佐藤賢一のレビュー一覧

  • ナポレオン 2 野望篇

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    フランス革命の違った側面が生き生きと感じられる。生きたナポレオンと、現代に繋がるヨーロッパ諸国。この時期なのか、なぜ戦争でしか解決できないと思うのか。
    思うようにならないながら、目の前を冷静に、時には激しく乗り越えていく。時代も味方したのだろうが、天性の戦略家であり戦術家でもあったのだろう。

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    2022年10月29日
  • ナポレオン 1 台頭篇

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    才覚と熱意が両輪になって、時代背景も手伝いみるみる出世。

    それでも師と仰ぐ人に裏切られることもままあり。
    見かけほど立派なわけじゃない。
    これぞ大人物と思いたい輩が勝手に、思い込むだけだ。つまりは甘えだ。と、自らを反省。
    イタリア戦戦では引き際が肝心と、真っ先に和平へと。経験を積むたびに冷静な判断を下していく。
    フランス革命も、ナポレオンの側から見ると、王党派と議会派の戯れにしか見えない。つまりは、権力を持つたいという人々のたたかい。
    ナポレオンを通して、19世紀前半のヨーロッパを深く理解できる気がするが、今も変わらない世界に生きているのか。

    それにしても人間味溢れるナポレオン。筆まめかと

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    2022年08月14日
  • 英仏百年戦争

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    国民と国家という意識が当たり前では無いという前提から考えると納得がいくことも多く、今は当たり前だけど当時は、と何事も疑ってみることは大切だと感じた。
    また、なぜ英語の中にフランス語由来の単語が多いのか、の理由の一つが分かったような気がする。

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    2022年06月04日
  • 女信長(新潮文庫)

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    内面描写が濃い!

    実は女である信長こと、お長の心情が綴られていく過程が濃厚。
    かなり唯我独尊な女性として描かれており、英雄的側面より女として俗っぽい内面が意外で楽しめる。
    合戦描写なんかはむしろシンプルに流している感だが、そのぶん信長の心理描写に重きを置いている。あと南蛮式軍隊の解説も細かい。
    男女の逢瀬を流す相手は斎藤道三から始まり、柴田勝家、浅井長政、明智光秀とけっこうバラエティに富んでます。まあ直接的なSEX描写はほとんど無いんですが。

    ラストは本作の設定を生かして意外な結末。

    #深い

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    2022年09月29日
  • 世界史のミカタ

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    シリーズの「歴史のミカタ」に続いて読んでみました。世界史のミカタと言ってもユーラシア史で、両端の日本、ヨーロッパと、真ん中の遊牧民族の対比を軸に思索を進めます。
    その施策の幅が読んでいて楽しいのですが、最初に軸を決めてなかったらもっと幅が広がったのではないかとも思うのです(発散しすぎて何もまとまらない可能性もありますけど)

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    2022年02月24日
  • 王妃の離婚

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    表紙のデザインから予想するより面白かった。

    中世近世?ヨーロッパ の背景に明るくないので、気後れせずに読めるのか少し心配しつつ、面白く思えたら読書をするのに好きな時代背景が増えていいなぁと期待して読んだ。

    主人公の人物像は、現代日本男性なのではないかと思うぐらい、現実よりに思えた。不利な裁判をオセロのように、主人公側に有利に持っていく快進撃はテンポ良く痛快。

    途中でもっと時代背景を知りたいと思い、wikiで検索したり、舞台になっていたフランスの協会等を画像検索したり、映画「アンブーリンの姉妹」、ドラマ「ボルジア家 愛と欲望の教皇一族」を観たりして、この本を中心に新たな興味に出会えた事も満

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    2021年10月20日
  • ラ・ミッション 軍事顧問ブリュネ

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    最近上映中の幕末映画にもでていたジュール・ブリュネが主人公のお話。
    エスプリを重んじるブリュネは読んでいて好感が持てる設定で、またフランス人の視点から幕末の政治情勢と日本人の気質を解釈して描いているので、他の幕末を題材にした小説とは異なる読み応えがあるかと思います。

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    2021年10月18日
  • カエサルを撃て

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    その場に身を置いたような読後感。征服される側からの物語に引き込まれてました。
    この本を読んだ後、「ローマ人の物語」を読み、また違ったヴェルチンジェトリクスに会いました。

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    2021年09月22日
  • 傭兵ピエール 上

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    上巻時点では歴史の流れに乗って悲劇に向かう冒険活劇といったところ。現代人の感覚的についていけない部分はやはりあるが、その溝をこそ楽しむべきなのだろうとは思う。

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    2021年09月07日
  • 王妃の離婚

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    ネタバレ

    AA作品から逆流して読んだ原作。そんなわけで展開は知っていたのだが、この作者の情景→短い会話→詳細な説明という文章のパターンが思った以上に好みに合って面白かった。というか歴史的背景とか抜きにすればほぼ現代的リーガルドラマなので読みやすいったらありゃしない。

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    2021年09月03日
  • ブルボン朝 フランス王朝史3

