あらすじ
今、世界は第二次世界大戦以来、最も危険な状態だと言われる。ロシアのウクライナ侵攻やイスラエルとパレスチナの衝突は、なぜ起こるのか。それを深く知るには、「一神教」の知識が不可欠。本書では、同じエルサレムを聖地とするユダヤ教、キリスト教、イスラム教をめぐる約三千年を追いながら、日本人がわかりにくいと思われるポイントを整理し、質問形式でその起源や地理、歴史を西洋歴史小説の第一人者が解説する。図版満載&明快な構成で世界史入門書としても最適! 文庫版オリジナル書き下ろし「第三部第五章 ウクライナ戦争」も収録!!
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Posted by ブクログ
世界三大宗教といえば、
キリスト教、イスラム教、仏教。
キリスト教とイスラム教で実に
世界の人口の半数を超える。
共通点は唯一神を崇める一神教であること。
宗教の数では圧倒的に少数派の一神教が
なぜ世界の大半を覆うまでになったのか。
著者の佐藤賢一さんは直木賞作家で、
複雑な宗教史をかなりわかりやすくほどいてくれている。
文庫版にはウクライナ情勢も加筆。
宗教と戦争は切り離せないテーマではあるのだけれど、
読めば読むほど宗教よりなによりイギリスが原因に見えてくる。