佐藤賢一のレビュー一覧
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・英仏百年戦争はフランドルの羊毛貿易問題、ボルドーの葡萄酒貿易問題、なかんずくアキテーヌの領有問題、フランス王位継承問題等々を争点として、中世末に行われた(1337年〜1453年)。序盤は圧倒的なイギリスの優勢で進んだ。クレシーの戦い(1346年)、ポワティエの戦い(1356年)で立役者となった軍事的カリスマ、エドワード黒太子の活躍で勝利。十五世紀に突入するにつれ、フランスは国土の半ばを占領され、国家存亡の危機となるが、オルレアンの攻防(1428年〜1429年)で救世主ジャンヌ・ダルクの登場(これは後世に大部分が創作されたもの)により勝利を収め、そこからフランスの快進撃が始まる
・英仏百年戦争 -
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かの十字軍で有名なテンプル騎士団について書かれています。騎士の代表ともいえる彼らの実態について、またそのように見られる理由について、成立過程から解散までを読むことで知ることができるように書かれています。その圧倒的な強さと影響力について知ることができます。
彼らがいたからこそ、十字軍の最中でも聖地巡礼ができたし、その安全も担保できたこと。それだけの強い力を持っていたこと。それゆえに邪魔に思われることもあったこと。それゆえに、最後は滅びなければならなかったこと。
領主や宗教が強さを持った時代から、国という単位がそれに代わる時代を迎え、その過渡期に勢力を持ち、消えていったテンプル騎士団は、想像通りに -
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フランシスコ・ザビエル、イグナチオ・ロヨラ(作中ではイニゴ・デ・ロヨラ)更にはノートルダムのせむし男・カジモドまで登場。パリ大学を中心舞台にし、なにやら神学論争まで盛んに出てきますが、読むのに苦労するほどのことはありません。
主人公のドニ。泣き虫で落第生で小男、何の取り柄も無さそうです。一方で相手役のミシェル。頭脳優秀で美男子で大男で女にもてて喧嘩に強い不良。しかも元を正せば貴族の息子。その対比で事件を解決します。
ミシェルがホームズ、ドニがワトソンの役廻り。しかしこのドニ、何の取り柄も無いようで、向上心と人を思う心はたっぷりです。そしてユックリながら確実に成長していきます。一方のミシェル