【感想・ネタバレ】革命のライオン 小説フランス革命 1のレビュー

あらすじ

1789年。フランス王国は破産の危機に瀕していた。大凶作による飢えと物価高騰で、苦しむ民衆の怒りは爆発寸前。財政立て直しのため、国王ルイ16世は170余年ぶりに全国三部会を招集する。貴族でありながら民衆から絶大な支持を得たミラボーは、平民代表として議会に乗り込むが、想像もしない難題が待ち受けていた――。男たちの理想が、野望が、歴史を変える! 一大巨編、ここに開幕。

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Posted by ブクログ

フランス革命を物語形式で知りたい人におすすめ

うわ、歴史小説かぁ。難しいだろうな、という先入観をぶち壊してくれる。
世界史の知識は必要かも、三部会とかネッケル、ロベスピエール、ミラボーが誰かとかを分かってると入り込みやすくなります。
情景描写もほどよくて、物語も短く展開され続けりから読みやすい。

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2025年10月14日

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理想に燃えるロベスピエールと、清濁併せ呑むというか、場の空気を読みつつ臨機応変に動くミラボー。ミラボー格好いい!とても放蕩貴族とは思えないw

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2018年10月14日

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ネタバレ

秀逸❗️その一言❗️現在、過去、未来の世界の政体、そして人間の欲と理想を非常に考えさせられた。最終巻の解説は非常に示唆に富む。
「己が欲を持ち、持つことを自覚して恥じるからこそ、他人にも寛容になれるのだ。独裁というような冷酷な真似ができるのは、反対に自分の欲がないからだ。世のため、人のためだからこそ、躊躇なく人を殺せる」
「しかし、私は自分にこそ常に厳しく接していたい。いや、それは私だけの話であってもならないはずです。なんとなれば、もう皆が立派な市民なのです。人権を与えられた自律的な存在であるからには、これからの世ではフランスの万民が常に自分に厳しく接し、また全ての振る舞いに責任を持つべきなのです」
「それは無理だ」
「どうして」
「人間は君が思うより、ずっと弱くて醜い生き物だからだよ。とことん純粋な民主主義をやれるほど、強い生き物でもない」

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2015年05月28日

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名前だけを知ってる人たちがたくさん出てくるけど、一人一人の人間性がものすごくリアル。ロベスピエールとミラボーのやりとりもとても面白い。
本当に昔のフランスにタイムマシンで乗り込んでる感覚になる。

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2014年04月01日

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ようやく文庫化で購入。1巻は三部会開催~国民議会の宣誓まで。

史実ではあるけれど小説でもあるため読みやすく、一章ずつが短いのも整理しやすい。

大好きだけど上っ面しか知らないフランス革命について、少しでも理解が深まる事を願いつつ、2巻へ進みます。

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2012年04月11日

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フランス革命前夜、全国三部会の召集までがメイン。ミラボー、ロベスピエール、デムーラン、名前だけは知っていた歴史上の人物が、活き活きと描かれ、物語にグイグイ引き込まれる。
革命時のフランスは天変地異による飢饉、慢性的な財政難。どこかの国に似てるかも。

「人々は言葉の力を信じる事で革命を実現しようとした」

「第三身分(平民)には指導者が必要なのだ。さもないと、わけもわからないままに爆発するだけ」

「よく覚えておきたまえ、男は保身だ。女でも、金でも、名誉でもない。男にとって、本当の大事は保身なのだ」

「好きな女のためだったら、汚れ役でも演じてしまうのが、本当の男というものじゃないかね」

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2011年09月29日

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小説というだけあって読みやすいです。主にミラボーとロベスピエールを中心に話が進みます。
「第三身分とは何か。ーすべてである。」そこに革命の始まりが感じられました。

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2020年10月17日

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全巻文庫で集めて満を持してのスタート。第1巻はミラボーの活躍を中心に、三部会の召集と、第一身分の合流までの話。まだまだ序盤だが、この先の展開が楽しみ。フランス革命についてよく知っているつもりの自分なので、知らない人が読むとどのように感じるかが分からない。よく知っている側からすれば、第一巻は知っている話ばかりで、小説を読んでいるというよりは、教科書をなぞっている感じがしてします。第2巻以降、ここにそれぞれ個性豊かなフランス革命の主人公たちの感情が入ってくれば盛り上がること間違えなし。期待を込めて読み進めていく。

