜂起 小説フランス革命 2

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    三部会から国民議会が分離したが、実際には何ものも得てはいない。この現状を打破するため議員たちは動き出す。そして革命はついにパリへ。いよいよ盛り上がってきた。

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    2016年04月17日
  • 女信長(新潮文庫)

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    ドラマは観ることができなかったのですが,気になっていたので読んでみました。

    うーん。
    確かに信長の宣教師による描写として『甲高い声』ってのがあるし,俗説にあるようですけど。

    『女だからこそ考え付いた』みたいなのが具体的に見えてこないし,やたらと女だから男だからという割にはその時々で特質が変わっていていまいちわかりにくい。

    年号もぽんぽん飛んでよくわからない。

    面白くないわけではないので読みましたが,消化不良感がのこりました。

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    2015年08月10日
  • 粛清の嵐 小説フランス革命15

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    「自由の女神」は脱キリスト教のシンボルで、「理性」を神とする信仰のための偶像だったとは。。。

    それにしても断頭台の露ときえる人の数の多さが滅入る。
    革命が暴走しはじめる。その行く先を歴史で知っているがゆえに、重く暗く感じてしまう。

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    2015年06月13日
  • 黒王妃

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    地の文はフランソワ2世の治世から聖バルテルミ虐殺まで、カトリーヌ・ド・メディシスの独白による回想はアンリ2世との結婚から夫の死まで、両者が並行して記述される。
    佐藤賢一にしては女性の書き方もあんまり下世話じゃなく、なんとカトリーヌに好感を持たせる記述になっている。
    融和指向だったカトリーヌがなぜ聖バルテルミを惹き起こしたのか(乃至許容したのか)をどう表現するのかと思っていたが、それはあまりよく描かれていなかった。融和を求める考えが結構書き込まれていただけに残念。コリニーが息子の父親面したのが家族を守るマンマとして許せなかっただけでは弱いでしょう。コリニー暗殺教唆だけならともかく…

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    2015年04月20日
  • 八月の蜂起 小説フランス革命11

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    革命記念日と言えばバスティーユが陥落した7月14日だが、それは革命の始まりの勝利でしかなかった。
    革命各派の勢力争いを紡ぎつつ、1年後の8月。再びパリは燃える!。

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    2015年02月20日