佐藤賢一のレビュー一覧
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個人的には王様の名前が同じすぎたり、ブルゴーニュとブルターニュがごっちゃになってしまってややこしかったりするが、本書にて11世紀から15世紀の英仏関係がよく分かる。我々は国民国家の概念が当たり前に刷り込まれているため、指摘されなければ想像できないが、英仏百年戦争の結果として両国のナショナリティが確立されたと考えれば腑に落ちる。時系列で見ると百年戦争が終結した頃にはすでに大航海時代が始まりつつあり、中央集権化の流れで議会制が残った英国が海洋覇権国家として台頭していく流れになる。外様の諸侯との折り合いや英仏の抗争が複雑に絡み合ってベネルスク3国の起源になっている点も興味深い。そして英仏百年戦争とい
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ヨーロッパの王侯貴族56人を綽名と共に年代順に並べ、
その時代と綽名に纏わるエピソードを紐解く。
1話4ページの軽快な、歴史&人物伝エッセイ。
世界史資料のヨーロッパ王侯貴族系図に、名前と共に
付記されている綽名に興味を持っていました。
が、名前や綽名の成り立ちには詳しい本はあれど、
個々の綽名についての本には出合わず。
ある本の巻末リストには整然と200名の綽名が並ぶ。
え~そんなにあるんだ!
で、出会ったのがこの本。56人の綽名が年代順に紹介。
1話4ページと短いながら、綽名の理由がエピソードと共に
語られています。歴史や国、血族関係やお家騒動等の、
その時代の状況も分かるし、綽名と人物 -
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ヨーロッパの歴史を題材にした小説を発表している、佐藤賢一。
長いこと、この作家さんの作品から遠ざかっていたのですが、その間に、魅力的な作品の数々を発表していることを知りました。
「久しぶりに、佐藤賢一の作品世界に触れてみよう」と思い立ち、文庫化されている作品の中から、特に時代が古いと思われるこの作品を、読んでみることにしました。
時は紀元前219年。
名門貴族の家に生まれたスキピオが17歳のシーンから、物語が始まります。
スキピオは同名で共和政ローマの最高職、執政官である父親から、出征を命じられます。
戦争の相手は、地中海を挟んでローマと対峙する、カルタゴ。
20年以上続いた戦争(第 -
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読んだ本 ナポレオン 台頭篇 佐藤賢一 20240113
文庫になるのを楽しみにしていたんですが、全然分割してなくて一冊700頁もある。電車で読んでても小指がつってくるんだよな。京極夏彦以外にこんなことする人がいるなんて。
年末に映画の「ナポレオン」を観ていることもあって、期待度は高まっていたんですが、これは面白い。期待以上。
佐藤賢一は「フランス革命」から読み始めたんですが、あまり読み易い印象はなくて、特に人物に思い入れが起きるような描写がなく、時代だけが進んでいく印象でした。客観的に時代を俯瞰するような狙いだったんですかね。それで出てくる人みんな入れ代わり立ち代わりギロチンにかけら