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2016年03月26日

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久方ぶりに佐藤節を堪能。
こういう王道的(あるいは古典的)歴史小説って意外に最近お目にかかれないので、勉強という意味も含めて楽しませてもらいました。
それにしても現代の観光資源は全て古今東西王家の遺産、歴史は奇なるものです。

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2013年09月22日

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フランス革命の始まりがとても分かりやすく書かれていて、読みやすかった。ミラボーがこの後どのように行動していくかがとても楽しみ。

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2013年01月05日

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“財務長官”ネッケル、“国王”ルイ16世、“浪費夫人”マリーアントワネット、“怪物”ミラボー、“弁護士”ロベスピエール、“僧侶”シェイエス…
世界史の授業で一度は聞いたことのある名前、人物がこの本の中では生きています。一たび読み始めれば、教科書という枠を決してはみ出ることのなかった、名前と実績しか知らなかった歴史上の偉人たちが生き生きと動き始めます。

「身分の不平等」という世の中の不条理に対して、平等を勝ち取ろうと奮闘する人々の苦悩や考え方を生々しく感じるでしょう。それぞれの人物の描写や設定がきめ細かく、「知識・教養」でしかなかった彼らが互いに有機的に結び付いていくと思います。聖職者や貴族身分の絶対的とも言える地位が如何にして覆されていくのか。フランス革命について詳しくなるのはもちろん、単に物語としても楽しめると思います。

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2012年04月11日

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フランス革命を題材にした歴史小説。第一巻の主人公はミラボーである。全国三部会の開催から国民議会の宣言に至るまでの流れが描かれる。登場人物の会話が地の文で描かれる独特の文体は、おそらく好き嫌いがわかれるだろうが、慣れればスラスラ読める。

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2012年04月04日

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世界史の教科書では1行になるが、その行間にこそ歴史がある
ということでしょうか。

ロベスピエールがどう変わっていくのか。
結論はみんな知っているけど、そこに至る経緯が
でてくる(もちろん小説だから事実とは違うが)

次巻以降も期待。
ちょっと読みづらいけどね。

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2013年01月21日

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 解説の池上彰が意外。第一巻は,財政難のフランスが特権身分への課税を模索するため全国三部会を召集,ネッケルが財務大臣に返り咲くあたりから,国民会議成立までの一年弱だが,解説では,フランス革命全般のことが書いてある。
 小説はやはり人物の特徴を思い切って描いているのですんなり頭に入ってくるな。ミラボーが中心で,ロベスピエールも主人公格。デムーランやシェイエス,タレイランなども登場して,ワクワクする。この年になると,歴史小説って,流れを知ったうえで楽しむものという感じ。

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2011年12月25日

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ネタバレ

おおお! するする読めました。
フランス革命といえば『ベルばら』がベースになってしまっている(笑)ため、ミラボー伯爵がえらい男前で驚きます。
けれどもこの話はミラボーが主人公ではないのですね。
1巻目ではロベスピエールなのか。
2巻目のデムーランもそうですが、ごくごく常識的で小市民的な彼らが、革命を引っ張っていったさまを実にドラマチックに描いています。
ミラボー伯爵は彼が実行力であった頃から、どうやって世間を、軍を動かしていくのかを彼らに教えていく立場として描かれています。
単行本2冊分を文庫3分冊にしているのは何とももどかしいところです。
次の巻をまだかまだかと待つことになりそうです。

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2011年11月12日

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前から気になっていたシリーズが文庫化され、迷わず購入。明確な主人公が無く(今のところ)様々な人物の視点から語られる群像劇という感じだが、著者の筆さばきはさすが。

2巻以降も楽しみ・・・だけど全体で何巻になるんだろう?18巻?

