佐藤賢一のレビュー一覧

  • 王妃の離婚

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    これは面白かった!!

    佐藤賢一氏の小説は初読み。歴史書である新書『テンプル騎士団』が面白かったので読んでみました。

    ヨーロッパの歴史を舞台にしたエンタメ小説。
    ちょっと下ネタ満載なのでR15指定してもいいくらいですね。
    でも面白い。

    この時代ってキリスト教がすべてにおいて優先されるので裁判も教会が仕切っていたのですね。勉強になる。

    いわゆる離婚裁判なのですが、この当時のキリスト教では離婚は禁じられています。
    ではどのように離婚を?となりますが、そこは抜け道があります。

    その結婚は最初から無効だったのだ!

    と唱えるわけです!

    ・・・ってそりゃ詭弁だろ!

    いろいろとツッコミどころ満

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    2021年06月08日
  • 英仏百年戦争

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    大学の一般向け講座を受講した際に勧められた著作。

    非常に読みやすく、わかりやすい。

    概説書としての側面もありながら、専門性もある。

    『百年戦争』の考え方、国民国家を基軸とする歴史の考え方をもう一度捉え直す著作である。

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    2021年03月20日
  • 遺訓(新潮文庫)

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    明治時代の初め頃、明治6年頃から明治11年頃を背景とした時代モノの小説である。
    「明治6年頃から明治11年頃」?この時期というのは、“征韓論”という論争、政争が在って、明治政府の大物達が下野してしまい、士族反乱も相次いで起こるが、最大にして最も苛烈であった“西南戦争”が発生し、戦後に政府の主要な指導者であった大久保利通の暗殺事件が起こっている。
    明治時代には様々な分野で色々な事が起こっている訳だが、「明治6年頃から明治11年頃」というのは殊更に劇的な時期かもしれない。
    本作には何人かの視点人物が据えられているのだが、最も主要な視点人物は幕末期に<新徴組>(しんちょうぐみ)の隊士であったという青

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    2021年02月20日
  • 英仏百年戦争

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    フランスを舞台にした歴史小説を得意とする佐藤賢一氏による百年戦争の概説書である。

    百年戦争は、現代の主権国家体制に馴染んだ我々からすると、つい安直にフランスとイングランドが戦った戦争である、と思い込みがちである。
    そう思い込むと、大変分かりづらくなるのが百年戦争である。

    本書は、百年戦争以前にはいわゆる国家としてのフランス・イングランドは存在しなかったという前史を確認することから始まり、この百年の争いを通じてナショナリズムが芽生えていったとの結論で終える。
    元々、読みやすい文章を書く人だが、全体が上記のあらすじに支えられているため、茫漠としていた百年戦争の輪郭が読むほどに浮かび上がるようだ

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    2020年11月17日
  • 戦争の足音 小説フランス革命9

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    秒だった

    市民の冠で子供を抱くシーンやバルナーヴとの別れのシーンは小説ならではで、浪漫のある会話で面白い。
    我々はこの先の歴史を知ってしまっているだけに、続きの頁を捲る手が重い。


    サン=ジュストの登場のタイミングは、意図的なのですよね?

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    2020年10月12日
  • 新徴組(新潮文庫)

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    フランスを舞台にした歴史小説の大家である佐藤賢一氏の「珍しい」国内もの。もともと幕末ものの読み物にしばしば「庄内藩」という名称が出てくることが気になってはいた。なぜ東北のそれほど大きくもない藩が江戸で警察のような仕事をしていたのか、それを知りたくて本書を開いた。
    面白い!自分にとっての歴史知識の空白部分を埋めてくれたばかりか、戦場の描写はアクション映画さながらの手に汗握る緊迫感。結末が分かっていながら「もしかしたらこのままいけるのでは」と期待させてしまうのは、類稀なる著者の力量なのだろう。久々に読み応えのある小説を読んだ。

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    2020年09月26日
  • ジャガーになった男

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    己の夢を追いかけて追いかけて見事に散った情熱の武士のお話。どうしても女性の心情に寄り添ってしまうのでこんな男は最低だと思うけど。自分勝手でストイックで仲間思い、夢みがちで寂しがり屋で惚れっぽくて、どうしようもなく魅力的なんだろうなぁと思う。

    最期の死に様はあっぱれだったけど、死をもってしか満足できない生き様には少しかなしくなった。男のロマンってこういうことなのかなと思った。

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    2020年05月24日
  • ブルボン朝 フランス王朝史3

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    作家、佐藤賢一によるフランス王朝史。歴史学者ではない小説家ならではの表現が連発の「楽しんで読むフランス史」といった感じ。どこまで史実なのか混乱するが、新書といえど小説家が書いているのだから、全て事実のはずがないと知ったうえで読むべきだ。

    アンリ4世から始まったフランス王家ブルボン朝はおなじみのルイ一族が登場。太陽王ルイ14世で全盛期を迎える。一族はフランス革命、ナポレオン皇帝誕生を経て滅亡したかと思いきや、意外にも亡命先でしぶとく生き残り、復活のチャンスを待つ。ナポレオン失脚後、奇跡的にルイ18世は王として復活し、彼を含めた3人の王を経て、フランスは共和制へ移行。ブルボン朝はフランス最後の王

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    2020年03月16日
  • ヴァロワ朝 フランス王朝史2

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    カペー朝から続くフランス王朝史第二弾。
    先にカペー朝、ブルボン朝を読み終わっているが、
    ヴァロワ朝が一番面白い

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    2020年01月24日
  • ブルボン朝 フランス王朝史3

