佐藤賢一のレビュー一覧

  • 家康と七人の忍び

    Posted by ブクログ

    大河ドラマ、どうする家康を観ていたので、情景が浮かんで話を理解しやすかった。忍び達のスペックが凄い。上忍、リーダー格、走り、泳ぎ、変化、男くノ一、城を落としちゃう出来過ぎ忍び、スペシャリスト揃い。戦国時代の凄腕スパイ達が主徳川家康の命を守るため力を尽くす。忍び達が頭もキレて腕がたつから、重臣達が役立たず達に感じる(笑)戦国時代に本当にこんな人達がいたのかな?200㌔走るって…
    ただ、地名や単語が難しくて調べながら読んだ。人名も1人にいくつか呼び名があって、「秋田城介」って誰だっけ?ってなった。

    0
    2026年06月12日
  • 歴史小説のウソ

    Posted by ブクログ

    著者の歴史小説は実はあまり好みではないのだけど、この本は面白く読めた。
    日ごろ気軽なエンタメとして消費しているのが申し訳なくなるくらい、歴史小説を書くのって大変なんだなと思わされた。実在の人物を主人公にする時は全ての二次資料を読むと当然のごとく書かれていて、考えてみれば当たり前かもしれないけどすごい。ところどころに挟まれる歴史蘊蓄も面白い。
    私は著者よりは少し歳下だが同じような時代に生きてきたせいか、「おわりに」に書かれた内容は正に我が意を得たりで深く共感したのだが、あんまり声高にはこんなことを言えない雰囲気がある。若い人たちが読んだらどう感じるのか聞いてみたい。

    0
    2026年06月04日
  • 釣り侍

    Posted by ブクログ

    肩の力が抜けている中間管理職なおじさん侍だけど、好きな釣りには真剣な主人公がなんだかとても身近な存在に感じられて(わたしもおじさんだ)、ほのぼの気分で読み切れた。奥方との会話は必殺仕事人の中村主水を思い出し(懐)、藩内のいざこざもなんとも長閑でよろしいし、おじさん侍が活躍するラストできっちりと盛り上げてくれるのも良い。タイトルと作家さんに惹かれただけで内容はそれほど期待してなかっただけに、これは思いがけず得をした感がある。クーラーの効いた部屋で土日にサクッと読むのがおすすめ。

    0
    2026年06月01日
  • 王妃の離婚

    Posted by ブクログ

    人名、土地、学校、役職の名前なのかが頭に入るまではなかなか読み進められなかったものの、燻ってた弁護士フランソワが矜持を取り戻し、戦っていく様が爽快だった。
    それにしても、王の情けなさといったら…

    解説で紹介されていて気になった本
    ・カサエルを撃て
    ・カルチェ・ラタン
    ・二人のガスコン

    0
    2026年05月12日
  • チャンバラ

    Posted by ブクログ

    定評のある作家が描く「チャンバラ」だけあって、これでもか、と繰り出される剣撃シーンは、息を止めて読むしかない。宮本武蔵の時代の兵法者は、こういった「勝負」に臨む際、どういうことを感じ、考えていたのかを、「五輪書」をテキストに子細に再現し、エンターテインメントとして昇華させたように思う。

    0
    2026年05月04日
  • 釣り侍

    Posted by ブクログ

    庄内弁(という言い方で合ってるのかな?)なので多少読みにくいところもあるが、いぶし銀のような内容・展開で良かった
    今までの作品とは少し違うような気がして、佐藤賢一の新境地だと感じた

    0
    2026年03月28日
  • よくわかる一神教 ユダヤ教、キリスト教、イスラム教から世界史をみる

    Posted by ブクログ

    ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の歴史についてざっと学べる一冊。

    最初は歴史の教科書を読んでいるのかと思ったが、宗教は歴史とは切り離せないものだったと分かる。
    一神教の人たちは驚くほどに戦争をしていると感じた。イスラエルの戦争や9.11の経緯などがより理解でき、世界の解像度が上がった感覚を得た。
    宗教に関する勉強をもう少ししてみたいと思った。