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2011年10月26日

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ネタバレ

なるほど、ただ理想を唱えるだけなら綺麗なものだ。そのかわりに無力だ。反対に果敢に行動するならば、人間は汚れざるを得ない。が、それでこそ、初めて世界を動かせる。

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2011年10月01日

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まだ始まったばかり。
国民議会が設立されるまでを、ミラボーの視点で描かれている。
続きが読みたい。

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2012年03月03日

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フランス革命の予備知識も興味もほとんど無かったにも関わらず手に取ったのは著者への信頼度の高さゆえ。比較的薄かったせいもあり、一気読み。
早いとこ続きを読みたい。

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2011年09月28日

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恐怖政治を敷いたことで有名なロベスピエールの弱々しい態度に驚いた。またミラボーという貴族の存在が威風堂々といった感じだった。
ただ歴史を学んでいてはわからない当時の人たちの雰囲気みたいなものが伝わって、おもしろい。

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2025年10月08日

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佐藤賢一は言い回しや単語の選び方に少々品がない、と私は感じる。ユニークなんだけど、この独特のリズム感こそが作家の個性なんだけど、それが故に入り込めない。 フランス革命を題材にした小説と言うことで、フィクションとノンフィクションの境目がよくわからない。そこが気になってしまい、これまた入り込めない。 入り込めないと書いたけど、やっぱりこれは面白いよ! ベルばら的視線で読めば、2巻でロザリーに絡んだっきり、7巻まで出て来なかったミラボー伯爵がメインでストーリーが進む。ロベスピエールもそこそこ出てくる。栄光のナポレオンで主要人物だったタレイランも名前だけは出てくる。タレイラン好きなので、続巻での活躍を期待!

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2012年11月28日

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どうしようかな、と迷いつつ。この人の作品はあうのとあわないのとあるので。
結果としては読んでよかった。
ベルばらの顔を浮かべつつ読んでみてるところですが、ミラボーはベルばらではさらっと書かれるだけだったので、結構イメージが変わったし、ロベスピエールも頼りなく書かれていて、斬新。これはいずれ主人公はロベスピエールになるんだろうな。
ついこの間パリやらベルサイユやらいったのも、面白く感じさせる原因だとは思うけど、フランス革命にいたるまでのドキドキ感とかは割と出ていると思う。
最初がちょっとだれてしまったけど、途中からはさくさくさくさく。
終わりまでが楽しみ!

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2012年06月20日

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著者の作品を読むのは初めて。
文章が気になるところはあるが、読みづらいというわけではない。
フランス革命を舞台にした小説ということで、歴史背景を勉強しつつ読み進んでみる。

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2012年02月14日

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フランス革命の小説。文体、特に内面の描写は荒削りだが、その分熱い雰囲気も伝わってくる。この巻では、ミラボーが中心。今後の展開に期待です。

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2012年02月12日

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フランス革命を小説でお勉強。
「はん」とか「ああ」とか書いてある心のせりふが気になる。いわないと思うんだけど。

解説で、池上彰がこの頃のフランスと今の日本の状態は、似ていると言っていたのが印象的。日本には、リーダーシップをとって現状を打破しようとする者が現れるだろうか。
しかし、フランス革命ものを読むと、ベルサイユのばらって、やはりすごいなぁ、と思わざるをえない。緻密。

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2011年12月14日

Posted by ブクログ

フランス革命には昔から興味がある。その興味を産んだのが「ラ・セーヌの星」で、育てたのは「ベルサイユのバラ」であるのは秘密だけど。そのフランス革命の物語を、小説として佐藤賢一が書き綴ってくれるというのは、本当に魅力的である。前から読みたいなと思っていたのだけど、ちょっとためらってもいた。佐藤賢一の場合、チラリと癖が鼻につくことがあるからだ。

読んでみるとある程度は予想通りでミラボーもロベスピエールもみんな、見事に佐藤賢一の登場人物になっている。あわてていうなら、それぞれにみんな魅力的だ。特にタイトルにもなっているミラボーの活躍からは目が離せない。「佐藤賢一の登場人物」と僕が言いたくなるのは、それぞえが誰にも言えない弱さを隠し持っていて、それをグダグダと考えてしまうところなんだけど、そういうところも目を離せなくなってしまうところだ。

もちろんこの物語がどういうふうに展開していくのかは概ね決まっているわけで、その枠組みの中で彼らがどう生きていくのか、いや、その枠組みをどうして作らざるを得なくなっていくのかが、ものすごく気になってくる。それぞれの持つ弱さの行方が怖いのである。そういう点で、物語がロベスピエールを中心になっていくのがじわりと胸に迫ってくる。流血を予期させるのだ。

さて、ゆっくり追いかけていくことにしよう。

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2011年11月23日

Posted by ブクログ

やっと面白くなりかけてきたところで、第一巻が終わってしまった…。
単行本2冊を文庫で3分冊にする意図がわからん。そのまま文庫化すればいいのに。

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2011年09月19日

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