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    事実は小説より奇なり、とよく言うが。所々、事実の羅列が怒濤のように続く箇所もあったけど、途中、事実関係や人物の繋がりを整理したい所や(なにせ同じ名前のヒトだらけ!)、少し立ち止まって考えたい所や派生事項をググって確認したい所やあったんだけど。とにかく続きが気になって気になって、先に先にと読み進めてしまった。ミステリじゃなくてこういうの、あまり経験ないかも…。

    特に面白かったのは、ルイ14世の第3章。鉄道も蒸気機関もない、地理的中央集権化の困難だった時代に、ナショナリズムを高揚させることが意識の中央集権化に繋がる…と本当にルイ14世が考えたかどうかは疑問だけど、結果として花開いたヴェルサイユ文

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    2021年08月13日
  • 遺訓(新潮文庫)

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    沖田総司の甥にして、天然理心流の遣い手たる沖田芳次郎は旧庄内藩の重臣から薩摩藩の西郷隆盛の警護を依頼される。西郷の護衛者となった若き剣豪の運命は・・・?旧敵・西郷隆盛と庄内武士が結んだ、絆。

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    2021年08月02日
  • 黒王妃

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    面白かった

    カトリーヌ・ド・メディシスと言えば黒衣、ノストラダムス始め怪しげな予言者や占星術、サン・バルテルミの虐殺、と陰鬱なイメージが浮かぶけれども、こちらの作品では一人の女性としてのカトリーヌ・ド・メディシスが描かれていて面白かった。
    中世王室舞台なので、同じ名前の人物が多いのと、時代が過去と(作中の)現在とがない交ぜになるので、ちょっと混乱仕掛けるので、間をおかずに一気に読んでしまった方が面白いと思います

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    2021年06月16日
  • テンプル騎士団

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    様々な伝説が時にオカルティックにすら語られるテンプル騎士団の実態を、細かな事実を積み重ねながら紐解いていく、まさにテンプル騎士団の総合ガイドブックのような本。澁澤龍彦の「秘密結社の手帳」でテンプル騎士団のことを知った身としては、なるほどあの事実の裏にはこういう事情があったのかと、話の辻褄が合う感覚を得られたのはよかった。

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    2021年05月28日
  • ハンニバル戦争

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    ずっと前から読もうと思いながらも積んだままになっていた本。
    『(第二次)ポエニ戦争』とせずに『ハンニバル戦争』としているところがポイント。ローマがカルタゴを抑え込んだ凄さではなく、ローマを長く苦しめたハンニバルの脅威を強調して描いている。ホントにもうしつこいくらいに。
    物語の視点はスキピオの方。ハンニバルとの直接対決が最後の方で、しかも序盤は敗けが続くのでなかなか盛り上がらない。その辺りは仕方のない部分ではあるけれど。
    ともあれ歴史物は面白い。他のも読みます。

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    2021年05月23日
  • 王妃の離婚

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    どうしようもないフランス王、ルイ十二世から離婚裁判をおこされた“醜女”ジャンヌ王妃の実話をベースにした物語。絶対不利な状況で弁護人に雇われたのは、舌鋒鋭いながら過去にトラウマを持つフランソワ。細かな心情を執拗に描き出す佐藤賢一氏らしい作品は、ハマらないと読むのが辛くなるが、この作品はどんどこ読みたくなる展開に、執拗な描写が見事にハマって、調子良く読み進めることができた。ラストの仕掛けもわざとらしくなくドラマチックで、ハリウッドで映画化したら面白そうと思ってしまった。

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    2021年05月23日
  • 遺訓(新潮文庫)

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    沖田芳次郎という実在ではあるが、歴史上主流ではない人物を中心に据えて、庄内と薩摩、中央政府と地方、権力の勝者と敗者が絡み合う微妙な構図をうまく仕上げた作品かと思った。
    これを読む前、伊東潤の『西郷の首』を読んでいたことから、大久保暗殺のところは、読み比べな感じで、面白く読み進めた。

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    2021年01月30日
  • カペー朝 フランス王朝史1

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    面白かった!ユーグ・カペーから始まった簒奪王朝が、代を重ねる毎に実力と品格を備えていく一代記。読み応えが素晴らしく、学校の世界史では学べない細かな出来事や魅力的な登場人物を知ることが出来た。

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    2020年10月31日
  • 革命のライオン 小説フランス革命 1

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    小説というだけあって読みやすいです。主にミラボーとロベスピエールを中心に話が進みます。
    「第三身分とは何か。ーすべてである。」そこに革命の始まりが感じられました。

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    2020年10月17日
  • カポネ 下

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    ネタバレ

    本書は、2部構成となっています。第1部はアル・カポネの立志から栄華をカポネの視点で描く。取るに足らない(しかし才はある)貧民街のイタリア系移民が、如何にして、不俱戴天の仇であるアイルランド系移民と闘争し、裏社会に身を投じそして頂点を極めるに至ったか。そして、多くの映画、劇、活字のイメージと異なるありのまま"人間"としての彼が、人々に好まれ羨望の眼差しを向けられるように至ったかが綴られています。

    "イタリア人の誼でな" (引用:『カポネ 上』角川文庫、p.149)
    "なあ、マーク、この俺も言わせてもらうぜ。「俺のために、いつか力になってくれとな

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    2020年05月24日