佐藤賢一のレビュー一覧

  • 革命のライオン 小説フランス革命 1

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    世界史の教科書では1行になるが、その行間にこそ歴史がある
    ということでしょうか。

    ロベスピエールがどう変わっていくのか。
    結論はみんな知っているけど、そこに至る経緯が
    でてくる(もちろん小説だから事実とは違うが)

    次巻以降も期待。
    ちょっと読みづらいけどね。

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    2013年01月21日
  • シスマの危機 小説フランス革命 6

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    1791年、国民議会の主役であったミラボー死す。
    議会の暴走の歯止めの役割を国王に求め画策するが、
    その考え方はだれにも理解されず、志半ばで病に倒れる。
    さてこれから誰がフランス革命を導いていくのか?
    この巻の終盤は、今後の波乱を思わせる。

    見識も熱い思いもないが立場だけは恵まれている人間が、なにもかもぶち壊してしまう。そして歴史の流れが変わってしまう。
    ついつい今の日本を思ってしまう。

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    2012年03月03日
  • シスマの危機 小説フランス革命 6

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    ネタバレ

    ついにミラボーが亡くなる。ミラボーの臨終の際は感動的である。
    ミラボーこそ、革命の陰の立役者だ。また、革命が行きすぎないように抑えてきた常識者でもある。
    ミラボーのいなくなったフランスは、暴走し始めるのだ。

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    2012年02月25日
  • カルチェ・ラタン

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    パリ旅行のお供に買った本。

    はじめは、イケメンのマギステルに萌えたものの、その頭頂部がザビエル状態だとゆー描写に一気に萎えたことが印象深い…。
    忘れたころに、剃り上げる話とか挟まるしな。

    ザビエルはともかく、史実を絶妙に織り込んだ話は、おもしろかったです。
    初めは、「天才マギステルと愉快な仲間たち」なミステリ小話かと思っていたのですが、後ろに繋がる繋がる。
    中には微妙な部分もあったりしますが、エロ事方面な話題がてんこ盛りで流されていきます。
    あれだけ豪快に書かれると、反対にさらっと読み流せるんだなと痛感しました。

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    2012年02月22日
  • 双頭の鷲(上)(新潮文庫)

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    同著者の、英仏百年戦争を読んだ直後だということもあってか、少し長いという印象は抱くものの、楽しくあっという間に読めた。
    下巻の展開に期待。

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    2012年02月17日
  • 議会の迷走 小説フランス革命 5

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    この本を読んでいると、言葉が、演説が、如何に力を持っていて、人を動かすかというのがよく分かる。まさしく、歴史の大きな転換期に主役たちの言葉がどういう役割を演じるのか、興奮しながら読んでいる。

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    2012年01月26日
  • バスティーユの陥落 小説フランス革命 3

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    ネタバレ

     いよいよ最初の佳境。バスティーユ襲撃の前日から,ベルサイユ行進まで。ダントンとマラが登場。民衆側はかなり烏合の衆な気もするが,大きな力で歴史を動かした。
     武器が足りず,7/14に廃兵院から銃・弾薬などを入手,バスティーユを包囲する。パリには王の軍隊が入っており,さらなる武器を求めていた。交渉がうまくいかず,跳ね橋が降りたことで民衆が殺到,多くの犠牲を出しながらも,要塞側を降伏させる。報復の槍首など,行き過ぎがあるのは仕方ないか…。
     歴史小説を読んでていつも気になってしまうのは,事実はどうだったのかということ。デムーラン,ダントン,マラなど革命の有名人がバスティーユで戦っているのは,史実が

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    2012年01月13日
  • パリの蜂起 小説フランス革命 2

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    革命ってこんなかんじで始まるのかなぁ。昨年のアラブの春を思う。1789年7月12日で終わった。まもなく7月14日。次巻が楽しみ。

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    2012年01月13日
  • 聖者の戦い 小説フランス革命 4

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    なんとなく見えてきた感じがしてよい。

    タレイランが出てきて、俄然物語が立体的になったようだ。
    というのは、たぶん他人から見えるその人の姿と、その人の独白からうかがえるその人の姿のギャップが、とっても鮮明に感じられるからだろう。

    人は誰でも、自分はこうだと思っているのと、他人から見えるものとは異なっているし、周囲の人から立派だと思われていたって、内面は立派どころじゃないってことだってある。そしてその差を、自分なりに納得している人もいれば、自分に対してでさえ恥じて隠そうとしたりしている人もいる。

    もしかすると、人間のたたずまいというようなものは、実はそういうところで決まってくるような気がする

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    2012年01月12日
  • 聖者の戦い 小説フランス革命 4

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    フランス革命なんて、もう200年以上も前のことなのに、小説の形で読んでみるとすごい臨場感がある。社会状況が今の日本、世界と驚くほど似ていて、社会を動かす人間も、何も変わらないからかな。
    昨年のアラブの春を皮切りに、世界各地で既存権力や「持てる者」への民衆の反発が強まってる。大きな波は、これから世界をどう変えていくのか?という観点から読んでも、示唆に富んでると思う。やっぱり歴史から学ぶことは多いよな、まだまだ勉強することいっぱいあるな、と、痛感。
    にしても、この本の日本語は流れが変に感じる所が目立つんだけど、わたしが勉強不足だからなのかなあ…?

