佐藤賢一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
歴史小説家は、人を描く、歴史学者は、サイエンスとして歴史を事実に基づいて分析する。
誰もが、歴史家になってよい。歴史家は、今の時代をいい時代か悪い時代か、自分の価値観で判断する。
歴史とは、対話だ。イデオロギーも、歴史なくして強くなることは、できない。という内容でした。
著者の作品は、とても好きなので、小説を書く際のやり方が分かり面白かった。
どんな時代でも人は、変わらないものがあると思って小説を書いているが、そうでなくなってきている。戦争がいつまでもある、結婚や子供をもつことを望まないという人たちが増えている。との著者のあとがき。それも大きな流れでいえば、それほどの変化じゃない気がした。面白 -
Posted by ブクログ
最初は延々と歴史学者と歴史小説家の違い、歴史との向き合い方、事実と創造の区別など、あまり興味がないテーマだったので、とりあえず読み通すことが目的で読んできたが、『史観』の話題が出てきたところから俄然面白くなり、最後はズシリと重い言葉を投げかけられて、受け止めきれずにいる。
司馬史観、皇国史観、唯物史観、いろいろな史観が提示されてきたが、歴史小説歴史書を好んで読むならば、自分なりの史観を持つべきであると。そして佐藤氏が30年余にわたり歴史を書き続けてきてたどり着いた真理とは「人間は戦争をしたがる、際限なく戦いたがる生き物なのだ」ということだ。力の強い者が総取りする弱肉強食の世界が人間の本質か -
Posted by ブクログ
読んだ本 赤目のジャック 佐藤賢一 20251029
「小説フランス革命」で読むようになった作家。小説というよりは歴史の紹介って感じだったけど、「傭兵ピエール」なんか読むとしっかりと小説なんだよな。で、歴史の紹介のはずの「ナポレオン」にもその気があるけど、小説の方はエログロ的な描写があって、その極めつけが本作って感じでした。歴史に残る記述をヒントに描いた世界観なんだろうけど、女を侮辱、凌辱することの肯定って。「傭兵ピエール」の中でもジャンヌ・ダルクを貶めてる。これが佐藤賢一の描きたい世界なのかな。マルキド・サドってことでもないんだろうけど、書くことで快楽を得てそうな気がする。
とは言え、歴