    0
    2026年03月25日
  • 歴史小説のウソ

    Posted by ブクログ

    歴史小説家は、人を描く、歴史学者は、サイエンスとして歴史を事実に基づいて分析する。
    誰もが、歴史家になってよい。歴史家は、今の時代をいい時代か悪い時代か、自分の価値観で判断する。
    歴史とは、対話だ。イデオロギーも、歴史なくして強くなることは、できない。という内容でした。
    著者の作品は、とても好きなので、小説を書く際のやり方が分かり面白かった。
    どんな時代でも人は、変わらないものがあると思って小説を書いているが、そうでなくなってきている。戦争がいつまでもある、結婚や子供をもつことを望まないという人たちが増えている。との著者のあとがき。それも大きな流れでいえば、それほどの変化じゃない気がした。面白かったです。

    0
    2026年02月17日
  • 歴史小説のウソ

    Posted by ブクログ

     最初は延々と歴史学者と歴史小説家の違い、歴史との向き合い方、事実と創造の区別など、あまり興味がないテーマだったので、とりあえず読み通すことが目的で読んできたが、『史観』の話題が出てきたところから俄然面白くなり、最後はズシリと重い言葉を投げかけられて、受け止めきれずにいる。
     司馬史観、皇国史観、唯物史観、いろいろな史観が提示されてきたが、歴史小説歴史書を好んで読むならば、自分なりの史観を持つべきであると。そして佐藤氏が30年余にわたり歴史を書き続けてきてたどり着いた真理とは「人間は戦争をしたがる、際限なく戦いたがる生き物なのだ」ということだ。力の強い者が総取りする弱肉強食の世界が人間の本質か?昨今の世界、日本のあり様をみると、否定のしようもない。

    0
    2026年01月28日
  • 王の綽名

    Posted by ブクログ

    有名な王様も、世界史では習わない王様も。王子、皇帝、女王も。一人あたりのページは短いのでさらっと読める。年代順に並んでいるので世界史(ヨーロッパ史)の流れを追いながら楽しく読めた。

    0
    2025年12月17日
  • 赤目のジャック

    Posted by ブクログ

    読んだ本 赤目のジャック 佐藤賢一 20251029

    「小説フランス革命」で読むようになった作家。小説というよりは歴史の紹介って感じだったけど、「傭兵ピエール」なんか読むとしっかりと小説なんだよな。で、歴史の紹介のはずの「ナポレオン」にもその気があるけど、小説の方はエログロ的な描写があって、その極めつけが本作って感じでした。歴史に残る記述をヒントに描いた世界観なんだろうけど、女を侮辱、凌辱することの肯定って。「傭兵ピエール」の中でもジャンヌ・ダルクを貶めてる。これが佐藤賢一の描きたい世界なのかな。マルキド・サドってことでもないんだろうけど、書くことで快楽を得てそうな気がする。
     とは言え、歴史の一幕でこれと同じことが起きてたってことが残ってるってところが恐ろしい。そもそもフランスってろくな国じゃないよな。行きたいけど。
     少し興奮してしまった。

    0
    2025年10月29日
  • カペー朝 フランス王朝史1

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    この時代のフランスという国家は色々分かりにくいというか不思議な状態の国だったという印象が学生時代からあったな~。王に権力があまりなくいつも内乱が起きていて臣下のノルマンディ公がイギリス王だったり・・・。そんなフランス王が徐々に王国をまとめて過程が分かりやすかった。フィリップ尊厳王やルイ聖王など教科書では名前だけの人物たちの動きやイギリス、十字軍でのリチャード獅子心王との対立、ジョン王と教皇の関係など興味深い話が多かった。2も早く出ないかな~(笑)

    0
    2025年09月29日
  • ヴァロワ朝 フランス王朝史2

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    またキャラクターの濃い目の王様たちが…。人質が逃げたから自分が代わりの人質に志願してイギリスに行くジャン二世とか面白い。デュ・ゲクランの長弓対策とか本人たちは至って真面目だし効果があったりするけど読んでいて笑ってしまう。しかも再戦では同じ間違いを犯してるし…。後半になると王様と同じ名前の地方領主たちがいたり色々ごちゃごちゃしていて大変。アンリ三世の3人のアンリは『アンリ四世』を読んである程度知っていたから良かったけどなかなかごちゃごちゃだった。

