佐藤賢一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
はいっ!ということでシブがき隊の楽曲を文字ってタイトルとしたわけですが、この『カポネ(上)』という作品、渋い表紙とは裏腹に、どこか滑稽で人情に厚い一人の若者が、禁酒法時代のアメリカはシカゴでギャングスターへの階段を駆け上っていくサクセスストーリーとして読むことができるご機嫌な作品です。
人を押しのけて生きるより、ひっそり慎ましく生きたいとか、ナンバー1にならなくてもいい、もともと特別なオンリー1だからと、努力するまえにあきらめる癖のついちゃった人に是非読んでもらいたい、とびきりの1冊です。
この本を読めば、人生は強引にいかないと切り開けないという教訓を得られること請け合いです。
では、どうぞ、お読みください!
…ということで完全にふざけて書いてますが、作者もたぶん、カポネに対して愛着を持ってこの小説を書いていると思う。
確かにカポネは犯罪に手を染めていくわけだが、自分のためというよりは「ファミリー」を守るためという大義のために行動している。なんか国家に盾突いている義賊のようなところがある。まともな仕事の斡旋とか教育支援とか、食糧支援とかも積極的に行うし、悪いことして稼いだ金だけど、良いことにも使っている。どこまで本気だったかわからないが、シカゴにカポネを頂点とする治外法権国家を夢見ていたんじゃなかろうか。将門みたいな奴かな…
そう考えると、下巻であきらかになるが、カポネの最期はちょっと可哀そうに思える。悪行の報いと言えばそれまでだけど。
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Posted by ブクログ
ついに第一部完結!
といっても、完結した感じがしない!
第二部に続く・・・といった感じ。
ついに革命は国内の問題から外国への戦争へと向かっていく不穏な過程が描かれている。
9巻はほとんどがロベスピエールの視点。
純朴・潔癖なサン・ジュストとロベスピエールの関係が、革命当初のロベスピエールとミラボーの関係のようで興味深かった。
まだミラボーの存在が色濃く後を引いていて、死してなお様々に影響を与えている・・・。やはり偉大なるかな、ミラボー。
あ、そうそう、ルイ16世が、逃亡時のお間抜けキャラから少し落ち着いてきたところも見逃せない。
文庫版第二部も毎月刊行予定になるんだろうから、楽しみだ! -
Posted by ブクログ
球戯場の誓いによって、憲法を制定するまで解散しないと宣言された国民議会(後に憲法制定国民議会と名称変更)は国王の軍隊によって威圧され、しかも大衆の支持高い平民大臣のネッケルが財務長官を更迭される。相次ぎ行われる既得権益者の仕打ちにパリの市民が暴発。デムーランは「武器をとれ!」の演説でパリ市民の蜂起を促す。若き日のコンプレックスの塊のデムーランだが、作品後半に、先導者に変貌していく彼の目線で描かれたパリ蜂起の模様にぐいぐい引き込まれていった。
気になった言葉たち
★ときの権力者は民意に迎合しやすい。
★つまるところ、巨大な革命というものは、しばしば大して冴えない理由から始まってしまうものなのです。
★民衆の力は確かに途方もない。しかしながら、熱しやすい半面で冷めやすく。ほんの小さな理由で熱狂するくせに、少し目先を変えられると、生死にかかわるくらいの大問題も簡単に忘れてしまう。