佐藤賢一のレビュー一覧

  • テンプル騎士団

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    名前は知っていたが、実はよく知らないテンプル騎士団に詳しくなった。単なる「騎士団」ではないんだな。読むと「なるほど」と唸る。

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    2019年01月25日
  • 日本の1/2革命

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    フランス革命と民主党政権交代を対比して描く。
    民衆が立ち上がるプロセスにはどの時代も似たところがある。
    フランス革命は成功ではなく、むしろ失敗、フランス国民は当時を触れたがらないという言及が驚いた。

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    2019年01月14日
  • テンプル騎士団

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    十字軍時代に誕生した多くの騎士修道会の一つ、空前絶後の影響力を持つ騎士団がありました。
    それがテンプル騎士団で、国王や教皇だけでなく聖ヨハネ騎士団やチュートン騎士団をも凌駕するものでした。
    修道会であり、軍隊であり、農地であり、銀行であり、世界最大の地主だったのです。
    彼らは一体何なのか、歴史小説家の筆致によって綴られます。

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    2018年12月30日
  • テンプル騎士団

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    12世紀から14世紀のこの時代の西洋の知識は全然自信がなかったが、非常にわかりやすく読めた。
    この時代はキリスト教とイスラム教の対立が世界を二分しており、国という物よりもどちらの宗教を信じているかが人々の中心だった。
    テンプル騎士団が常備軍であり、領主であり、銀行であったということは驚きだった。
    作者の小説を読んだことがないけど、『王妃の離婚』とかおすすめらしいから読んでみよう。

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    2018年12月06日
  • 英仏百年戦争

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    百年戦争の入門書として最適な良書。

    まず、現在語られている歴史は、国民国家の時代を生きる我々の価値観に合わせて作られたモノだと筆者は述べる。
    英国の最初の王朝はフランス人によって作られたものであり、英仏百年戦争の序盤はフランスのお家争いであったのだ。
    これは中々衝撃的な内容であった。

    その後、国民国家としてフランス、英国が成り立つ過程を丁寧に描いている。

    入門書としてだけでなく、歴史を学んだ人でも面白いと思える良書であった。

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    2018年11月28日
  • テンプル騎士団

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    テンプル騎士団が圧倒的な力を持ちながらもフランス王の前に屈したこと,街道や運輸を整備し守ったこと,銀行のような存在だったこと,常備軍だったことなどその特長が,物語を語るように語られ興味深かった.

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    2018年11月26日
  • 英仏百年戦争

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    ・英仏百年戦争はフランドルの羊毛貿易問題、ボルドーの葡萄酒貿易問題、なかんずくアキテーヌの領有問題、フランス王位継承問題等々を争点として、中世末に行われた(1337年〜1453年)。序盤は圧倒的なイギリスの優勢で進んだ。クレシーの戦い(1346年)、ポワティエの戦い(1356年)で立役者となった軍事的カリスマ、エドワード黒太子の活躍で勝利。十五世紀に突入するにつれ、フランスは国土の半ばを占領され、国家存亡の危機となるが、オルレアンの攻防(1428年〜1429年)で救世主ジャンヌ・ダルクの登場(これは後世に大部分が創作されたもの)により勝利を収め、そこからフランスの快進撃が始まる
    ・英仏百年戦争

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    2018年11月04日
  • ダントン派の処刑 小説フランス革命17

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    ネタバレ

    ついに、ダントン派が粛清の対象に。
    とうとう、物語は語り部を失う。
    そして、最大の懸念材料であるダントンを処刑して革命派はよりいっそう安泰となるはずが…

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    2018年10月14日
  • 革命の終焉 小説フランス革命18

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    ネタバレ

    ダントン派をギロチンに送り、安泰のはずが、公安委員会の内紛と革命に疲れた民衆に支持を失って…
    「なぜ…」
    サン・ジュスト「パリに気骨者はもういません。」
    サン・ジュスト「我々が断頭台に送りましたから」
    そして、革命は終わり、新たな主役が出てくるのだが、それはまた別のお話。

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    2018年10月14日
  • 戦争の足音 小説フランス革命9

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    ルイ16世とジャコバンクラブがそれぞれ真逆の思惑から主戦論を。地元に帰って地方(国境地帯)の現状を把握したロベスピエールが反戦演説で孤立。反戦で共闘するかと思いきや、三頭派のバルナーブが自ら退場。あとサン・ジュストが初登場!(前回は手紙だけ)

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    2018年10月14日
  • フイヤン派の野望 小説フランス革命 8

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    脱出に失敗したルイ16世が抱いた思惑を、ブルジョア有力議員の思惑が乗り越えてゆく。「逃亡」を「誘拐」とすり替え、憲法友の会(ジャコバンクラブ)内の三頭派(主流派)とラファイエットの1789年クラブが合流し、憲法友の会(フイヤンクラブ)として主流派となり強引に反対派を粛清していく。ルイ16世の大尉を求める署名活動を行った在野のコルドリエクラブを虐殺した(シャン・ドゥ・マルスの虐殺)ああ、こんな展開が先にあったからジャコバン派の恐怖政治が起きたのかと納得(この辺りは全然わかってない)