    0
    2025年09月29日
  • ブルボン朝 フランス王朝史3

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    カペー朝もヴァロア朝も魅力的だけどブルボン朝もすごい。フランス革命までの5人の王たちが個性的すぎる。
    戦争も女性も、とにかく動き回る大王アンリ4世が特に好き。混乱しまくるフランス革命の話も面白い。佐藤さんの書いた小説も読もうかな。

    0
    2025年09月29日
  • 最終飛行

    Posted by ブクログ

    第二次世界大戦のフランスをよく知ることができた。主人公サン・テグジュペリはとにかく我儘で、これをそれでも憎めないキャラだと言う人もいるかもしれないが、まぁ普通にドン引きだし小説作品が優れていて売れているから箔が付いて許されていただけのように思う。最後も我儘を押し通して色んな人に迷惑をかけて散っていった?わけだし、、
    小説としては主人公の濃密な数年間をドラマのように切り取っていて、表現も豊かで面白く読めた。

    0
    2025年07月27日
  • 英仏百年戦争

    Posted by ブクログ

    英仏百年戦争の流れをざっと紹介した内容。元々はフランスとして一体だった集団が、百年の抗争を経て国民意識に目覚め、英仏の二国を成立させていくという考え方は、分かりやすいものであった。地図と系図を手元において読みたい。

    0
    2025年06月17日
  • よくわかる一神教 ユダヤ教、キリスト教、イスラム教から世界史をみる

    Posted by ブクログ

    ユダヤ教、キリスト教、イスラム教を軸に世界史を俯瞰的に見ることができた。今世界で起こっていることは、突然発生したわけではなく、歴史がずっとつながって引き起こされているものだということがよく理解できた。

    0
    2025年04月27日
  • 王妃の離婚

    Posted by ブクログ

    法定スリラーの舞台を中世に設定する発想が面白い。実際にあった実在するルイ12世の離婚をベースに、教会法や聖書の詳細な知識がリアルさを高めているが、気になる史実の方はさすがに小説ほどドラマチックな事件ではなかった模様。中世の教会といえば魔女狩りや拷問などのイメージが先行しがちだが、それは稀なケースであって、民事裁判所として法も体制もうまく整備されており、現代の裁判の原型になった経緯も垣間見ることができる。ちょっとストーリーに無理が生じてるケースもあるが、前情報なしだと展開が楽しみでより読み応えが出るはず。

    0
    2025年02月04日
  • 英仏百年戦争

    Posted by ブクログ

    個人的には王様の名前が同じすぎたり、ブルゴーニュとブルターニュがごっちゃになってしまってややこしかったりするが、本書にて11世紀から15世紀の英仏関係がよく分かる。我々は国民国家の概念が当たり前に刷り込まれているため、指摘されなければ想像できないが、英仏百年戦争の結果として両国のナショナリティが確立されたと考えれば腑に落ちる。時系列で見ると百年戦争が終結した頃にはすでに大航海時代が始まりつつあり、中央集権化の流れで議会制が残った英国が海洋覇権国家として台頭していく流れになる。外様の諸侯との折り合いや英仏の抗争が複雑に絡み合ってベネルスク3国の起源になっている点も興味深い。そして英仏百年戦争といえば悲劇のヒロイン=ジャンヌ・ダルクだが、ナポレオンが広報として宣伝して知られるようになったのは有名な話。

    0
    2025年01月20日
  • 双頭の鷲(下)(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    歴史ものの小説を読むと、どこまで本当の出来事なのかと気になるが、意外な点まで史実に沿った内容だった。それだけゲクランが稀有な存在だったということもあるが、歴史好きでも聞いたことない人物。百年戦争の前半で活躍した人物みたいだが、一番有名なジャンヌ・ダルクはナポレオンが大衆操作で担ぎ出した悲劇のヒロインというのが経緯なのだそう。エドワード黒太子も世界史で出てきてクレシーの戦いなど有名だが、ボルドーを拠点にアキテーヌ公として君臨していたとは知らなかった。

    0
    2024年12月03日