佐藤賢一のレビュー一覧

  • ジャコバン派の独裁 小説フランス革命14

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    エベール(デュシェーヌ親父)の扇動も有り、パリは三度目の蜂起。ついに選挙で選んだ議員さえも…そして革命の主役はロベスピエールへ(次巻)サン・ジュストなかりせば穏便な道もあったのだろうか…

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    2018年10月14日
  • 共和政の樹立 小説フランス革命12

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    人民裁判で多くの血が流され、革命は暴走し、そしてルイ16世改め、ルイ・カペーの首が落ち、時代が変わる。
    サン・ジェスト、デビュー戦でいきなり鮮やかな勝利。(原理原則を重んじる『支持者』の存在が、純粋化・過激化を生むのだろうか?とか<ロベスピエールとサン・ジェストの関係から

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    2018年10月14日
  • シスマの危機 小説フランス革命 6

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    東にロベスピエールが理想論をぶっていれば、行って現実に戻してやり、西にタレイランが己のプライドで話を台無しにすれば、行って後始末をしてやる。大臣も国王も議会も頼ってきたそんなミラボーが死んだ。そして革命はどこへ向かうのか。

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    2018年10月14日
  • 王の逃亡 小説フランス革命 7

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    ミラボーが亡くなって・・・ロベスピエールはレベルが上がった!目的達成のための政略を覚えた!そして、頼れる部下を失ったルイ16世は初めて自分で先の事を決め・・・
    フランス革命において、ルイ16世目線ってのは初めて読んだ気がする。今まであまりにも愚鈍という定説を何も考えずに受け居ていたなあと反省

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    2018年10月14日
  • パリの蜂起 小説フランス革命 2

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    議会が切り捨てられようとする中、ミラボーとロベスピエールにそそのかされたデムーランの演説でついにパリで暴動が!ただし、結局暴動が革命となるには(一部でも)軍隊の合流が不可欠であることが明確に描かれている。国家が国家たりえるのは暴力装置を独占しているからなのだから、その独占を打ち砕かなければ革命は成就しえない。(無論、暴力だけでも成就しない)

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    2018年10月14日
  • 革命のライオン 小説フランス革命 1

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    理想に燃えるロベスピエールと、清濁併せ呑むというか、場の空気を読みつつ臨機応変に動くミラボー。ミラボー格好いい!とても放蕩貴族とは思えないw

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    2018年10月14日
  • 英仏百年戦争

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    歴史は後から俯瞰してみると、最初から間違った意識のまま見誤ってしまうことが多い。今回もそうでした。

    歴史じゃないんだ。
    生きた人間が一人ひとり動いて、そこに出来た何かが残っていくんだという事が良く分かった一冊に。

    英仏百年戦争。
    フランス人のイングランド領主と、フランス人のフランス領主との戦いであったのが驚きでした。
    そもそも、フランス人という認識もこの時点ではないはずなので、この表現も間違ってますが。。。笑

    大きい意味では内紛 (領地の争い)
    中くらいの意味で一族の争い (家の争い)
    小さい意味で隣村との小競り合い (利権の争い)

    この100年程の期間に、その時々に起こった事実(領土

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    2018年10月07日
  • テンプル騎士団

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    今の騎士団のイメージの源流となったテンプル騎士団。封建制度における常備軍としての先駆性や、経済活動、特に銀行として資産の保管と遠隔地間の為替機能を備える一種の銀行であったことなど、大変面白く、勉強になりました。十字軍は信託の母体となったとも聞きます。金融の始まりに果たした役割は大きいですね。

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    2018年09月13日
  • テンプル騎士団

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    文句なしの☆5つ評価。
    とにかく面白く・読みやすく・ためになる。
    新書本の見本のような一冊かと。
    この一冊でテンプル騎士団の概要が分かる。

    数年前にマルタ島へ旅行した時に、「ヨハネ騎士団は
    形式上残ってる。テンプル騎士団は弾圧されて壊滅現在
    残っていない」的な説明があったと記憶しているが
    その理由が本書を読んで分かった。
    青池保子の”アルカサル 王城”に出てくるカラトラバ、
    サンティアゴの両騎士団の存在も関連付けて
    理解できた気がする。もちろん”サラディンの日”の
    「テンプル騎士団はヨーロッパ王室の金庫番だからな」等の
    セリフの背景なども。

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    2018年08月02日
  • 英仏百年戦争

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    ネタバレ

    何度も何度も挑戦しては挫折するのが、西洋史。
    百年戦争も薔薇戦争も、何冊も本を読んでいても全く頭に入ってこない。
    だって、イギリス人はヘンリーとエドワードとジョンばっかりだし、フランス人はルイとシャルルとフィリップばっかりなんだもの。
    誰が誰やら、ちんぷんかんぷん。

    それはこの本を読んでももちろん変わらず、ヘンリーとかアンリとかがたくさん出てきますが、でも、この本は一味違う。

    まず最初に書いているのが、イギリス人のシェイクスピア症候群。
    西洋史にあまり詳しくない日本人でも、劣勢だったフランスがジャンヌ・ダルクの登場で戦況を覆し勝利した、ことぐらいは知っていると思うけど、イギリス人にとっての

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    2018年03月27日
  • ヴァロワ朝 フランス王朝史2