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    ブルボン朝の始祖アンリ4世からルイ16世および王政復古後のルイ18世、シャルル10世、ルイ・フィリップの年代氏。アンリ4世が獅子奮迅の働きでヴァロワ朝末期のユグノー戦争の後始末をまとめる。それ以降は、王領以外のところへの支配力をアンタンダン制と呼ばれる地方政治のチェックを官僚化によって強化し、徴税能力を高める、またルイ14世以降特に国家の文化的威信を高め、中央集権化を完成させる。また特徴としては、歴代の王の在位期間が長い。30年弱とヴァロワ朝より10年近くのびた。またリシュリュー、マザランといった優れた宰相がいたことも幸いした。文化への継投が啓蒙主義を保護し、結果としてはフランス革命を促した側

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    2020年01月09日
  • 英仏百年戦争

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    いわゆる英仏百年戦争を前史・後史含めた全体を叙述した一冊。戦争を通して変容する国家観についての考察や、ジャンヌ・ダルクについての詳述など興味深い点が多い。前に読んだヴァロワ朝と記述がかぶる点も多いけれど面白かった。

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    2019年12月20日
  • ブルボン朝 フランス王朝史3

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    フランス王国 ブルボン朝の通史。宮廷内の様相にかなりのページが割かれており、文化こそがブルボン朝の求心力の源泉であることが書かれていて興味深い。フランス絶対王政のイメージがちょっと変わった。

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    2019年12月18日
  • ヴァロワ朝 フランス王朝史2

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    フランス王国 ヴァロワ朝の通史。初代の王位継承を切っ掛けに勃発する英仏百年戦争から始まり、激化した宗教戦争の最中に終わるまで。戦争の歴史でもあるけど、同時に王朝の内部が変革されていく様は興味深かった。

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    2019年12月13日
  • カペー朝 フランス王朝史1

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    フランス王国 カペー朝の通史。フランス王国が一地方勢力から欧州の強国へと成長していく過程が分かりやすく書かれていて、入門書として優秀だと思う。

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    2019年12月10日
  • ヴァロワ朝 フランス王朝史2

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    カペー朝と違い、前提としてフランス王国が存在するところから始まったヴァロア朝、百年戦争も乗り切り、フランスという(地域的な区分)入れ物に、フランス王国という中身が充填され、フランス王国が名実ともに成立して…と思ったモノの、宗教戦争、宗教戦争、宗教戦争……

    なるほど、「絶対王政」が必要とされた理由が理解できた。
    ただし、どうやってそれを実現するのかは、ブルボン朝に託された。

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    2019年12月08日
  • ハンニバル戦争

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    こんな天才軍略家がかつていた

    世界史を学ばなかった私にとっては名前しか知らない人物。ハンニバル・レクターの方を先に知ったぐらい(笑)。天才的軍略を発揮するカルタゴの将軍ハンニバル。それに対抗するローマの若き司令官スキピオ。相手の虚を突き、裏をかき、布陣を駆使して知略軍略の限りを尽くした戦いはまさに名勝負。終始スキピオ視点で語られるため、ハンニバルの人物像や思考もすべてスキピオの憶測に過ぎず、結局ハンニバルの実像はよく分からないままだが、かえってそれが不気味さと恐怖心を増幅させる絶妙な効果をもたらしている。

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    2019年11月17日
  • ブルボン朝 フランス王朝史3

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    著者のペースに随分慣れてきて、フランス史特有のややこしい人間関係も少しはわかるようになった。
    加えてもう一つ印象的だったのは、フランス革命が否定的に描かれていたことである。一昔前では考えられないことだ。

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    2019年09月16日
  • ヴァロワ朝 フランス王朝史2

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    直木賞作家が綴るフランス史。英仏百年戦争からユグノー戦争に至るおよそ260年の歴史です。日本で言えば鎌倉末期から秀吉の時代までですね。カペー朝で封建社会が確立したフランスですが、ヨーロッパ唯一の超大国として、規模が大きくなりすぎうまく機能しなくなります。財政上の問題もあり中央集権国家を目指します。しかし王権が弱く身内からも離反が相継ぎます。中央集権に不可欠な王や国家のカリスマは次のブルボン朝を待たねばなりません。諸侯の集まりでしかないフランスが、国としての自覚を持とうとする姿はダイナミック!

    王朝が交替するということ
    幸運王フィリップ六世(一三二八年~一三五〇年)
    良王ジャン二世(一三五〇年

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    2019年11月16日
  • カペー朝 フランス王朝史1

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    「今から逆算すると、フランスはカペー朝から始まった」と言えるのだろうが、

    よくぞこの「自称 王」から始まって国家になれたものだなあと。
    ただし、カペー朝は「創業」だけでその役割を終える。
    ここから先に行くには、もはや「ファミリービジネス」では続かないのだ。(いや、相対的にはファミリービジネスの域を超えていたからこそ、ここまでこれたのだが、ここから先の段階に進むには、更なる組織化が必要不可欠)

    東フランク王国が、神聖ローマ帝国となり、ドイツ統一は遅れた。
    中央フランク王国は、教皇庁の強い影響なのか、やはりイタリア統一は遅れた。
    西フランク王国が、混乱の中からいち早く統一国家への道を歩んだのは

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    2019年07月28日
  • ハンニバル戦争

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    500頁超の大作であるが、1章ずつが寝床で読むにはちょうどいい分量で、毎晩楽しみに読んだ。
    カルタゴのハンニバルが、どれほど大きな脅威をローマ帝国に与えていたかということも、よくわかった。

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    2019年07月23日