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    2012年01月09日
  • 革命のライオン 小説フランス革命 1

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     解説の池上彰が意外。第一巻は,財政難のフランスが特権身分への課税を模索するため全国三部会を召集,ネッケルが財務大臣に返り咲くあたりから,国民会議成立までの一年弱だが,解説では,フランス革命全般のことが書いてある。
     小説はやはり人物の特徴を思い切って描いているのですんなり頭に入ってくるな。ミラボーが中心で,ロベスピエールも主人公格。デムーランやシェイエス,タレイランなども登場して,ワクワクする。この年になると,歴史小説って,流れを知ったうえで楽しむものという感じ。

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    2011年12月25日
  • 聖者の戦い 小説フランス革命 4

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    革命というのはこういうものかというのがよく分かる。
    何もない所に何かを作るということが如何に大変か分かる。
    指導者たちの一人一人のあり方が全く違ったものに歴史を変えていくのかと。
    明治維新をああいう形にしたのは、幕末の志士たちのそれぞれの人物たちの総和が導いたものであり、フランス革命もしかりである。

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    2011年12月24日
  • バスティーユの陥落 小説フランス革命 3

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    1789年、パリ市民の暴動は、バスティーユを陥落させ、革命を成功させるが、暮らしは一向に改善されず、女たちによって国王の拉致される。
    パリとヴェルサイユの関係、国王と議員と市民の関係、状況が理解できて面白い。

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    2012年03月03日
  • バスティーユの陥落 小説フランス革命 3

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    ある種のミステリーである。如何にして、フランス革命が起こったか?計算されたものでなく、何かの勢いであったのか?
    ルイ16世は民衆を軽く見過ぎたのではないか、イギリスのような立憲君主国に導くことも可能だったのではないか?歴史はちょうと歯車が狂うと別の方向に行ってしまう。そういう意味では、本当にわくわくする小説である。

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    2011年11月23日
  • パリの蜂起 小説フランス革命 2

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    ネタバレ

    いよいよパリの市民が立ち上がります。
    ここではミラボーは完全に参謀役(なんせ倒れてばかりいるので)、ロベスピエールにいたってはその秘書状態です。
    後半はベルナール・デムーランの独壇場といいますか。
    しがない弁護士に過ぎなかった彼が、選挙にも落選し、うだつの上がらないことしきりな彼が、彼女にいいところを見せたいがために打った演説でペレ・ロワイヤルが沸く……。
    本当に小さな意地が、小さな欲が、時に大事件を引き起こすのだなぁと思わされます。真相て、実はそんなところにある。それが歴史の面白さでもあると思うのです。
    さて、この次はバスティーユ牢獄襲撃になるはずですが、どんな小市民が、どんな度胸をみせるの

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    2011年11月12日
  • 革命のライオン 小説フランス革命 1

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    ネタバレ

    おおお! するする読めました。
    フランス革命といえば『ベルばら』がベースになってしまっている(笑)ため、ミラボー伯爵がえらい男前で驚きます。
    けれどもこの話はミラボーが主人公ではないのですね。
    1巻目ではロベスピエールなのか。
    2巻目のデムーランもそうですが、ごくごく常識的で小市民的な彼らが、革命を引っ張っていったさまを実にドラマチックに描いています。
    ミラボー伯爵は彼が実行力であった頃から、どうやって世間を、軍を動かしていくのかを彼らに教えていく立場として描かれています。
    単行本2冊分を文庫3分冊にしているのは何とももどかしいところです。
    次の巻をまだかまだかと待つことになりそうです。

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    2011年11月12日
  • カエサルを撃て

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    カエサルに抵抗したガリアの偉大な首長、ウェルキンゲトリクスの話。歴史の敗者側で注目されにくいこの人物にスポットを当てて生き生きと描いている。ときどき出てくる過激な性描写は読者の範囲を狭めてもったいない気が・・

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    2011年11月06日
  • パリの蜂起 小説フランス革命 2

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    あまりよく知らない歴史だけに、読むうちにどんどん物語に惹きこまれていく。
    フランス革命の主役、ミラボーにロベスピエール、そして、第三の主役になるのか、デムーランが登場するが、カッコ良くない登場だ。
    次の巻が発売されるのが、楽しみだ。

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    2011年10月30日
  • パリの蜂起 小説フランス革命 2

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    ついに民衆が立ち上がり、フランス革命が始まる。
    この巻はロベスピエールの視点で語られる。
    恐怖政治のロベスピエールもこのときはまだ若かったのね、と思ってしまう。
    経済的な困窮から救ってくれる希望をだんだんとなくし、革命にいたる雰囲気が伝わってくる。
    いつでも革命は、経済的困窮から始まる。それは今でも変わらない。

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    2012年03月03日
  • カエサルを撃て

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    世界史が全然分からないままに読んだ。
    カエサルは名前を聞いたことがある程度。
    ブルータスってのは「ブルータス、お前もか」のブルータスか?と思いつつ読んだがその場面は出て来ず。
    ウィキで調べるとやはりこのブルータスでした。
    カエサルのウィキペディアが面白かった。

    引用↓
    カエサルには「ハゲの女たらし」という異名があり、彼の軍団兵たちも凱旋式の際に「夫たちよ、妻を隠せ。薬缶頭(ハゲ)の女たらしのお通りだ」と叫んだ。

    最悪のあだ名である 笑。

    しかしカエサルは実は凄いおっさんだった。
    (普通は知ってるのでしょうが…)

    またウィキ引用↓
    イタリアの歴史の教科書には「指導者に求められる資質は、

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    2011年10月28日