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    2018年10月14日
  • 議会の迷走 小説フランス革命 5

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    ラ・ファイアットの天下来た!と思いきやそうでもなく、驕れるラファイアット久しからず。をほのめかしつつもその時はまだ来ず。ミラボーとタレイランも、なかなか主導権を握るには至らず・・・そして、サンジェストとフーシェがちらっと出てきたり!でも、ミラボーの残り時間が少ない事も示唆されてきた・・・

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    2018年10月14日
  • 聖者の戦い 小説フランス革命 4

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    有能なのに、生まれから恵まれすぎて苦労した事がないので相手の立場で考えられないとか、めちゃくちゃ嫌な奴だなw>タレイラン
    そして、ロベスピエールの生真面目さがミラボーと別の道を歩ませる

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    2018年10月14日
  • バスティーユの陥落 小説フランス革命 3

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    一巻二巻と心地よく読めたので、三巻が待ち遠しかった。ミラボーからデムーランに主人公が映るのかと思いきや、デムーランは主人公たりえない。むしろ彼女に気圧されてるしwロベスピエールもおどおど塩飽なったけど、主導権握るような感じはまだない…

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    2018年10月14日
  • テンプル騎士団

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    かの十字軍で有名なテンプル騎士団について書かれています。騎士の代表ともいえる彼らの実態について、またそのように見られる理由について、成立過程から解散までを読むことで知ることができるように書かれています。その圧倒的な強さと影響力について知ることができます。
    彼らがいたからこそ、十字軍の最中でも聖地巡礼ができたし、その安全も担保できたこと。それだけの強い力を持っていたこと。それゆえに邪魔に思われることもあったこと。それゆえに、最後は滅びなければならなかったこと。
    領主や宗教が強さを持った時代から、国という単位がそれに代わる時代を迎え、その過渡期に勢力を持ち、消えていったテンプル騎士団は、想像通りに

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    2018年09月24日
  • テンプル騎士団

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    十字軍とテンプル騎士団。本書はテンプル騎士団が逮捕される13日の金曜日から始まる。
    設立当初は困窮するばかりだったテンプル騎士団。地方の権力者の支持を得て軍事力、そして経済力を増していくことになり一国の王たちとも渡り合うことになる。常備軍としての騎士の顔と聖職者としての顔。武士が権力を握った当初の平家の話と似ていると感じる部分もありました。平家の基盤を弱くしたのも公家や白河上皇との対立だった訳だし。

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    2018年09月21日
  • テンプル騎士団

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    十字軍で有名なテンプル騎士団が中世において、銀行の役割も果たす超国家的な存在であったとは驚きである。また、その末裔が新大陸を発見したり、フリーメンソンを結成した可能性があるという。まさに歴史のロマンである。

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    2018年09月02日
  • 日本の1/2革命

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    タイトルに惹かれて購入。
    内容はフランス革命を題材としながら、日本や諸外国の革命、改革を斬るというスタイル。
    フランス革命についてもっと知りたくなりました。
    フランス人は「王を殺したこと(革命の後半戦)」に対してトラウマを持っていることも初めて知りました。

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    2018年04月04日
  • 王妃の離婚

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    ぺこさんご推薦の本です。
    いやいや、なかなか楽しめました。この作品だけ捉えればリーガルサスペンスになるのかな。なかなか迫力のある法廷シーンです。
    バランスがいいのでしょうね。単に法廷シーンだけでなく、当時の社会情勢・背景が適切に交えられ、更に本人の恋愛体験なども織り込まれ、渾然一体となって話が進みます。西洋史などというものにちっとも興味が無いのですが、そんな事を一切のハンディーと感じさせず、楽々と読めてしまいます。

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    2017年10月30日
  • カルチェ・ラタン

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    フランシスコ・ザビエル、イグナチオ・ロヨラ(作中ではイニゴ・デ・ロヨラ)更にはノートルダムのせむし男・カジモドまで登場。パリ大学を中心舞台にし、なにやら神学論争まで盛んに出てきますが、読むのに苦労するほどのことはありません。
    主人公のドニ。泣き虫で落第生で小男、何の取り柄も無さそうです。一方で相手役のミシェル。頭脳優秀で美男子で大男で女にもてて喧嘩に強い不良。しかも元を正せば貴族の息子。その対比で事件を解決します。
    ミシェルがホームズ、ドニがワトソンの役廻り。しかしこのドニ、何の取り柄も無いようで、向上心と人を思う心はたっぷりです。そしてユックリながら確実に成長していきます。一方のミシェル

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    2017年10月30日