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    著者はカペー朝からヴァロワ朝、ブルボンへの交代を、個人商店が中小企業、そして大企業へと成長していく過程に例えている。日本史でいうなら、ヴァロワ朝は江戸幕府でありながらある程度まで明治維新を進めた、というイメージになると。

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    2017年11月07日
  • カエサルを撃て

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    歴史は勝者がつくると言われるように、『ガリア戦記』も勝者カエサルが記したもの。敗れたガリア側の視点で描かれるのは珍しい。

    ローマ総督ユリウス・カエサルvsガリア王ヴェルチンジェトリクス。
    ローマの英雄カエサルは、部下たちに「チビで女好きの禿げ親父」と陰口を叩かれ、ポンペイウスへの劣等感に悩む中年男。朗らかで人好きのする性格の裏で、周囲に細心の気を配り、空気を読むことでのし上がってきた。
    一方の若きガリア王は、光の神ルーゴスにも喩えられる美丈夫。若さゆえの不遜さで傍若無人に振舞いながらも、不思議な魅力で人心を掌握していく。

    英雄も初めから英雄だった訳ではない。年齢も性格も立場もまったく違う二

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    2018年01月11日
  • 双頭の鷲(上)(新潮文庫)

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    舞台は中世フランス。
    イングランドとの百年戦争の前半あたりでしょうか?
    ブルターニュの貧乏貴族、ベルトラン・デュ・ゲグランの一代記です。

    このデュ・ゲグランという人物。
    粗野粗暴で教養も常識もはなく、
    下品と言うより品というもの自体を知らないような人。
    こう書くと本当にかかわりたくないような人だけど、
    どこか憎めない人物として描かれています。

    実際本人には全く悪気はなく、恐ろしく純粋で無邪気な人なのです。
    そしてなぜか子供の頃から滅法喧嘩が強い。

    この物語は、そんな彼がその才能をいかんなく発揮し、
    登りつめていく様を描いています。

    彼を理解してくれる人物に恵まれ支えられ、
    無邪気なまま

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    2017年02月26日
  • ジャコバン派の独裁 小説フランス革命14

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    ネタバレ

    十二人委員会からジロンド派の追放まで

    革命の3度目の蜂起。実行したのはエベールや激昂派だが、実質的な火蓋を切ったのはマラにロベスピエール。エベールらサンキュロットの言い分にも、ロベスピエールの停滞した議会に対する思いも理解するが、やはり暴力は破壊するだけだ。
    迷いのあったロベスピエールは、ここからどう恐怖政治に向かうのだろう。

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    2016年10月30日
  • ジャガーになった男

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    夢を追い続ける人々のお話。
    新大陸の冒険譚が驚きでした。

    佐藤賢一氏の基盤ここにありという物語だと思います。

    夢は主人公にとって完璧な現実でありながら、
    でもやはり夢は夢。儚いもの。
    そこで生き切るしかない強い意志を持ち、
    風のように流れていくのか
    流されていくのか。

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    2015年10月13日
  • 傭兵ピエール 下

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    地獄に身を落とさないと幸せを実感できない、矛盾しているにもかかわらず、なぜだか理解できる。どうしようもないけどそれが人間なんだろうと思うと、涙が出る。

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    2015年10月09日
  • 傭兵ピエール 上

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    傭兵は戦争に参加するもの。冬には盗賊になる。目に心地よいものばかりでなく、歴史の教科書には載らない、目をそむけたくなることも描写しているのがよい。
    ピエールのように、悪行もすれば善行もするのが人間なんだろうなあ。

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    2015年10月07日
  • 共和政の樹立 小説フランス革命12

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    以前の巻から思っていたことだが、ルイ16世の描き方が非常に好ましく感じられた。そのルイ16世の最後、作者のイメージであるとはいえ、それが小説の醍醐味だと思う。

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    2015年10月05日
  • 革命の終焉 小説フランス革命18

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    ロベスピエールの死を以て革命は終焉を迎えることになります。徳を説き、正しさを貫き、万民が認める清廉の士であった彼は、その死の間際に信じた人々からの裏切りに合い、最後の最後に人間の醜悪さを悟り、自分の錯誤を知って命を失うことになりました。前巻のダントン派の処刑時には、読者としてはロベスピエールやサン・ジュストの冷酷さに、不気味さや怒りを覚えていたというのに、どうしてこうもこの二人の死の場面を読むと哀しくなるのか……。これも全ては作者の腕前によるのでしょう。天晴れ。今度はナポレオンが始まるということで、これまた非常に楽しみで大期待です。

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    2015年06月14日
  • 革命の終焉 小説フランス革命18

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    左派エベール派と右派ダントン派を粛清したサン・ジュストたち。戦争での勝利も得てロペスピエールの独裁は順調にいくかと思いきや、やり過ぎを嫌う中道派との対立がます。革命疲れとも言うべき中でロペスピエールはダントン派の粛清を悔やみ、理想主義に傾いていく。中道派との妥協を強いられたサン・ジュストは融和演説を邪魔されると敢えて逆らわず、反動を許してしまう。ロペスピエールたちへの逮捕から処刑までの短い時間の中で、民衆の支持を失ったことをしるロペスピエール。ミラボーの言葉通り現実の人間を見なかったロペスピエールたちの理想主義の敗北。ポルポトを想起させる。最後に女囚たちのエピソードで締める。どんなに寒い冬でも

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    2015年06月10日