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1769年、コルシカ島の貧乏貴族・ボナパルト家の次男として生まれたナポレオンは16歳でパリ陸軍士官学校を出ると、地元の英雄・パオリの親衛隊となる。時はフランス革命真っただ中、コルシカにも革命をと勇み立つナポレオンだったが、過ぎた才知と熱意ゆえ故郷を追われる羽目に。だが、フランス共和国軍の砲兵指揮官として頭角を現し、革命の実力者・ロベスピエール兄弟や派遣委員バラスと知り合う。トゥーロンの戦闘でイギリス軍、スペイン軍に大勝利を収め名をあげるが、情勢は急転。クーデターでロベスピエール兄弟が処刑され、ナポレオンも投獄された。が、男はそこで終わらない。パリが、革命が、彼を求め、ふたたび表舞台へ――。
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Posted by ブクログ
読んだ本 ナポレオン 台頭篇 佐藤賢一 20240113
文庫になるのを楽しみにしていたんですが、全然分割してなくて一冊700頁もある。電車で読んでても小指がつってくるんだよな。京極夏彦以外にこんなことする人がいるなんて。
年末に映画の「ナポレオン」を観ていることもあって、期待度は高まっていたんですが、これは面白い。期待以上。
佐藤賢一は「フランス革命」から読み始めたんですが、あまり読み易い印象はなくて、特に人物に思い入れが起きるような描写がなく、時代だけが進んでいく印象でした。客観的に時代を俯瞰するような狙いだったんですかね。それで出てくる人みんな入れ代わり立ち代わりギロチンにかけられるんで、印象的にはいいもんじゃありませんでした。それでも、興味を満たしてくれるという面白さは満点でしたけど。
この「ナポレオン」は、その人物の描き分けが丁寧にされていて、歴史小説の小説の部分がすごく強調されている気がします。ナポレオンはじめ登場人物が目の前に浮かんできますね。ナポレオンという人の愛嬌というか独善というか、そういったものが絡んでくると出来事自体も素直に頭に入ってきて、歴史がナポレオンを中心につながっていきます。
分厚いのは許します。
Posted by ブクログ
才覚と熱意が両輪になって、時代背景も手伝いみるみる出世。
それでも師と仰ぐ人に裏切られることもままあり。
見かけほど立派なわけじゃない。
これぞ大人物と思いたい輩が勝手に、思い込むだけだ。つまりは甘えだ。と、自らを反省。
イタリア戦戦では引き際が肝心と、真っ先に和平へと。経験を積むたびに冷静な判断を下していく。
フランス革命も、ナポレオンの側から見ると、王党派と議会派の戯れにしか見えない。つまりは、権力を持つたいという人々のたたかい。
ナポレオンを通して、19世紀前半のヨーロッパを深く理解できる気がするが、今も変わらない世界に生きているのか。
それにしても人間味溢れるナポレオン。筆まめかと思いきや、口述筆記でラブレターをしたため、兄弟は重用し、名前すら安易に変えるとは。下手な評伝よりも生き生きとした人物像が浮かぶ。
ナポレオーネ・ディ・ブオナパルテ、Napoleone di Buonaparte、 良き側。
表紙は、アントワーヌ・ジャン・グロ アルコレ橋上のナポレオン1796年
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